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日本人がなぜビジョン構築が下手かというと必要なかったからです。明治維新の時は英・独・仏が、大戦後は米が目標だったのでビジョンなんて必要なかった。必要ないものに価値はないので「ビジョンは意味がない」となった。だからこそ、逆にいまはビジョンを作れる人に高い価値があ生まれるわけです。
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人生の目標を長期と中期と短期で分けて考えてみる。就職とか昇進というのは中期ですが、ここにフォーカスを当てると苦しくなります。思い通りになりませんから。逆に長期と短期にフォーカスを当てるとラクになるし、結果的に効率が良い。僕はずっとそう。トンネルは両側から掘る。真ん中から掘らない。
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思いっきり自分らしく自分のツノを振り回して生きている人を見ると、かつて自分のツノを矯めて従順に生きること選んだ人は腹を立て、大概は攻撃しようとします。でもそんなことやっても幸せにはなれませんよね。なぜ腹が立つのか、自分のツノをかつて矯めた自分に腹を立ててるので
すから。
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仮想空間シフトが進むと社会全体でセレンディピティが縮小する恐れがあります。セレンディピティって物理的に動くことで起きる偶然の出会いによりますよね。なので仕事が仮想空間でやることが当たり前になった時代にこそ、物理的に動く・・・つまり「旅」が重要になってくると思います。
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身分制度廃止も国民皆教育も女性参政権も150年前には「無理、不可能、あり得ない」ことでした。これから150年後、いま「無理、不可能、あり得ない」と言われて実現してるのは何かを考える、実現するために社会に働きかける、ということをしていきたい。
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情報は多い方が有利と考えてしまいがちですけど、意図的に情報を遮断することも時には必要です。建築家のフランク・ゲーリーも20代の時は建築雑誌を一切読まなかったと言ってますね。目の前を流れる大量の情報に脳のキャパシティを奪われると大河の畝りを捉えられません。
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考えた通りに、生きなければならない。さもないと、生きた通りに、考えてしまう。by Paul Bourget
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箕輪さんと対談して一番「ホエエエ!」と思ったのが、箕輪さんの「最近ドタキャンしてない、やっぱり嫌だなと思ったミーティングは直前でもドタキャンしないとダメですよね」という一言。全くその通りだよなあ、と。会いたくない人には会わない、これは忘れられがちな鉄則です。
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論理では勝てない、正解には価値がないと指摘すると「ではどうすればいいんですか?」という質問をする人がいます。その質問への「正解」にまさに価値がないと言ってるのに、なぜそんな質問をするのかな、と。正解を外に探しちゃうことを止められない。一種の病気ですね。
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そういえば、ユングは40歳を「人生の正午」という美しい表現で呼んでましたね。当時の寿命を考えると、いまは50歳前後なのかな。
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Facebookが恒常的リモートワークを許可したのは明確に採用戦略です。そうすることで世界中のどこに住んでいてもFBで働くことが可能になる。今後、オンライン上の同時通訳システムが実用化されれば、英語ができないという理由で日本企業で働いていた人も日本にいながらFBで働けます。「働き方」新時代。
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「OR発想」から「AND発想」へ。例えばアフターコロナは都市か地方か?という議論でヒートアップしてますけど「どっちも」でなぜダメなのか。僕は葉山の海辺に暮らしてますけど都会の夜遊びも大好きで人生には両方必要だと思ってます。「AかBか」という発想そのものを解除していきましょう。
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最近、あまり大失敗をしてない。これは非常にマズイと思うので、来年は積極的に大失敗する機会を増やしたい。
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「移住」という時、多くの人は「物理的な場所の移動」を思い浮かべます。でも、本当の「移住」というのは「モノサシの違う世界に移る」ということだと思うんですね。もちろん、その両者が一緒に起こることはよくあるのですが・・・昔のモノサシを捨てる。
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勝ち馬に乗るな、負け馬に乗れ。これが荒俣宏先生から学んだ最終奥義ですね。考えてみれば、僕の人生で出会った「勝ち馬に乗ろうと一生懸命やってる人」って、だいたい「この人、何が楽しくて生きてんのかな」っていう感じになってますもんね。桑原桑原。
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以前、丁寧語でそれまでコミュニケーションしていた相手が、僕の方が年齢が下だとわかった途端にタメ口に変わって驚いたことがあります。相手によってコミュニケーションのモードを切り替える人は一番信用ならないのですぐに距離を置きました。いま、どうしてるかなあ。
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言葉遣い。「いろんな店に行ったけど、京都ではここが一番美味しい」というのと「いろんな店に行ったけど、京都ではここが一番好き」というのとでは全然「カチンと来る感」が違う。「好き・嫌い」の評価こそが実は一番反論されにくいという。
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「今、一番話したくない人」と「今、一番話したくないコト」を考えてみる。それはだいたい「今、一番話さなくてはならない人」であり「今、一番話さなくてらならないコト」なんですよね…話さないとな。
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Twitterなんか見てないで本を読みましょう。
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女性活躍の文脈では「女性にゲタをはかせるのか?」という批判がよくありますけど、逆で「アナタが履いているゲタを脱ぎなさい」ということですよね。自分がゲタを脱いだら頭ひとつ凹むのをわかってる人ほどこういう批判をするわけで、気の毒といえば気の毒な人なんです。仕事変えた方がいい。
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これはひどい。本当に恥ずかしいし申し訳ない。buzzfeed.com/jp/sumirekotom…
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私が本当に腹からいいたいことは、仕事そのものは立派なものだという信念が、多くの害悪をこの世にもたらしているということと、幸福と繁栄に至る道は、組織的に仕事を減らしていくことにある、ということである。バートランド・ラッセル「怠惰への賛歌」p13
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原理的に言えばニュースをたくさん観てる人ほど世の中に対する認識の歪みが大きくなりますよね。なぜならニュースは常に「異常なこと」を知らせるから。犬が老人を噛んだ、だとニュースにならないけど、老人が犬を噛んだ、だとなるとニュースになるわけでね。気をつけないとどんどん歪んじゃう。
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人生には力づくでやらなければならない時、大胆に流れを断ち切るべき時と、逆にそうしては絶対にいけない時、流れに身を任せてタイミングを見計らなければならない時があると思うんですね。人生の達人というべき人はこの見極めが自在なんですよねえ。