松本創(@MatsumotohaJimu)さんの人気ツイート(古い順)

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最近で言えば、維新の「ファクトチェッカー」も似たような手法。大阪府市のコロナ対応に批判的な府民・市民のツイートを晒し、「ファクトチェック」と称して「維新の敵」認定と責任回避を図ろうとした。これは『世界』にルポに書いたように、大失敗しているが。
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「敵認定」された側にすれば訳がわからない。急に引きずり出され、敵だ悪者だと指弾され、それに同調する世論が大津波のように押し寄せてくる。先の記事を書いた2011年当時、たまたま平松氏に近い所にいた自分は、あの理不尽さ、何を言っても届かない無力感、波に飲まれる恐怖の感覚が忘れられない。
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あの理不尽さ、危うさを経験的に知っているから権力者が敵視し攻撃を煽る先にいる人、マスメディアぐるみで作られる世論に飲み込まれる人の側にできるだけ立ち、その声を聞き、実情を伝えることをしたいと思っています。おわり。
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「現場がない・時間がない」中で一生懸命、取材対象の権力者に「密着」するものの、「思想がない」ために結局、権力者を軸とした「傍観並立」の記述となり、せいぜい「分断」を憂えてみせるのが精一杯…みたいな記事を読んだが、バカらしいので貼らない。
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連日、権力者に「密着」しながら(それができる労働環境を与えられていながら)、その主張や政治手法への評価も、分析や見解を示すことも一切なく、結果として生じた「分断」を嘆くだけ…みたいな誰でも言える内容を署名の総括記事でよく書くな、と。だからあの新聞の部数が減り続けるのだと思う。
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前RT>民放各局とNHKに出るのは「公務」だけど、DHCテレビに出るのは「政務」だから、という理屈なんだろうね。そりゃ政治家個人としての思想信条や主張は自由だが、札付きのヘイト企業がオーナーのネトウヨ番組に出るような人間が行政の長=知事をやっているということは、もっと認識されてもいい。
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「大阪には政治部がなく、社会部が政治取材をするから政治家を相対化できない。庶民の人気者を追いかけ、社会現象として報じるからメディアの熱狂が生じた」という趣旨の証言がだれはしの中にあるが、これは橋下府知事誕生直後の一時期もしくは現象の一面しか説明していないと自分は考えている。
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橋下知事誕生以降、在阪メディアにもたらされた一番大きな変化はむしろ、東京にしかなかった「政治部文化」が持ち込まれたことだと思う。権力者や政界の実力者に日々ぶら下がり、その声を聞くことがメインの仕事になってしまった。役所の廊下が「現場」になり、市井の声や生活を丁寧に追わなくなった。
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取材の視点が固定化され、情報の出所が「上から」に一元化されてしまった。これは『世界』のルポやHBO対談で言及した三点のうちの「現場がない」問題。先の証言者は「政治部の記者は政治家を突き放し、冷めた目で見る」と言うが、そうだろうか。政治部の方が情報源である権力と一体化しているだろう。
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実際、大阪の府政・市政担当の新聞記者は、政治部出身や大阪から政治部へ行って戻ってきた人が少なくない。彼らの中には現在のこのような感染拡大状況においても「吉村知事は頑張っている」と考える人がいると聞く。「突き放し、冷めた目で見る」なんてことはなく、一体化してしまう「政治部しぐさ」。
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一方のテレビは、だれはしの証言者が語った状況に近い。報道局ではなく、バラエティ番組を作る制作局や制作会社が、それまで縁遠かった「政治」をさわり始め、政治家を「庶民の人気者」という感覚で、自分たちの番組や時間枠に出演させた。批判的視点はなく、「頑張ってくれてはる」と持ち上げ続けた。
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そこには、橋下氏がバラエティ番組のタレントだったがゆえの「身内意識」があることは、だれはしで指摘した。また、別の証言者が語ったように「縁遠かった政治取材をやってみたら、案外『できてしまった』。視聴率も上がった。それで自分たちにもできると単純に盛り上がった」というのもあるだろう。
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これが今も続き、コロナ禍以降の吉村知事の異常な頻度のテレビ出演、無批判・無検証な発言垂れ流しにつながっている。ただ、制作者側に強い意志や明確な方針があるわけではなく、「彼を出しておけば番組が成立する」「視聴率もそこそこ取れる」という程度の、いわば「惰性」に流されている感がある。
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バラエティ番組というのは、コロナ対策の追及や首長批判の視点は基本的になく、ゲストに招いて気持ちよくしゃべらせ、「場を回す」ことを重視する。芸人をコメンテーターに置き、日々「頑張ってくれてはる」首長からちょっと面白い発言や庶民的なキャラを引き出すことができれば成功だ、ぐらいの認識。
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というわけで、新聞社における「政治部文化」の浸食、テレビ局における「政治報道のバラエティ化」が、大阪マスメディアにかつて存在した社会部主導の「大阪ジャーナリズム」を変質…というか、事実上消滅させたことが、維新首長に極端に甘い報道の構造的要因だと思う。
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自分はいくつかの記事で「大阪ジャーナリズム」を懐旧するような記述をしているが、別にそれが素晴らしいものばかりだったとは思っていないので、念のため。事件報道偏重は多くの報道被害や人権侵害を生んだであろうことは容易に想像できるし、いわゆるホモソーシャルな世界であったことも聞いている。
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聞いているというか、自分も世代的に、それが色濃く残っていた時代の新聞の社会部文化を経験しているので、自身の実感でもある。そして、新聞への疑問や違和感を持ち続け、結局なじめずに辞めた一因にもなっている。
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話が逸れたが、維新首長とテレビとのつながり、それを一因とする大阪の現状は、昨年8月の「吉村イソジン会見」後に現代ビジネスに書いたこの記事で触れているので、あらためてご一読ください。以上、連ツイおわり。gendai.ismedia.jp/articles/-/748…
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「だれはし」とは、『誰が「橋下徹」をつくったか─大阪都構想とメディアの迷走』(140B、2015)のことです。もう5年以上経ち、通じない人も多い思うので念のため。実は昨年、5年ぶりにひっそりと3刷になったんです…。140b.jp/blog3/2015/11/… twitter.com/MatsumotohaJim…
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維新の党勢や戦略がよくわかる宝塚市長選の落選雑感。県議とはいえ、告示16日前に立候補表明した候補者に、ここまで肉薄されるんだからなあ。あと、現職知事やその後継候補が応援に入った自民候補の惨敗ぶりよ…。kobe-np.co.jp/news/sougou/20…
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日刊ゲンダイに佐高信氏が『軌道』文庫版の書評を書いてくれていて、それはありがたいのだが、「国鉄分割民営化(会社化)が諸悪の根源という視点が弱く、それを主導した井手元会長の責任を追及しきれていない」とご不満のようだ。なんというか…
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在阪メディア、特にテレビの維新「報道」が目に余るのはその通りで、それは自分も10年以上言ってきました。2015年の本では「これ(実態と乖離した橋下維新人気)は徹頭徹尾メディアの問題である」と少々強引に書いたし、今出てる『世界』でも問題を指摘しています。でも批判は事実に基づいてしないと…
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今日は松井市長の雨がっぱ募集からちょうど1年なんですね。吉村知事の「大阪ワクチン7月治験、9月実用化」ツイートも1年前の今日だという指摘が先にありました。維新流「思いつきで威勢よくぶち上げたら新聞テレビが広めて持ち上げてくれる」イメージ戦略の記念日ですね。nikkei.com/article/DGXMZO…
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各社の続報によれば、1日で1万着、3日間で30万着以上集まった「恵みの雨がっぱ」のその後はいかに…。 youtube.com/watch?v=zvEiAQ…
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まず昨年6月に市の火災予防条例違反の報道があり… mainichi.jp/articles/20200…