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桃狩りの帰りに固い桃か柔らかい桃かの話になって、いつも温厚なダンナが「そんなに固いのが食べたいなら大根でもかじっとけば」と暴論を繰り出したので、固い桃が好きな私は「果物の汁だけジュルジュル吸うなんて人間じゃなくて虫けらだよ」と暴言を吐き返し、夫婦間でかつてない緊迫事態に発展した。
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一応は重々しく「その場の雰囲気に流されて誰かを傷つけてしまうようなことがないように」的な注意をして、長男も理解しているような反応でした。でもファッション反抗期のところが面白すぎて可愛すぎて、内心ではちょっとしたお祭り騒ぎですよね。ファッションで反抗期ですよ、ファッション反抗期!!
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不登校の長男が第一志望に合格キメました。出席日数や内心評価のハンデ背負って、でも自分で進学先を選んで決めて受験して見事合格した長男、我が子ながらカッコいい。素敵。不登校で不器用な長男が決めた進路に一度も口出ししないで黙って塾代だけ出し続けてた私たち夫婦も超カッコいいのでよろしく。
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今、家の近くにホタル飛んでて家族で見てきました。ダンナがスマフォのライト点けたらホタルが一斉にブワーッと光りだしたのは、たぶんホタル界隈で「とんでもないヤツが現れた!!」って大騒ぎだったのだと思います。ダンナは「モテ期が来た」「俺様こそがキング!」とホタル相手に威張りちらしてた。
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遅刻常習犯と遅刻警察の応酬でTLがギスギスしてきましたが、私は親友が遅刻常習犯なので約束の時間を5時間くらい早めに伝え、なおかつ起床時刻から数時間おきに電話をかけて進捗確認して、すっぽかされた時のプランも立てておき、会えたらラッキーというつもりで待ち合わせるので特に腹が立ちません。
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ボキャブラリーの手持ちがまだ多くない小学生と話していると、大人が既存の言葉で簡単に済ませてしまうような物事を斬新に言い表していることがあってドキドキさせてもらえる。さっき次男が「気が合う友達」を「一緒にいると同じテンションになれる人」と表現したので、ドキドキしながら復唱しました。
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私が通った貧しい漁村の小学校は、県内の他の小学校よりも給食が豪華だったり公立小学校には珍しく制服があったりしました。家庭の貧しさゆえに、欠食児童や、身体や気候に合った清潔な衣類を身につけて通学できない児童が他地域よりも多いからだと知ったのは、卒業して大人になって故郷を出た後の話。
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子どもが悪い言葉を使うと「家で親が言ってるんだね」って反応あるじゃないですか。あれね、たとえ親が発してなくても子は勝手に変な言葉ツボって連呼しますのでね。今うちの子「ちょっと〜、タダにしなさいよ〜」ってゴネる嫌な客ごっこがブームなんですけど、私そんなこと言ったことないですからね。
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マクドナルドが新しいハンバーガーに略称つけて売り出すの嫌い。さっき「チーズチーズダブルチーズバーガー」を注文したら「チーチーダブチですね?」って聞き返されました。そっちが正式名称ですか。長いほうじゃ伝わりませんか。どうしても客にチーチー言わしたいですか。それより僕と踊りませんか。
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ここんとこ毎朝ニュース番組で高校野球の小ネタみたいなのやってて、今日は「この○○高校野球部では紅一点のマネージャーが選手のために食事作りもしてます」「彼女自身も小学校3年生まで野球選手でした」っていうのを化粧しながら鏡越しに見ました。無性に腹が立って悲しくなって口紅が折れました。
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同じ年齢で同じ地域で同じスポーツをしていた高校生の、女だけが小学生のうちにユニフォームを脱いで、エプロンつけて選手が暮らす寮で食事の世話っていうのが美しい良い話みたいに語られるの、そのマネージャーさん自身が今どう感じているかとは別に、私は猛烈に悔しくて腹が立って正視できなかった。
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我が家では子供たちのスマホは親に閲覧権限があって、常に両親の監視下にある、ことになっている。実際に見たことはまだないけど、いつ見られても困らないという心構えで使ってもらうという約束。
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毎日パートから帰ってきて20分くらいボーッとしてから晩ごはんの支度をする私を見ている子供たちが「お仕事の人から普通のままちに戻るのに約20分かかる」と理解したようで、今日は5分おきに長女と次男がドアの隙間からこちらの様子をうかがっていたので、だんだん元気になっていく小芝居をしました。
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お茶汲みシステムが廃止された経緯について「ある時、大阪から視察に来た職員が3時のお茶汲みを見て『驚いた!今時まだそんなことしてるんですか!?』って大笑いしたんです。その翌日あたりになくなりました」とのこと。意外といったら失礼かしら、関西のほうが先進的だったみたいです。商人だから?
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昨日の朝、いつも冷静沈着で物静かなダンナにTLで見かけた「安室奈美恵の息子が20歳」という情報を伝えたら「...安室奈美恵より年上じゃん!」と動揺していた。
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ああいうひねくれていじけた悲しいおっさんは私の中にもいて、私は自分の中のおっさんに「そんなことないよ」と伝えたいがために誰に対しても等しく最低限の親切や礼節を欠かさぬように振舞っているようなところがある。
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昔、北海道へ貧乏旅行に出かけた兄に電話したら「今?お砂糖を踏んでいるよ。大きな倉庫で、朝から晩まで固まった砂糖の山の上を歩いてる」「あと何日かお砂糖を踏んだら農家さんからお金がもらえる。それで帰る」と話して、あまりの訳わからなさに北海道は私が知らないファンタジーの大地だと感じた。
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好きな人と本の貸し借りしてドキドキするのが羨ましいって話をダンナにしたら「貸そうか」って本棚から妖怪画談とか分解科学図鑑とか恐ろしいグリム童話とか毒の本とかサメの本とかかワクワクどきどきプログラミング入門とか選んでくれました。ありがとう。でもドキドキする本を借りたいんじゃないの。
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マスク生活は息苦しいし肌荒れするけど素晴らしいことがあって、怒られ発生中とか退屈な会議の間とかマスクの内側で全力高速レロレロしたり上唇で鼻の穴を塞いだりして遊んでても全然バレないよ!と長女に教えたら「仕事中そんなことしてんの...」と冷たかった。お母さんはそんなことが楽しいんだよ。
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義実家と絶縁して元から少なかった親戚ご近所づきあいがコロナウィルスの流行によって最小限まで絞られた我が家の年末年始、年越しそばは焼きそばだしおせちもお飾りもないしテレビも見ないし、ただひたすら餅を食べて猫を愛でて家族が好き勝手に過ごす休養期間となり幸福度がまた過去最高を更新した。
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長男がズダダダダっと階段を駆け下りてきてバァン!とドアを開けるなり「歌丸さんが死んじゃった!!」と目を真ん丸にして叫んだので、私は長男の驚きかたに驚いて「好きだったの?」と思わず聞いてしまったのだけど、長男は「うちのばあちゃんと歌丸さんは死なない人だと思ってたから」と真剣でした。
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公園や空き地で小学生が座って駄菓子を食べることの何が問題なのか、わりかし本気でわからないし、どうしてそれを問題視して学校に持ち込み「気分がよくない」みたいなふわっとした理由で妨げようとしているのかもよくわからない。これが駄菓子を食べずに育った人間と駄菓子を食べて育った人間の差か。
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さっき実家の本棚にあった智恵子抄を20年ぶりに手に取ってパラパラっと読んでみたんですけど、智恵子に苦労かけるだけかけまくっといて自分はアートに旅にと現を抜かしてる高村光太郎に本気で腹が立って手がプルプル震えた。同じ作品を昔は純愛の結晶だと感じて泣けたんだから感性なぞアテにならない。
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たまに泣き声が聞こえてくる(外で時々ご挨拶はする関係性の)マンション階下の1歳ちょいベビーが先日はっきり「パパ!」と発声し、おそらく初めての「パパ」に階下でベビーの両親が大いに盛り上がる気配が伝わってきたので、天井と床を挟んでほぼ無関係な我が家の面々もこっそり一緒に盛り上がった。