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地元の老舗和菓子屋さんで名物のおまんじゅうを買いました。店員さんが無愛想な高齢女性で「おまんじゅう5つください」と言った私をガラスケース越しに一瞥して「いいの5つで。うちのまんじゅう美味しいけど」とぶっきらぼうに言い放つので、ナンダコノヤローと思いながらも20個も買ってしまいました。
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ダンナが鬱っぽいので「しばらく好きなことだけしてね」と声かけたら「ずっと我慢してたけど、キャットフードの食べ比べしたい!」と言って家にあるキャットフードを何種類か実食してた。そんで「真ん中がクリームって書いてあるやつ全然クリームじゃない。あと全部だいたい同じ味」と報告してくれた。
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101歳の祖母が入居先施設の職員さんに「死ぬ前にもう一度あげものさんが食べたい」とワガママを言い、親切にもアジフライやらトンカツやら出してくだすったのに祖母は「これじゃないよ」と機嫌が悪く、困り果てた職員さんから「あげものさんとは何の揚げ物でしょうか」という問い合わせがあった。
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という話を母から聞いて、一発でわかった。からあげくんだ。もう15年くらい前に、一人暮らし時代の祖母にローソンのからあげくんを差し入れたら祖母がいたく気に入って、コンビニに入ったこともなかった祖母とローソン行って買いかたを教えたんです。私のこと忘れても、からあげくんのこと覚えてた!
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上映中のRRRというインド映画にハマった長女が最近せっせと映画館に通っており、一昨日9回目の追いRRRキメた後「ねえ、字幕にないけどラーマさんがビームさんを弟って呼ぶとこ2ヶ所ある」と言い出したものだから、娘がテルグ語を理解し始めたことに困惑して全然うまい返しができず「おおぅ」と唸った。
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夏までに痩せるつもりでいたのに、夏のほうがあまりにも迅速にやってきたので間に合わなかった。
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クレーマーに暴言を吐かれまくった。通報したらすぐに警察が来てくれて仲裁というか場を収めてくれてホント助かったんだけど、警官がクレーマーと話した後で私に「あの方、きちんと話せばわかる方でしたよ」って言ったのスゲー腹が立った。そりゃ武装した国家権力複数名が囲めば話もするんでしようよ。
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次男が某大手スーパーのおもちゃ売り場で、おもちゃが「男の子用・女の子用」に分けて売られているのを、ご意見箱的なやつに「分けないで」と投書したんだそうです。そしたら1〜2週間で売り場から「男の子用・女の子用」の壁が消えたんだって。次男「対応してもらえると思わなかった」と驚いてました。
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中2次男がお化粧に興味を示した時、そんじゃやりましょう、って一緒にコスメカウンターへ行ってBAさんにそのまま伝えたら、快く下地とファンデとパウダーつけて眉マスカラでナチュラルメイクの指南してもらえて次男は上機嫌。私も次男を口実に高級な下地とファンデーション購入して幸せになりました。
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ダンナの買ってきた水につけると5倍にふくらむタコとかイルカのオモチャがテーブルに山盛りになってるのを一瞥した長男が「いつまでもこういうので喜ぶと思ったら大間違いですよ」「もう高校生だからな」「一応つきあってやるか。やれやれだぜ」とブツブツ言いつつイルカを握って風呂場へ消えました。
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ガチガチの体育会出身の人がアポなしで母校の体育館を訪れたら後輩が全員練習を中断して駆け寄ってきて大きな声で挨拶をしてくれて、そのお辞儀が角度までピッタリで「体育会系っていいな」と改めて感じた、というエピソードを涙ながらに語ってくれたのに(うわ体育会系ってヤダ)としか思えなかった。
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不登校気味の長男に「学校を休んでる間、できるだけ自分の好きな物事を楽しんだり関心を持った事柄を追いかける時間にしてもらいたい」というようなオーダーをしたら、大昔の映画やオペラを調べたり小説を読み漁ったりしてる。一体どこに向かうかは謎だけど、いいぞいいぞと思いながら応援しています。
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甘くてシュワシュワの発泡性純米酒に氷を浮かべて、たまたまそばにあったカルピスをほんの出来心でちょびっと注いでみたら、カルピスの甘酸っぱさが日本酒のクセを跡形もなく打ち消して、いくらでも飲めちゃう系の危ういドリンク爆誕した。これはいけない飲み物だから私だけの秘密のお楽しみにします。
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警察署内のエレベーターで屈強な警察官10人くらいにギッシリ囲まれた時、睨まれてないのにヘビに睨まれたカエルみたいになっていたら前にいたひときわ大きな警官が「我々は悪さしてない人には怖くないです」と声をかけてくださって、それ聞いた皆さんが肩をキュッと縮めて怖くないアピールしてくれた。
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「お互い無駄に嫌な思いをしないために何かルール決めようか」と提案すると、長い長い沈黙の後に「イルカだっこしてる時は話しかけないっていうのは?」とノってきました。努めて冷静に「いいよ」と答えると「じゃ、さっそく」とデカいイルカを抱えて突っ伏してました。馬鹿め、反抗期なのに可愛いぞ。
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月10万以上かけて塾に通わせた甲斐あって賢い中学生になった長男ですが、先程は「この世に存在する矛盾を検証する」と真剣に冷えピタとホッカイロを張り合わせていました。寝室から「冷えピタ変色してカピカピになった!ホッカイロまだあったかいからホッカイロの勝ち!」と嬉しそうな声が聞こえる。
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今朝ジョージ・クルーニーが親友14人に1億円プレゼントってニュースを見てて「このまま最低賃金で働くよりもジョージ・クルーニーと仲良くなる努力するほうが正解ではないか」というような発言をしたら、ダンナが「たぶんそういうこと言わない人と友達なんだと思うよ」と言うので賢いと思って黙った。
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パート先のエラい人に「まめそまさん、20年くらい前まではね、毎日10時と3時に女性職員がお茶やコーヒーを入れて全員に配ってたんですよ」と話しかけられたので、面倒くさいやつキタ!と身構えたら「だから僕はね、本当はコーヒーに砂糖とミルク入れたいのに恥ずかしくて言えなかったんです」と。
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今朝ダンナ送って別れた直後に言い忘れたことを伝えようと20mくらい追いかけたら、路上にうずくまっていた。ここ数日とても忙しそうにしてるから体調を崩したか精神的にアレなのかと心配になってソロリソロリと近づいてみたら、アスファルトの上を転げ回ってるアブラゼミの最期を観察していました。
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おととい紅一点だった酒席でエラい人から「焼酎の水割りとか作ってくれる?」と言われたのを「作れませんね。各々ご自身で飲みたいように作ったらいいじゃないですか」つって断った後、一升瓶の日本酒コップに手酌でバカスカ飲んできた私は我ながらカッコよかったし、酌要員じゃない酒席は楽しかった。
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帰宅して子供たちに晩ごはん食べさせて「今からビール飲んでサッカー見るから今日はお母さん終了、ここからはそこらのおばさんですよろしく」と宣言したら「家で知らないおばさんがビール飲んでサッカー見てるのヤバい」「くつろいでてヤバい」「サッカー終わった後はどうなるの」などとざわついてた。
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思春期で反抗期の長男が上機嫌で「あのね、好きな人と本の貸し借りしてるの」と本が詰まったカバンを見せびらかして「いいでしょ?」と自慢してきました。悔しい。本の貸し借りでドキドキできるの、本気で羨ましい。
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「毎日ブラックのコーヒーを我慢して飲んでたんです。あれがなくなって、女性職員は自分の仕事に集中できるし、それぞれ好きに飲めるでしょ。これに関しては今いい時代ですね」と、おそらくミルクと砂糖たっぷりの缶コーヒーを片手にエラい人が笑ってました。面倒くさいやつ疑ってスミマセンデシタ。
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今うちのヒゲ猫が脱走こいたから窓から外に向かって「ヒゲちゃーーーーん」と叫んだところ、裏山で草刈りしている見ず知らずのむさいおっさんがめっちゃ手を振ってくれました。うちの猫だったらどうしよう。
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前向き駐車って書いてある駐車場に停める時「好きな言葉は一期一会、宝物は最高の仲間たち。毎日成長が目標。この日この時、このパーキングとの出会い。気づきと学びに恵まれた奇跡に感謝。ハンドルを切りすぎても、最後の最後には笑ってゴールしたい」などと言いながら運転してたらダンナに叱られた。