1
ガチガチの体育会出身の人がアポなしで母校の体育館を訪れたら後輩が全員練習を中断して駆け寄ってきて大きな声で挨拶をしてくれて、そのお辞儀が角度までピッタリで「体育会系っていいな」と改めて感じた、というエピソードを涙ながらに語ってくれたのに(うわ体育会系ってヤダ)としか思えなかった。
2
今うちのヒゲ猫が脱走こいたから窓から外に向かって「ヒゲちゃーーーーん」と叫んだところ、裏山で草刈りしている見ず知らずのむさいおっさんがめっちゃ手を振ってくれました。うちの猫だったらどうしよう。
3
もうすぐ101歳になる祖母に関東大震災の話を聞いたら「その頃は平塚の製糸工場の女工だった」って言うから、10代後半くらいかな?と思って計算してみたらまだ7歳かそこら。記憶違いかと思ったけどよくよく話を聞いたら、そのくらいの年齢で貧しい家庭の子供が奉公に出されるのは普通だったと。
4
7歳の子供つってランドセルがデカすぎて後ろから見るとピカピカのランドセルに手足ついて歩いてるみたいになっちゃう大きさなんですよね。本当に幼くて小さい、そんな頃から一人で働いて、学校に行けるわけもなく、工場にいる年上の女工さんから字を教わって新聞紙の切れ端で漢字を覚えたそうです。
5
長い長い独居の間、テレビを見ててもラジオを聞いてても常に手元にチラシと鉛筆を置いて初めて知ったことや言葉を書き留めている祖母でした。たまに会うと書き留めた紙から面白そうなのを選んで「こんなおかしな漢字があるんだって」とか「こういう風習の国があるんだって」と聞かせてくれました。
6
「花が咲いたから」っていうの、人間が酒を飲む理由の中で最も愛すべきやつ。
7
お散歩中して近所の桜の開花具合を調べていたら、長男が「桜の木から出てる樹液、べっこう飴っぽく見えるけど超苦いんだよ」と教えてくれた。そんなもん食うなよ…と思っていたら「昆虫ゼリーより苦いよ」と続いた。そんなもん食うなよ。
8
ご祝儀袋に水性サインペンで名前を書きました。筆ペンじゃなきゃとか字が下手とかそういうの最近やっと気にならなくなってきたよ。なんたって中身お金だもん。お金を貰ったら嬉しくてペンの種類とか字とか気にしなくないですか。私だったら気にしない。お金の力はすごいんだ。
9
長く精神を患っている人が「満開の桜を見ると絶望して死にたくなるんです」と語った。桜の花を見ると大ハッスルするタイプの私は、満開を思い描きながら、わかったような顔をして頷くことしかできませんでした。完全にはわからない。でも、帰り道で桜並木を通ったら少しだけわかるような気もしました。
10
PTA総会のための有給申請を出したらエラい人から「いいですね5連休ですか」と言われて思わずそんなら貴様もPTA役員にしてやろうかあああああ!!!って心の中で絶叫しながら目を伏せて「申し訳ありません」と謝罪した時給900円ちょいボーナス無。一億層活躍社会、腹立つ!酒を飲む!
11
ダンナが寝込んでて出かけられないGW初日の午後、次男と買い物に出かけたら外が爽やかな晴天で。後部座席の次男に「旅行できなくてごめんね」と声かけたら「このまま二人でどっか遠く行っちゃおうか?」という古い恋愛映画みたいな台詞が返ってきた。次男の中身はイタリア人男性の可能性ある。
12
でもよくよく聞いたら「次男くん、東京スカリツリーとか行きたいんだ」と妙にはっきり目的地が決まっており「珍しい電波人間つかまえに」とDSのゲームで何らかのアイテム入手を目論んでいることもわかった。なんだ。お母さんドキドキしちゃったよ。
13
ダンナが家事できないことなんか百も承知で結婚したけど、まさかブルーレット置くだけも置けないとは思わなかった。詰め替え渡して「置いてきて」つったら一発目で中身全部トイレに流してきたダンナ可愛い!
14
パート先の同じビルで働いてる感じ悪いおっさんに無視されても無視されても、そっぽ向かれても挨拶したりエレベーターの扉を押さえたりし続けてもうすぐ一年になろうという今日。おっさんの口から初めて出たのは「俺みたいなのにそんなことしなくたっていいんだよ」というなんとも物悲しい言葉だった。
15
ああいうひねくれていじけた悲しいおっさんは私の中にもいて、私は自分の中のおっさんに「そんなことないよ」と伝えたいがために誰に対しても等しく最低限の親切や礼節を欠かさぬように振舞っているようなところがある。
16
「これは野菜だ」と自分に言い聞かせれば肉やケーキを食べても内臓が野菜だと勘違いして太らないのではないかという仮説に基づいて一口ごとに「野菜です」「こんなに美味しくてもノンカロリー」「なんと太らない」などとうわごとを叫ぶダイエット法を半年くらい続けた結果、ただの不審なデブになった。
17
猫を溺愛している老婦人が「この子は賢いから絶対に噛まないのよ」と言いながら猫を撫でていて、その手に猫がガブガブ噛みついてるのに「愛情を持って育てたから人の心がわかるの」と言い張っていたので、色々な思いを押し殺して「そうですか」と私も猫の頭を撫でて、やっぱり思いっきり噛まれました。
18
甘くてシュワシュワの発泡性純米酒に氷を浮かべて、たまたまそばにあったカルピスをほんの出来心でちょびっと注いでみたら、カルピスの甘酸っぱさが日本酒のクセを跡形もなく打ち消して、いくらでも飲めちゃう系の危ういドリンク爆誕した。これはいけない飲み物だから私だけの秘密のお楽しみにします。
19
発泡性の日本酒に氷を浮かべてカルピスの原液を垂らして飲むのは本当に危険だから絶対に真似してはいけません。そこにレモンなど絞るのはくれぐれもやめてください。
20
日本酒は長野の千曲酒造ってとこのスパーク・リ・ヴァンとか福島の末廣酒造のぷちぷちってやつなどをよく飲んでます。カルピスは一番ノーマルな原液(お中元)で、割合は20 :1(日本酒:カルピス)を超テキトーにダブダブ注ぎました。なにしろ飲みやすくて危険極まりないので詳しくは秘密です。
21
芸能に疎いもんだから石原軍団のことよく知らなくて、彼らが被災地に乗り込んで炊き出しなんてニュースもあんまり好意的に見てなかったんだけど、石原プロが1台100万円以上する災害用炊飯機材を10台くらい所有してるの知って脱帽。売名だろうがプロモーションだろうがそこまでやるのは立派だわ。
22
約30分で100人分のごはん炊ける災害用の炊飯機材10台っていうのがどれくらい本気かというと、人口10万人の自治体でも1台あるかないか。石原軍団と同じくらい持ってるのは自衛隊基地と消防庁くらいです。
23
仕事中エラいおじいちゃんに「アンタんち小学生いるよな?」と聞かれて「複数います」と答えたら真面目な顔で手招きされ、何がなんだかわからぬままついていった先は駐車場。高級車のトランク開けて「これね、ボーナス」「他の職員に用意できないから秘密で」とカブトムシ入りの虫かご手渡されました。
24
今朝ダンナ送って別れた直後に言い忘れたことを伝えようと20mくらい追いかけたら、路上にうずくまっていた。ここ数日とても忙しそうにしてるから体調を崩したか精神的にアレなのかと心配になってソロリソロリと近づいてみたら、アスファルトの上を転げ回ってるアブラゼミの最期を観察していました。
25
こないだ農村集落の仏教イベントに出席したら、ザ・農村の暗部って感じで結構キツかったんですが、お坊さんたちが乗ってきた寺クラウンのナンバーが全部7676だったのだけ面白かったです。