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小学校5年の頃の折り合いが悪かった担任のことを恨んでいないのは、修学旅行先の旅館で就寝時間を過ぎて廊下に出たら泥酔した担任が座り込んでいたから、ここぞとばかりにスリッパで頭を何回か引っぱたいてスッキリした後、学年主任の部屋に行って「○○先生が大変なんです」と告げ口をしたからです。
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折り合いの悪かった担任は、よく児童を怒鳴り、平手打ちするタイプの体育教師だった。私が提出した作文を盗作と決めつけて「何の本を書き写したか正直に言えばマルくれてやる」と言い、沖縄県の特産品を問われて琉球ガラス、紅型と答えたら「誰も知らないのは特産じゃない」とバツをくれた教師だった。
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父親は色々アレな人ではあるけれど、私がボンクラな小学生だった頃、折り合いの悪かった担任に「帰れ」と言われて本当に帰ってきた日の夕方、キレ気味に訪問してきた担任を父親が「先生の言う事をよーく聞けと教えていますので」とキレ気味に追い返してくれたことはよく覚えている。今も感謝している。
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誰もいないはずの部屋に誰かいる!ひょええええ!って青くなってたら、職員さんは「何人いた?」「いるなら働かせようぜ」「人間じゃないなら給料はいらねえな」って喜んでいたから、いるかいないかよくわからないオバケよりも追いつめられた人間のほうがよっぽど恐ろしいと思いました。オバケ逃げて!
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パート先のビルに来年から新会社が入る空き部屋があって、時々その部屋の前を通ると冷たい空気が出てくるし中に誰か居る気配がする。磨りガラスの向こうで人影が動くしボソボソ声もする。仲良しの職員さんに「もう新会社の準備してます?」と聞いてみたら「まだ鍵が届いてないから誰も入れない」って。
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前向き駐車って書いてある駐車場に停める時「好きな言葉は一期一会、宝物は最高の仲間たち。毎日成長が目標。この日この時、このパーキングとの出会い。気づきと学びに恵まれた奇跡に感謝。ハンドルを切りすぎても、最後の最後には笑ってゴールしたい」などと言いながら運転してたらダンナに叱られた。
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食中毒事件の度に思い出すのは「こういう時(食中毒を出した直後)が一番安全なんだ」と得意げに言い張って食中毒を出したと地元で噂の焼肉屋さんに行き、不用心に生焼けの肉をバリバリ食べまくって翌日から一人だけ食中毒で入院した私の父親です。
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羨ましい気持ちを腐らせてはいけない、というのは私が心がけていることでもあって。羨ましいと思ったら少しでも近づくように生きればいいし、近づけないくらい羨ましくても素直に盛大に羨ましがる。羨望って溜めておくと腐るっぽいから、さっさと言葉に出して忘れるか心の額縁に飾って愛でたりもする。
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長男が小3の頃「○○ちゃん学校を休んでディズニーランドに行ったらしい。ずるい」と言ったから、これはマズいと思って「どうしてずるいの?」から始めて「自分もそうしたいと思った時は、ずるいじゃなくて、いいなあ!って言うんだよ」というような会話した記憶がある。いいなあ!って素直に言おう。
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生活に疲れて果て口論の末に包丁を突き立ててしまった、みたいな顔してナスを切っていたら上機嫌の長男がやってきて大音量でセプテンパーをかけて踊ってくれたので、つられて尻を振りながらナスを炒めました。いつもこうはいかないけども、こんな風に上機嫌は共有したいし、不機嫌は独占で済ませたい。
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パート先でよく愚痴を聞いてる円形脱毛症の職員さんから今日も愚痴を聞いてて「この先はここじゃ言えねーから、今度飲みに行こうぜ」と言われた瞬間、間を置かず元気いっぱい「絶対にイヤです!!ここで以外は聞きません!」って断ったの清々しかったし楽しかった。しっかり境界線を引けた私、エラい。
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昨日の昼間、私「ねーねー、今すれ違ったお坊さんの袈裟すごい古風でカッコよかったねー」ダンナ「お坊さんなんかいなかったよ」私「お坊さん笠かぶって歩いてたじゃん」という会話があって、せーの!で振り返ると誰も歩いてないという夏っぽいイベントが発生しました。
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長男が爪を長く伸ばしていて、いくら注意しても「成長の証」「武器だから」「長いほうがカッコいい」などと言い張って切らなかったのに今朝「その爪で好きな子の体に触れたら傷つけちゃうね」と言って出かけたら、夕方には全部きれいに短く切って、ご丁寧にヤスリまでかけてあったからフフってなった。
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真っ暗な寝室からボソボソ声が聞こえて、おそるおそる覗いたら子供たちが頭くっつけてしりとりしてた。「寝てる?」と少しドア開けたら「寝てるー」「寝てます」「寝言だよ」と即答。そこで「お母さんは?」と問いかけると「美しい」「可愛い」「優しい」と寝言が返ってきたので教育が行き届いている。
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野球のルールを知らない。サヨナラホームランというからには打った選手はそのまま一周して球場を出て帰宅するものだと思っていた。サヨナラホームランで球場が湧く映像とか見ても、みんな早く帰れる選手が羨ましいんだろうなと理解してました。
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同じ年齢で同じ地域で同じスポーツをしていた高校生の、女だけが小学生のうちにユニフォームを脱いで、エプロンつけて選手が暮らす寮で食事の世話っていうのが美しい良い話みたいに語られるの、そのマネージャーさん自身が今どう感じているかとは別に、私は猛烈に悔しくて腹が立って正視できなかった。
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ここんとこ毎朝ニュース番組で高校野球の小ネタみたいなのやってて、今日は「この○○高校野球部では紅一点のマネージャーが選手のために食事作りもしてます」「彼女自身も小学校3年生まで野球選手でした」っていうのを化粧しながら鏡越しに見ました。無性に腹が立って悲しくなって口紅が折れました。
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全身しまむらでしまむら行くのがなんとなく恥ずかしかったんだけど、昨日ズボンのウエストのゴムが切れちゃって、慌てて全身しまむらでしまむらに駆け込んだら店内に全身しまむらっぽい人がたくさんいて嬉しかった。勇気づけられてしまむら服をしこたま買い込んできました。毎日しまむら全身しまむら。
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初デートでサイゼリヤがダメって田舎を馬鹿にしてますよね。田舎のデートは海とか川とかでしたよ!何したらいいかよくわからなくて、ただ一緒に駅から海やら川やら目指して歩いて、喫茶店でも入ろうものなら「○高の生徒が男女で店に来ている」って高校に電話されて翌日の全校集会で晒されるんですよ!
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使い終わった爪楊枝をそこらに転がしとくと、畳のヘリからチンチ小袴という小さなお侍さんたちが現れて、夜な夜な爪楊枝を刀にして剣舞する。チンチ小袴を見た人は原因不明の病に苦しむのです。だから爪楊枝は必ず折って紙にくるんで捨てなくてはいけないんです、というのをダンナに力説して笑われた。
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次男が「怖い話を読んだ後は心配だから壁に背中をくっつけてる」と言ってたので「へえ、次男くんは壁の中に何もいないと思ってるんだね」と答えてビビらせた。ごめんね。
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いわゆるムズカシイお年頃の長男に対しては言いたいことも聞きたいことも100のうち1か2くらいにとどめるよにしている今日この頃なんですが、雷雨の中ズブ濡れで帰宅した長男に玄関先で「大丈夫だった?」って聞いたら「パンツ3枚とも濡れた」という答えで、着替え見てたら本当に3枚履いてたよ。
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お祭りからラムネ片手に帰ってきた長男に「瓶ちゃんと捨てといてね」と声をかけたら「ビー玉取ってから捨てる」と返されたから「中学生になっても欲しいんだね」って言ったら「うるさい」とモジモジしてたし、その隣でダンナが「カブトムシいっぱい見つけたから虫かご買っていい?」とモジモジしてた。
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私ほぼ毎朝ダンナが出社する時「嫌になったら帰ってきちゃいなさい」って声かけてるし、ダンナは私が仕事で凹んでると「しんどかったら無理しないで」って言う。世の中が甘くないなら家の中くらいは甘いほうが頑張れる。
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塩梅の悪いことにズボンの裾をめくった場所がその日オープンしたばかりの、小洒落たカフェのテラス席でして。お団子ヘアの店員さんに「ヤマビルいたんで塩お借りできますか!!」と叫んだらば、しばらくして渡されたのがミルつきの岩塩だった。地面のヒルに向かってゴリゴリ塩を挽きました。シェフか。