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舟和の芋ようかん焼いてバターのっけてシナモンふると美味しすぎるし、温めてビターチョコ溶かしても上等なケーキみたいで美味しいし、冷凍しといた舟和の芋ようかんと冷凍カボチャのレンチンこいたやつ一緒にマッシュして中にドライクランベリー入れて茶巾にしても美味しいし、そのままでも美味しい。
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もうすぐ中二の長男が「中二病って言われたくなくてポーカーフェイスの練習してたらだんだん本当の感情を忘れてきた」などと中二真っ盛りの発言をするので、母は母で笑わないようにポーカーフェイス頑張るんですけども、やっぱり可愛くてププッってなっちゃうよね。本物の中二が中二病なのは正常だよ!
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些細な理由で子供に暴力を振るう母親と、必死に耐えて声を殺して泣く子供の両方ともが私の中にもいて、私は現在たまたま両方の不幸から少しばかりの距離を置いて暮らせているだけなんです。
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手袋を失くした小さな女の子が母親にフルスイングで殴られて怒鳴られるとこ見ちゃって具合が悪い。女の子、殴られても泣かなかったの。殴られ慣れてる感じで。しばらくして手袋を見つけた人が「落ちてたよー」って優しく声かけたら、手袋を目に押し当てて静かに泣いてた。母親はまだ怒鳴り続けていた。
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投票後の投票用紙の画像に「日本の社会人が書いたと思えない」とか「外国人か幼児が書いた」っていうRT見て腹立たしいというか悲しい。文盲の人も、鉛筆を上手に持てない人も、社会人でなくても毎日を一生懸命に暮らして、選挙に参加してるのやで。立派なカメラで他人様の存在を否定してくれるなや。
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ダンナは私が駐車場の壁に車ぶつけてボンネット凹ませた時も買ったばかりのPCに味噌汁こぼして壊した時も怒らなかったのに、私はダンナがポテトチップスを2袋いっぺんに開けた時めちゃくちゃ怒った。
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ATMで現金・キャッシュカードの取り忘れを見つけたら、ATM脇のコールセンター直通の電話をポチッとして、コールセンター係員の指示に従ってATMに入れるのが正しいのですね。最寄りの支店預かりで保護され、本人確認の後に返却されます。親切な方がそうしてくださったのでとても助かりました。
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人生の先輩たちが無責任に放つ、たぶんそんなに深い意味も意図もなく口に出す予言めいたやつがね、私みたいな小心者にとってはちょっとした呪いだったんですよ。咽喉につかえた魚の小骨みたいに、いつまでも上手に飲み込めないまま、いくつもいくつも増えて、ふとした時に微かにチクチクするんだった。
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高校の担任に言われた「テメーなんか社会に通用しねえ」とか、大人が言ってた「女はババアになったら終わり」とか、既婚者から聞いた「一番好きな人と結婚するとうまくいかない」とか、乳幼児連れの頃に言われまくった「今が一番いい時期」だとか、ずっと引っかかって、長いこと心の底に沈殿していた。
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道端に大きなドングリが落ちているのを見つけて、反射的に拾おうとしたけどうちにはもうドングリを喜んで集める幼児はいないことを思い出してやめました。ドングリを集めなくなって、いっちょまえの口を聞くようになった今も可愛いけど、ドングリを集めてた頃の可愛さといったらわけがわからなかった。
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晩ごはんの時に次男がガールフレンドについて「勉強ができる運動ができるとか優しいとか可愛いとか、それもまあそうなんだけど、そんなんじゃないの。ああいう人が他にいないから言葉にできない」とモジモジ語る目がキラキラ輝いていた。誰かや何かを好きになることは誰かの目をキラキラにしますね。
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毎年ちょっと肌寒くなるとババシャツ買ってるはずなのに、ちょっと肌寒くなった時に箪笥とか押し入れゴソゴソやっても絶対ババシャツ見つからない。結局ちょっと肌寒くなる度ババシャツ買ってるのに全然ババシャツ増えない。たぶん春になると渡り鳥みたいに一斉に北のほうへ旅立ってるんだと思ってる。
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電気のつけっぱなしを同居の義父から厳しく叱られた子供たちが「じいちゃんは光を厭い闇に生きる男」「たぶん雷属性の攻撃が効く」「弱点は目だね」とヒソヒソしているので聞こえないフリをしました。
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長男が大切に飼育していたスズメガの幼虫を小学校で同級生に殺されてしまった日、目が真っ赤に腫れるまで泣いた長男と一緒にボロボロ泣きながら「長男くんは自分が大切なものでなくても誰かにとって大切なものを傷つけないようにしようね」と伝えたら、絞り出すように「できない」と答えた長男でした。
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こないだ長男に「イモムシへの愛はもうないの?」って聞いたら「今も好きだけど好きって公言はできないから秘めている」というようなお答えでした。イモムシ好きは友達に嫌われるから秘密なんだって。私が「悲しいね」と言ったら、長男は「消えたわけじゃないから悲しまなくても大丈夫」と明るかった。
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パート先の円形脱毛症できた職員さんが、定時に帰る他の職員が気に食わないと愚痴るのを聞いてて「円形さんも早く帰れたらいいですよね」と返したらフーッと溜め息をついた後「俺が早く帰りたいんじゃなくてアイツらが残んねえのが気に入らねえんだよ」と言い出したのでいっぺんに同情する気が失せた。
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一学期の途中から不安定だった長男が真っ青な顔で「しばらく学校には行かない」と伝えてきた新学期の日には近隣市でも中高生が自殺したニュースがあったりして、私は「そっかそっか、ほんじゃ休もうか」と平静で陽気な母親っぽく返事をしていたけども、内心は不安と恐怖がいっぱいで吐きそうだったね。
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夏休み明けから不登校気味だった長男が今朝は何事もなかったように登校してゆきました。玄関まで見送ってドアが閉まった瞬間、そのままへナッと座り込んでしまった。たった数日でも子供が学校に行けない状態というのは大変な緊張状態で、その緊張が本人に伝わらないようにまた別の緊張をしているから。
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あれほど消毒だの食材選びだの頑張って離乳食を作ってせっせと食べさせて育てた第一子の長男がド偏食の駄菓子とジャンク好きに育って、あらヤダこの子いつの間に何か食べちゃってるよねみたいな適当さだった末っ子が好き嫌いなく何でもよく食べてくれて甘いものより野菜が好きなの本当に納得いかない。
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ラノベ漬けになってる長男が「手のひらから魔力で波動砲を撃てる気がしたから次男くんに向かってそっと放ってみたけど出なかったね」と残念そうにしてました。撃ってしまってから初めて魔の能力に気づいた時は悔やんでも遅いというパターンも考えられるので弟で試すのはやめてほしいと申し入れました。
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さっき長女と並んで空を眺めながら「私が見ている夕焼けと長女ちゃんの見ている夕焼けの色が同じかどうかは誰にも確かめようがないんだよね」なんてことを話したら「もし違っても、きれいなのは一緒だよ」と言われました。そうして私が長いこと心の奥底で飼っていた孤独がまたひとつ成仏したのでした。
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103歳になった祖母は、もう私のことは忘れてしまいました。でも誰だかわからない私を見る度に「きれいね」と言ってくれる。野菜をいっぱい食べたからだよ、と答えると「野菜を食べるときれいになるからね」と言う。母は私のつまみ食いを嫌がったけど、私は娘に生野菜の切れっ端を食べてもらいたい。
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ボンクラでいやしんぼな子供だった私は母親が料理しているそばをうろちょろしてはまな板から生野菜の切れっ端を失敬してポリポリ食べるのが好きでした。母は嫌がっていたけども、一度だけ、たまたま遊びに来てた祖母から「お野菜が好きな子はきれいになる」と言われたことがあって、とても嬉しかった。
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路地裏で出会った猫が友好的だったから、道端に屈んで「わあ、いいんですか!ありがとうございます!モフモフさせていただいて感無量です!これで明日も頑張れます!ありがとうございます!」などと騒ぎながら盛大にモフっていたら塀の向こうから住人が「...どうも」と声をかけてきて気まずかった。