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コンビニ行ったら長男がビールの棚を見ながら「初めて飲むお酒は、いつもぱぱちが飲んでるやつって決めてる」と可愛いことを言う。大きく反応すると機嫌を損ねるので内心ムフムフしながらも努めてサラっと流しておいた。その晩ダンナに報告したらダンナが喜びと愛おしさに打ち震えてました。ムフムフ。
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野球のルール全然わからないから犠牲フライという単語を見聞きするにつけ「俺のことはいいから先に行け!」と叫んでパン粉と卵液を浴びると駆け出して自ら油の中へ飛び込み、ジュワー!...シュワシュワワと浮き上がりさっくりこんがりと揚がったエビや魚の悲しくも美味しい勇姿が目に浮かんで困る。
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今、名古屋の喫茶店できしめんに小倉とバニラアイスのっけて黒蜜かけた名物?を食べてるんですけど、隣の席で裕福そうな老婦人と紳士的なオッサンが7000万くらいで売れそうな豪邸の処分の相談をしていて「住んでくれる人がいるならあげたっていい」とか言ってて不思議デザートの味がよくわかりません。
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祖母は入所先の施設を病院だと思ってて、祖母の中では働き口が見つかったら退院することになっているそうです。施設職員さんが毎日「今いい仕事を探してますから、決まったらバリバリ稼ぎましょうね。それまでここでのんびりしましょうね」と声をかけてくだすっている。おかげで祖母はいつも笑顔です。
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パート先で席替えする度に引き出しの中のお菓子が机の上に山積みになって毎回ヤギさんに叱られる。今日も「おいオメーは何しに来てんだ」とお菓子の山と交互に睨みつけられたので「仕事しに来てるとでも思ってるんですか!」とキレ返した。おやつ食べに行ってることくらいそろそろわかってもらいたい。
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誰もいないはずの部屋に誰かいる!ひょええええ!って青くなってたら、職員さんは「何人いた?」「いるなら働かせようぜ」「人間じゃないなら給料はいらねえな」って喜んでいたから、いるかいないかよくわからないオバケよりも追いつめられた人間のほうがよっぽど恐ろしいと思いました。オバケ逃げて!
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匿名育ちの我々オタク夫婦によってインターネット英才教育を施された長男は高1になり、Twitterデビューしているものの、出身校所属校や部活はおろか住んでる自治体も利用する路線も通学路や自宅近辺で撮影した画像すら晒さない。私が本気で探してもアカウントを特定できずそれはそれでちょっと悔しい。
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こないだ長男に「イモムシへの愛はもうないの?」って聞いたら「今も好きだけど好きって公言はできないから秘めている」というようなお答えでした。イモムシ好きは友達に嫌われるから秘密なんだって。私が「悲しいね」と言ったら、長男は「消えたわけじゃないから悲しまなくても大丈夫」と明るかった。
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長女「ままち、今日○○ちゃんにぶたれて頭のてっぺんが痛い」私「○○ちゃんはどうしてぶったのかな。嫌なことがあったのかな」長女「あっ、まだお仕事の人だ」
5分後の長女「○○ちゃんにぶたれて頭のてっぺんが痛い」私「よーし、どこのどいつだ名前と住所を教えなさい」長女「ままち、おかえり!」
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いくつになっても、どこへ行っても、パートナーを得ても、職についても、家族を持っても、ペットを飼っても、あの心の底の妙ちくりんな穴は完全には埋めようがないんだってわかるまでが大変だったんだよね。
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エラい人とランチ中「昨日2回目のワクチン打ってきたぞ」と言われて、つい「おっ、念願のフルチンですね」と口走ったら、すごい真剣に「おまえさん真昼間から何を言ってるんだ。こういう時には『それで体調はいかがですか』とか言いなさい」と叱られた後、ワクワクチンチン言ってもっと叱られました。
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黙って震えてないで「決まりを守っていれば誰がどこで何を食べようが自由ですね」とか言うべきかとも考えましたが、もしあの場で私が空き地や神社の境内で駄菓子を食べて育った人間だということがバレたら、あらぬ噂を流されたり家を焼かれたり故郷の村を焼かれたりしそうなので恐ろしくてやめました。
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私が子ども食堂に否定的スタンスなのは、貧困家庭の子どもにメシ食わすこと自体は素晴らしいことであれ、そんな深刻な社会問題の解決を民間ボランティアに担わせるのはダメでしょうよという信念です。本来は国が負うべき役割や責任の所在を有耶無耶にしたままで自然発生の善意を歓迎なんてできないよ。
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ダンナは私が駐車場の壁に車ぶつけてボンネット凹ませた時も買ったばかりのPCに味噌汁こぼして壊した時も怒らなかったのに、私はダンナがポテトチップスを2袋いっぺんに開けた時めちゃくちゃ怒った。
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一昨年のインフル予防接種で雑な看護師さんに注射された長女。痛かった話を何度も繰り返すんだけど、辛い記憶も受け止めてあげましょうと否定せずウンウン聞いてるうちにだんだん大袈裟になり「彫刻刀みたいなぶっとい針で」「5分くらいグリグリやられて」「天井まで血飛沫が!」と話が盛られている。
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数日ダンナ不在で、さみしさで錯乱した私は子供たちに「おまえたちの半分はダンナのはずだチューさせろ」と迫っては思いきり嫌がられる等していましたが、次男が逃げ惑いながら「半分ぱぱち×3人だと、ぱぱち1.5人分になっちゃうよ?」と算数なぞなぞを出してきたので我が家に再び静寂と平和が訪れた。
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ダンナが帰宅直後まず「アレクサ、今日のニュースは?」などとスマートスピーカーに話しかけるのが気に入らないから毎日ニュースの見出しチェックしてダンナの興味ありそうなニュース2つ3つアレクサより早く言えるようにしてあるし、ダンナが「Hey,Siri」って呼びかけたら素早く尻を出して見せてます。
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絶賛拘留中の痴漢が「弁護士を雇う資力がないから直接謝罪と示談交渉させてもらいたい」って言ってるらしくて、それ聞かされた私は激昂したラージャンくらい激昂した。弁護士に払う金もないような性犯罪者と直接やりとりするわけないじゃんね。被害者に一方的に損害を与え続けて微罪で済むの謎すぎる。
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アメリカのデカい会社のエラい人がめっちゃ早起きしてどうのってやつについては細けえこたぁいいから猫を飼いなよって思いました。猫を飼わないからダメなんだよ。冬の朝あったかいおふとんで15分かそこら猫とうだうだグズグズしてみ?人生マジ変わるから。間違いなく良くない方向に。でも最高だから。
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永遠に続くように思ったから明け方の歩道橋でボロボロ泣いていたのに、過ぎてしまえば今度は辛かった時期もほんの一瞬だったように思えるから不思議なもので。似た境遇を先に乗り越えた人が、今が大変な人に「大変なのは今だけ」「あっという間よ」みたいな言葉をかけてしまうのも、なんでかわかった。
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年末年始の狂いゆくスーパーは、商品を買う人も陳列する人もレジ打つ人も狂ってはいないのに、毎日ほんの少し棚に隙間を作ってはそこに狂気めいた正月ムードが割り込んで当然のようにきっちり並んで、いつの間にか狂っている。ケからハレへ、正常から狂気への、恒例で一過性の不思議なグラデーション。
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昔、美人とカフェでお茶したら美人のドリンクの紙コースターに店員さんの携帯番号が書いてあって、お会計まで結構しつこくナンパされてたんだけど、店出た瞬間カフェの経営元に電話かけて顛末を話して「私、会社ごと訴えますね❤︎」ってやってた。もちろんその店員さんはすぐに見かけなくなりました。
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同性だろうが異性だろうが、好意であろうとなかろうと合意のないボディタッチはダメ。大人の世界で当たり前の感覚でも小学生ではまだ知らない子もいるよね。しっかり伝えてもらって、誰も嫌な思いをしないようになってほしいものです。とっても大切なことのはずなのに長女に我慢させちゃったの大失敗。
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ダンナも私も記念日やイベントに無関心で、結婚式もしてないし結婚記念日がいつだかもわからない。だからというかでもというか、TLで他人様の結婚式や記念イベントを羨ましいと思ったら即「今日、結婚記念日にしよう」と持ちかけて、ケーキとか少し豪華なディナーとかで幸福の点検作業を行ってます。