まめそま(@mamesoma)さんの人気ツイート(いいね順)

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幼稚園の面談で担任の先生から就学相談をすすめられた時、次男が上手にできないことをいくつも並べて指摘されたのが、なんだか次男をダメな子供と、不良品と言われたように感じて、悔しくて悲しくて受け入れられなくて帰りの車の中でワーワー泣いたんだった。今になって思えば泣くことなんかないのに。
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夫婦とも芸術家で制作に没頭すると寝食も疎かになってしまうが、やっぱり家事は智恵子がやることになるよね女だから(意訳)みたいなのとか、智恵子が実家から持参した着物や洋服を売って生活してるのに「いらないものをそぎ落として女はますますきれいになった(意訳)」みたいな詩を書いたりとかね。
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地元のパン屋さんの話。パン屋さんは元は夫婦で営んでいた小さな和菓子屋さん。店を継ぐはずの息子が商売向きの人でなくて和菓子屋さんは廃業してしまったんだけど趣味で焼いてたパンが美味しくて評判になって、一時期はパン屋さんとして営業したものの息子が客と話せないためにすぐに看板をしまった。
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みんな本当はワインよりファンタグレープのほうが美味しいんだけど、やれ産地だの醸造所だの歴史だの天候だのボトルやらラベルのデザインだの、そういう蘊蓄こねくって大人の気分を楽しむために無理してワイン飲んでるんでしょ?隣のテーブルで私がファンタグレープぐびぐび飲んでたら羨ましいでしょ?
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それは器用に手早くチラシを折って小さなくずかごや箱や小鳥を作り出す老婦人がおられてね。その手つきや作品たちの細部まで整った美しさにいつも感嘆するのです。住所や夫や、色々なことを忘れて殺風景な病室で静かに暮らしてる彼女の、きれいに正しく慎ましく生きてきた人生の結晶みたいだって思う。
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これゴールデンウィークにピッタリの情報だと思うからメモ取ってもらいたいんですけど、イカの塩辛をごはんにのっけたとこに粉チーズと黒胡椒かけると意外と美味です。あればパセリなんかちょろっと散らすと彩りも香りも良く、そりゃもうごはんが進んで進んで、そして我々もまたごはんと共に進むのだ。
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もうすぐ101歳になる祖母に関東大震災の話を聞いたら「その頃は平塚の製糸工場の女工だった」って言うから、10代後半くらいかな?と思って計算してみたらまだ7歳かそこら。記憶違いかと思ったけどよくよく話を聞いたら、そのくらいの年齢で貧しい家庭の子供が奉公に出されるのは普通だったと。
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「可愛くなりたい」が可愛くて大好きなんです。だから化粧品の仕事してたの。生まれ持った容姿のことはひとまず置いといて「可愛くなりたい」って願望がもう可愛いじゃないですか。可愛くなりたい人はみんな可愛い。モデルさんや女優さんに比べてどうだとか生まれつきはどうだとかは言いっこなしです。
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ツンデレ魚屋さん、買ったマグロお刺身の他に帆立とかタコとか金目鯛とか山盛り入ってるのは「おめーじゃなくて子供にやるんだよ、ちゃんと子供に食わせろよ!」だそうで、その他に夏みかんをいくつも押しつけてよこすと「待たせたからこれ持ってけよ、電話してから来れば早えんだよ!」と怒鳴ってた。
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長男が爪を長く伸ばしていて、いくら注意しても「成長の証」「武器だから」「長いほうがカッコいい」などと言い張って切らなかったのに今朝「その爪で好きな子の体に触れたら傷つけちゃうね」と言って出かけたら、夕方には全部きれいに短く切って、ご丁寧にヤスリまでかけてあったからフフってなった。
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超絶シャイなパン屋さんの店主、常連には「いつもありがとうございます」と、かそけき声でお礼を言ってくれるらしいのだけど、私は顔を覚えられていないので引き戸をガタガタやってる間に店の奥に隠れてしまった。行儀よく並んだパンを眺めていると小さな老婦人が奥から現れて「すいませんね」と笑う。
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些細な理由で子供に暴力を振るう母親と、必死に耐えて声を殺して泣く子供の両方ともが私の中にもいて、私は現在たまたま両方の不幸から少しばかりの距離を置いて暮らせているだけなんです。
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なんとも頼りない儚い感じの経営ではあるのだけど、超絶シャイな店主の焼く食パンはきめ細やかでなめらかな食感で、焼きたての時なんか手でむしってそのままワシワシ食べるとどうにも止まらないくらいに美味しいし、翌朝トーストするとサクサクでまた美味しくて、他のパンが食べられなくなってしまう。
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すみれ色のセーターを着た母に「似合うから、そのまま帰ったら?」と言っても「何を言われるかわからないから」と悲しく笑い、わざわざ駅のトイレで焦げ茶色の服に着替え、スーツケースに明るい色を閉じ込めて田舎へ戻った。誰もが何歳になっても、ささやかな「好き」や「楽しい」を諦めず暮らせたら。
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投票後の投票用紙の画像に「日本の社会人が書いたと思えない」とか「外国人か幼児が書いた」っていうRT見て腹立たしいというか悲しい。文盲の人も、鉛筆を上手に持てない人も、社会人でなくても毎日を一生懸命に暮らして、選挙に参加してるのやで。立派なカメラで他人様の存在を否定してくれるなや。
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そういうことならとそこらの棒で死にかけのセミどかそうと試みたのですが、お約束の大暴れこいて配達員さん方面に飛ぶじゃないですか。配達員さん絶叫。もう転職しなよ。と思ったけど、セミが去った後「暑いのも重いのも全然平気なんス。虫だけなんス」とガッツポーズしてた。人それぞれ色々あんのね。
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こないだ次男が「褒められたくてやってると思われるのが嫌だから、ままちがいない時に洗い物とか宿題とかしてんの」と話しかけてきたから「褒められなくてもいいの?」と聞き返すと「褒められたい!!」と力強く素直に答えてくれました。褒められるためと思われるのは嫌でも、やっぱり褒められたいの。
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人生の先輩たちが無責任に放つ、たぶんそんなに深い意味も意図もなく口に出す予言めいたやつがね、私みたいな小心者にとってはちょっとした呪いだったんですよ。咽喉につかえた魚の小骨みたいに、いつまでも上手に飲み込めないまま、いくつもいくつも増えて、ふとした時に微かにチクチクするんだった。
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ボンクラでいやしんぼな子供だった私は母親が料理しているそばをうろちょろしてはまな板から生野菜の切れっ端を失敬してポリポリ食べるのが好きでした。母は嫌がっていたけども、一度だけ、たまたま遊びに来てた祖母から「お野菜が好きな子はきれいになる」と言われたことがあって、とても嬉しかった。
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母が好きな、すみれ色や若草色や真紅のセーターやカーディガンを時々プレゼントする。母は「こんな素敵な色、もっと若い頃に着たかったなあ」と言う。そして都内に出てくる時スーツケースに明るい色の服を詰め込んで出てきては「おかしくない?」と気にしながら、嬉しそうに鏡の前でクルクル回るのだ。
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そんなことが何年か続いたので、今年は狂う直前のかまぼこを買っておいたんだ。文句のつけようがない絶妙のタイミングだった。そしたら今度は全然かまぼこ食べたくならないもんだから冷蔵庫を開ける度にかまぼこ見て(何これ)って思うんだよ。かまぼこよりも先に私が狂ってしまった悲しい結果である。
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塩梅の悪いことにズボンの裾をめくった場所がその日オープンしたばかりの、小洒落たカフェのテラス席でして。お団子ヘアの店員さんに「ヤマビルいたんで塩お借りできますか!!」と叫んだらば、しばらくして渡されたのがミルつきの岩塩だった。地面のヒルに向かってゴリゴリ塩を挽きました。シェフか。
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毎年ちょっと肌寒くなるとババシャツ買ってるはずなのに、ちょっと肌寒くなった時に箪笥とか押し入れゴソゴソやっても絶対ババシャツ見つからない。結局ちょっと肌寒くなる度ババシャツ買ってるのに全然ババシャツ増えない。たぶん春になると渡り鳥みたいに一斉に北のほうへ旅立ってるんだと思ってる。
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高齢独居の祖母が大腿骨を骨折した時、母や私はベッドの上の祖母に「おばあちゃんはもう働かなくてもいいんだよ」と何度も声をかけてしまった。それが働き者の祖母にとってどんなに悲しく残酷な言葉であったことか。施設へ入所して介護のプロである職員さんと祖母の会話を聞くまで気づきませんでした。
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子供の頃テトラポットの上で遊んでたのを漁師に見つかってタコ殴りにされたことがある。テトラポットの隙間からホトケさんを陸に揚げる作業は危険と困難を極め、命がいくつあっても足りない、んだそうな。テトラポットの上に乗ってはいけないと体に叩き込まれた私はテトラポット登るaikoの歌が大嫌い。