病院という場所 ▶︎万人生存を至上命題としている訳ではない。 ▶︎延命治療をせずに、苦痛を取り除きたいという希望は最大限尊重される。 ▶︎苦痛の除去にも専門性と資源を要する。 ▶︎苦痛の完全な除去は難しい場合がある。死は楽なプロセスではない。 ▶︎延命を望む人はあらゆる年代にいる。
ファイト〜いっぱ〜つ で崖にぶら下がっている人を引っ張り上げようとこの1か月くらい頑張ってきたんだが、一向に持ち上がらないし、腕がプルプルしてきたので、いっそ放しちゃいたいが、そうすると最悪死んじゃうし、みたいな葛藤がある。 陽性でも、まいっか、というわけにはいかないので。
そうね。 ただ、コンビニ医療に慣れた国で、感染はOKでも、治療しないでOKを自主的に選ぶ人は少ない気がする。それほど軽い病気じゃないし、自覚症状が強ければ受診へと心が動く。アクセスを絞る仕組みがない限り、感染OKの世の中なら医療逼迫は宿命ではないかな。
PPEをガチガチに着込めばより安心なんでしょうが、業務効率がかなり下がりますし、全体的なリスクを考えると、そこまでは、というところですかね。家庭内感染も相当ありますから、病院だけで防ぎきれるものでもなく。
今まではベッドサイド業務で医療者はそんなに感染しなかったのですがBA5は手ごわいですね。長い時間、近いところで接触すると患者さんから感染するリスクが高くなります。重症化しないことがとても大事になるので、患者さんも職員もワクチンを打っていることが安心材料です。
まあ、伝わりにくいですが、治療・処置+食事、入浴、排泄などの日常生活動作の支援+リハビリのフルセットを↑のようなPPEを着ながらやっていますが、感染対策だけが突出して大変ということとではなく、、、手がかかる人が水増しされ、人手が足りず、互いに簡単に感染する感じですかね。
高齢者にうつると重症化することがあるから、やっぱりそこは慎重になるんですが、接触の度合いによってマスクだけとか、ガウンとN95とか、使い分けてますね。病棟はどちらかというと、長時間、近接、広範囲の接触なので着込みがちですが、それでもガウンとN95と手袋とか。タイベックは不要。
あと、感染対策がエボラ並っていうのを見たんですが、←がエボラ、→がコロナです。コロナはどちらかというと、インフルエンザ+結核対策という感じでしょうかね、今は。
感染予防をしながら楽しい夏休みを。
あと、TV等で見る「病床利用率〇%」という日本地図ですが、あれは「コロナ用として無理やり開けようと思ったら空くけどすぐに空かないんだ満床だから」というベッドが埋まってる割合です。なので100%超えの沖縄はどんな病気でもほぼ入院できないという危機的な状況です。
分かっている前提で書いていませんでしたが、東京都は人工呼吸器・ECMOを要する患者を重症と定義しています。酸素投与が必要な肺炎でも中等症です。なので、今の分類は、以前なら医療への負荷を表すのに適切だったかもしれませんが、今は実態を表していないような気がします。
全体的にベッドに余裕がないので、熱中症、交通事故、心不全、どういう病気でも、急な入院が必要な場合に入院先がみつかりにくくなっていますので、十分にお気をつけてお過ごしください。感染者が減少してくれば、余裕も出てくるかと思いますが、いつごろ余裕が出てくるのかはわかりません。
病院のどこが、いつ、急激な人員不足に陥るのか読めないので、予定されてた入院・手術・検査・処置などが急に提供できない状態となることが続いています。 また、入院中の高齢者は転院先が見つかりにくく(施設でクラスターが起きている場合もある)、出口もボトルネックになっています。
外来については、発熱、救急、小児の各外来の混雑が顕著です。救急搬送件数はまだ多く、いったん外来待機ベッドに受け入れても、入院できないので、転院先を救急隊が探すことになります。人員不足で手術や検査枠を縮小せざるを得ない病院では、緊急手術・検査ができず、厳しい状況になります。
続き 見えにくいと思うので、リンクを貼っておきます。 bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/…
8月10日の東京都モニタリング会議の入院患者数に関する報告部分です。 見えにくいと思うので、リンクを貼っておきます。 bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/…
今の都内のコロナ入院患者の主体は、元の病気+コロナ中等症の高齢者なのですが、これがどういう状態かというと、人工呼吸器は不要だが、治療をしないと命にかかわる可能性があり、日常生活を自立して行うことが困難な状態です。 コロナ以前から病院のベッドは9割前後が埋っていましたが、そこに
陽性例だけで4000人強(疑い例は同等かそれ以上)が加わり、感染対策をしながら医療を提供するのに資源を要するようになり、第7波では自身や家族の感染で働けない職員が増えているというのが現状です。都内の重症者がたかだか40人で大げさだな、思われる方の参考になれば幸いです。
医療を守ることは、医療者を守ることではないのですが、そう思えない方の多くは、日頃病院に行く必要がない健康な方とお見受けします。良いことですね。
する限りは、機能縮小・停止のリスクを抱えたまま冬を迎えるという(嘔吐)
縮小の程度も沖縄のようにシビアなところから、(シビアじゃないところがあるのか知りませんが)、多少はマシかもしれない東京まで、程度はさまざまで、今後感染者数が順調に減少に転じていけば、解消されると期待されますが、BA 5やそれを上回る伝播性があり、免疫回避を起こすウイルスが市中にステイ
だから、”医療崩壊=同時に全体が崩壊するようなこと“が起こるというより、個々の病院が機能縮小・停止を余儀なくされることで、地域全体の医療の受け皿が次第に縮小していく現象が起きているということで、医療者は維持するのに大変と言えば大変だが、1番の皺寄せは市民に行くということ。
陽性判明の段階で、治療上回避不可能なハイリスク接触(近接、訪室頻回または長時間、患者大声・マスクなし等々)が起きているとボッと燃え広がり、検査と隔離の繰り返しで制御しても、足が速くてなかなか消えない。人手が減り、業務も縮小か停止。この1か月ほど、同業者の話を総合するとこんな感じ。
明らかな誹謗中傷は、証拠保全しています。 エスカレートする場合は、警察、弁護士への相談に進みます。謝罪、削除いただける場合はその限りではありません。ご検討ください。
危機的状況を打破するにあたり、内部の人間の誠実さというのは、ものごとをうまく説明できるとか、調整できるとか、そういった技術よりも遥かに重要な要素なのだと実感する日々です。