古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(リツイート順)

古代の結婚は相続と後継ぎのためでオデュッセウス夫妻の様な年の差婚が主流でした.これを中務先生は結婚(と同性愛)は愛情ではなく支配と被支配の関係だったとし,それが古代小説の頃には変化し「同年代の男女間の恋」が発見されたとします.こういった心性の変化が分かるのが文学史の醍醐味ですよね.
藤澤令夫と梅原猛は,学問上の議論から殴り合いに発展したことがあるということを知りました.最終的に加来彰俊が梅原に馬乗りになって静止し,梅原は泣きながらその場を後にしたそうです.もしも当時witterがあったら相当な人格攻撃の応酬に発展していたことでしょう😂
黙読という習慣についての歴史が分りやすくまとめられています.ソクラテスの「ダイモーンの声」を「近代的な内面の良心の声」とする解釈があるのは知りませんでした.読書好きの方はきっと[参考文献]を手元に置いておきたくなるはずです. jstage.jst.go.jp/article/johoka…
ギリシャ人も長時間労働は嫌いで,労働中は生きた心地がしなかったようです. ―― 人は六時間働けば十分だ,それに続く七 八 九 十の四時間は,人間に「生きよ」と告げているではないか. ―― 7~10を表わすギリシャ数字のZHθIが「生きよ」という動詞になる言葉遊びですが,私などは何だか励まされます😂
プラトンの学園アカデメイアの入門に幾何学は必須ではなかったということについてはコチラ⬇を参考にしてください☺️ 哲学が万学の祖と思うのは自由ですが,歴史的には論証数学の発明はソフィストであり,哲学者と数理科学の縁は薄いのです. twitter.com/kodaigirisyano…
ポンペイのピザのような壁絵発見のニュースですが,『アエネーイス』第7歌に「草の上に薄焼きパンを広げて,その上に食べ物をのせて食べる」とあり,それだけでは足らなかったため「その食卓(薄焼きパン)までも食べてしまった」という一節があります.その「食卓用のパン」だと思われます.
古代中国の幾何学的地球平面説は⬇ twitter.com/kodaigirisyano…
ユークリッド『原論』にある初歩的な定理をみれば分かるように中学生でも理解できるような命題ですら当時の「哲学者」らは何ら貢献をしていないのです.ですから現代の「哲学者」ら(と一括りにするのは誤解を招きますが)が数理科学の勉強を怠っているとすれば「愛知」の精神に忠実であるといえます😂
中世の人は平気で太陽に顔を描きますが,コペルニクスやケプラーでさえ隙あらば顔を描いちゃいます.月にも顔を描いちゃう人もいるので教科書の全ての図版に顔を描いていた者としては非常に共感できるのでした😂 ニュートンの頃には顔を確認できず,ケプラーも19世紀の校訂本では顔が消滅しています.
厳しいことをいいますが,「学校では習わない〇〇」や「学校では教えない〇〇」といったタイトルの本に警戒心を持つようになると一人前です☺️
なお,この表は火山の噴火が盛んなときは,ナイル川が増水せず,結果として飢饉が起こるという論文からの引用.プトレマイオス朝の滅亡時やネロ帝の最期に単発的に巨大な噴火が起こっているのが確認できますね. 気象現象と王朝の盛衰を議論した魅力的な論文です.
なお「研究はしなくても勉強はしたのでは?」と思われる人もいるでしょうが,これも相当に怪しい.前4世紀に既に高度な数理科学が展開されていましたが,「哲学者」はその定理になんら言及しません.言及するのは決まって初歩的な定理です.また紀元後の「哲学者」も当時の先端科学へは沈黙を守ります.
西洋古代の女性は服の下に何か着ていたのか?という疑問を見かけたので少し調べてみました.一般的に一枚の布を図のようにゆったり纏うようで,その下に何を着けていたのかは絵や彫像からは分かりにくいようです.しかしいくつか「下着」と思われる物もあるのですが問題はそれが「普段着」かどうか.
歴史って基本「既存の知識を疑い検証すること」の積み重ねで出来てるんだけど,子どもにそのプロセス教えようとするとすごい手間なので高校までは「既存の知識を正しいと受け入れて覚える」形式で教えられており,故に歴史を「信じるか信じないか」ってものとして捉えてる大人が少なからずいそう.
夜中に誰かを追放したくなったらこれやって!陶器を割って追放したいヤツの名前を書いて投票するだけ。油はゼロだし超ヘルシーなのに、本当に追放できることもあるから是非やってみて😂
「やられたらやり返す,倍返しだ」という有名な台詞の初出はヘシオドス『仕事と日』710ー1に認められます. 「相手が先に気に障ることをいい,あるいはする場合には,きっと覚えておいて,二倍にして返してやれ(松平訳)」 「二倍にして返す」はδὶς τόσα τείνυσθαι といいます,覚えておきましょう☺️
最終的に「現状では分からない」ということを調査した論文をご提示していただき大変に勉強になったのですが皆さんも教科書で習ったことをうろ覚えでツイートするときは気を付けましょうね.SNSは日常会話のようにはいきません.確実な史料と最新の解釈にもとづかないと大恥を晒すことになりますよ😂
タイムマシンという突飛な(そして矛盾をはらむ)思考実験は「歴史」=「史料編纂」ではなく,「史料」=「過去の(常に不足気味の)近似」ではないよ,ということをいいたいわけですが,この突飛な思考実験によりあまりにも自明である「歴史」を再考するヒントになれば嬉しいです.
「絶対にバレない状況でも悪事を犯さないか?」というプラトン『国家』での「ギュゲスの指輪」という思考実験.「罰への恐怖」よりも「良心の疚しさ」を感じることで悪事を犯さないと考える人は,この思考実験がピンとこないかもしれませんが,ではこの「良心」というのは誰の発明か?
繰り返しになりますが,プラトンと名乗る人物をタイムマシンで尾行し,彼がエジプトへ行かなかったことを「観察」したとします.この「観察」をもとに「プラトンはエジプトへ行った」という史料を否定できたといってよいのか?そのためには「観察」を裏付ける別の史料と解釈が必要ではないのか?
ここはかなり際どい部分で,そもそも「過去とはなにか?」ということに関係するのですが,タイムマシンによる「観察」を史料として扱うとしても,最初に提起した,それは史料にある人物や事件と同一であると誰が担保するのか?という難題があるため,結局は史料を読む者の解釈の問題になります.
【西洋古代を楽しむ新書100選】は,歴史・哲学・思想・宗教・文学から選んだものですが,特に初学者にオススメの10選を教えてほしいというリクエストがあったのでご提案いたします.
ギリシャの学芸の特徴として「著者=ジャンル」というのがあります.つまりある著者はほぼ一つのジャンルに専念します.その「著者=ジャンル(叙事詩/哲学/弁論等)」がどのような対立と継承により形成されたかについて,リヴィエル・ネッツの図解をご紹介します.文学史の俯瞰図としても有益そうです.
【古代エジプトのお守り:前14世紀】 アメリカの博物館に所蔵されているものですが,このお魚にそっくりの縁起の良いお菓子が日本にあることをアメリカ人もエジプト人もたぶん知りません😂