古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(リツイート順)

AIが話題ですが…「呉茂一が翻訳したホメロス『オデュッセイア』風の浦島太郎を書いてみて」とAIに生成させたような文章を自分で書くのが私にとっては人生の慰めです😂
あるツイートに対して「出典が書かれていないで,SNSの情報は所詮はChatGPTと同じネ」という味わいのある引用RTをしている方がいたのですが,「出典」というものを情報の裏取りをするためのものではなく「真実性を保証するもの」と考えている人がいることがよく分かります.この態度は危ういですね.
古代ギリシャ料理はおせちです😂😂😂 #謹賀新年
プリニウス『博物誌』にはギネスブックのような記述があります.その中には「航海日数の世界記録」があるのですが,イタリアからアレクサンドリアへ2~3週間で往復できたようです.これだけ高速移動できたわけですからヘレニズム期に科学者同士が文通によって親交し,文化を発展させたのも頷けます.
【マジでプリニウス】 「資産100万セルテルティウス超えの大プリニウスが実践した読書術7選」 『博物誌』が有名な大プリニウス,元首側近として多忙だったにもかかわらず,もの凄い勉強家でもありました.そんな彼からすぐに身につく効率的な勉強の仕方を学べそう☺️
『チ。』で近世の天文学に関心をもった方にはこの本が超絶オススメ.若い読者向けということで「話し言葉」で書かれてあるのですが内容は初学者に配慮しつつも本格的.科学史という学問がどういった手法で過去の天才の思想と対峙しているのか,第一人者が手の内を明かしてくれている点にも大注目です.
「妻の留守中に外人の奴隷女と不倫するのが最高」というのです.現代の価値観で裁くべき事ではないですが,やはりこの一節を現代人である我々が反戦の歌として有り難く引用するのは賛成できないのではないでしょうか?これはあくまでも例えばの話ですが,古代の史料からの引用は慎重にということです.
『占星術の起源』 面白過ぎて今まで読んでいなかったのを後悔しています😂 オリエントと地中海世界の古代を中心にし占星術を育んだ文化を解説.神話,聖書,西洋古典との関係,考古学的な成果までコンパクトに学べました.新訳がでたバビロニア叙事詩『エヌマ・エリシュ』の導入としても良さそうです.
中世が暗黒時代というのは誤った通念といえますが,数学に関してはそう捉えざるをえない側面があります. 三角数の和と三角形の面積がどうして一致しないのかを教皇シルウェステル2世(950年頃ー1003年)に問い合わせた人がいるようなのです.面積公式(底辺×高さ÷2)すら普遍的ではないというのは衝撃的.
【古代の書物と現代の本の違い】 巻物と綴本という違いがあるのですが,その違いは本の大きさに表れます.例えば『イリアス』は24の巻物に15693行書かれてありますが,これを綴本にするとギリシャ語原典や岩波文庫では2冊,ある英訳では1冊に収まります.
タイムマシンを使って前四世紀のアテナイで「プラトン」と名乗る人に出会ったとして,その人が史料にあるアカデメイアの創設者プラトンと同一人物であると確認するには,伝記史料と一致すればいいのか?もしも一致しない部分があればそれは史料が間違っていたのか?同名の違う人に出会っているのか?
#同一人物とは思えない画像を貼れ 智天使(ケルビム) 中世⬅ ➡近代
古代にも新興宗教はありルキアノスという人が突撃取材しています.彼は反感を持っているから取材をするのですが,信者らを直接論破したり批判は行わず,カルトの経営戦略や政界(元老院)との癒着,教祖の生い立ちなどを徹底的に調べて批判記事を書くというやり方をとっていますので大変参考になります.
本人の証言です⬇ 『螺線について』序文 実はそれらの中に二つの間違ったものが紛れこんでいましたから.どんなことに関しても発見したと自ら称しながら,ただ一つの証明もすることのできない連中に,実は成りたちえないことを発見したといわせて後から化けの皮を剥ぐのに役だつこともあるでしょう😂
ここからは少し込み入った話になりますが,アキレウスはアガメムノンの「償い」を受け入れません.彼はアガメムノンに「反省」を求めているように見えます.「反省」を知らない人々の中で,アキレウスはその感情に肉薄していた.だが誰もそれを行為にすることができない.それが悲劇を生む.
古代の知識人は早くから大地が球であることを認めていましたが,では一般人はどうか? アウグストゥス帝の硬貨では,彼の誕生星座とされる山羊が球を掴んでいます.この球は地球を表わしていると解釈されていますので,貨幣を使う当時の一般人にも大地が球であることが知られていたことになるようです.
数学に縁がなく大人になってしまった人向けの「数学読み物」はたくさんありますが,結局「分った気にさせるだけ」の本が多いように思います.しかしこの二冊にじっくりと取組めば数学そのものの考え方が身につくと思います.微積と線形代数の本質を比喩ではなく論理で理解する独特な構成の名著です.
これはライフハックですが,講義録とされるアリストテレスの著作で「~としよう」または「~とせよ」というのが出てくると,それは彼が図を描き始めたと思ってください.『原論』の言い回しと似ており数学を語るときの定型表現なのです.「ここで黒板に書き始めたな」と思って読むと臨場感があります😂
再掲【古代の旅にかかる時間を計算するサイト】 オイディプスはアポロンの神託を伺うためひたすら山道を歩き父王と運命の遭遇をしますが,ソクラテスの弟子カイレフォンは船で楽々とデルフォイへ到着できます…という感じで古代の旅行の実情を知るには便利で楽しいサイトです. orbis.stanford.edu
そして謝罪を欲している人に,きちんと謝罪が届くように説得してあげることができれば,なお素晴らしいと思います.それこそ『イリアス』における悲劇を防ぐ手立てかもしれません.謝罪を拒否することで生じる「破局」は被害者だけでなく,加害者そして周囲の人にも無関係ではないのですから.
昔は一日の始まりが地域によって異なりました.古代ローマは現代と同じで深夜を起点としていましたが,日の出や日没を起点とする地域もありました.一方で古代の天文学者は観測の最中に日付が変わるのを嫌ったためか正午を起点としており,この基準は20世紀初頭まで使われていたそうですから驚きです.
古代中国の地図は散逸しており,推測になってしまいますが,ギリシャ人の様には南北には移動していない,もしくは情報を得ていない,と考えていいでしょう. オホーツク海縦断よりも,スペインからイギリスへ行く方が容易なのでしょうね.
これは「反戦」を歌い上げた詩に聞えますが,古代の戦争の研究者であるサイドボトムは「古代に絶対的な反戦を訴えた思想家はいない」と言います.『平和』の一節もそういった背景を知って読まないといけないわけです.さらにこの一節には衝撃の続きがありまして,平和になって何をしたいのか?
古典文献学には「難解な読みがより有力/Lectio difficilior potior」という格言があるそうです.写字生が本を筆写する際,古風な言葉や難解な表現を,より分かりやすいものに置き換える癖があるため異なる本がある場合は,意味の取りにくい読みの方が原文に忠実な可能性が高いという原則です.
なおアキレウスを怒らせ,戦線離脱を誘発したアガメムノンは,諸将からその責任を追求され,叱られると次のように返答します. 「長老よ,御身が私の愚かさをけなしつけたのも尤もである.迷いであった,それを身とても否みはせぬ」 この素直な「自己否定」に反省,自己と魂の動揺はみられませんね.