古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(リツイート順)

これはライフハックですが,本には持っておくだけで「いつでも読める」という不思議な効果があるのです.ですから「読書の悩み9選」と向き合いながら,PDCAサイクルを安心して回していきましょう😂
恐い話をしますね. 以前,教科書に載っていたと思う話を,出典を確認しなままポロッとツイートしたことがあります.するとある専門家の方から「出典を教えてください」と引用RTがあったのです.恐い話はここからです.
新アテナイ人になった方は,さすがに知っておかないと恥ずかしい楽器です.果たして上級編はあるのでしょうか?😂
しかし我々はすでに反省という行為を知っている. 「反省だけなら猿でも出来る」というのは嘘です.反省は極めて高度かつ文化的で,魂と自己の動揺と分裂を経験する崇高な行為なのです.だから「謝ると死ぬ人」がいれば,その人が何に怯えているのかを考えてあげましょう.
【世の中で最も恐しい物は?】 ギリシャ人はこの問題にも取り組んでおりまして,例えば詩人アンティパトロスは最も恐ろしいのは「酒席で水ばかりを飲んで,人の言ったことを残らず覚えている輩」といっています.これは恐ろし過ぎます😂 出典:『ギリシア詞華集』11巻31
「反省は自己と魂の対話がなくては起こりえない」とはスネル『精神の発見』の訳者あとがきにある言葉ですが,つまり「反省」というのは時として,自己と魂を烈しく動揺させる行為といえます,それが他者から「強制」されたものであればなおさらでしょう.公衆の面前で自己と魂を動揺させねばならない.
映画《ミッドサマー》を観て思ったのは,そこで描かれるホルガ村の様子がプリニウス『博物誌』のヒュペルボレオイと呼ばれる極北の民にそっくりなこと.ヘロドトスは極北の民についてはほとんど分からないとするものの紀元後のプリニウスはかなり詳細に記述します.普及している中野訳をご紹介します.
新訳『オデュッセイア』を読んでいますが凄いです.例えば注釈1つとっても宮沢賢治の引用があるなど古今東西の物語に通じた中務先生ならではの偉業.翻訳には最新の原典を用い,訳語として自然な範囲で語順を原文に一致させる美しい散文改行訳.今迄は呉訳を引用してきましたが今後はこちらに致します.
『イリアス』では,例えばアガメムノンはアキレウスに「償い(apoina)」をします.この償いは相手が被ったものを(回復するために)数倍にして返す,そういう性質のもので,「謝罪」ではありません.謝罪というのは「自分の非を認め詫びる」という意味で,「反省」と深い関係がある行為です.
皆さんが普段使っているカタカナ言葉には,ギリシャ語起源のものがあります. 明日から職場ではギリシャ語で言い換えて,デキるオトナになりましょう😂
皆既のときに月の色がどう変化するかは,火山活動が影響しているらしく,空から消える月食が起こるのは噴火が盛んな時だとされています.下の表は前400年以降の噴火を表わしたもので,それ以前のデータはないのですが,この諺が生まれるということは古典期のギリシャの月食は真っ暗だったのかも.
どこから誉めればいいのか分かりません.出典や参考文献は省略されているため定説だけの教科書的内容ですが次第に著者である左近司先生の哲学者への疑問が増えていき読者は原典を読みたくてウズウズする仕掛けになっています.中世を「花開いた」とする末尾は秀逸.こういう入門書を待っていたのです!
セネカはツイッターを始める前にこの本を読めと言います.「人生は短いのではなく浪費しているだけ」であり,我々が怒り狂う原因で最も多いものは「私は何も間違ったことをしていない」と考える事だと.これを読まずにツイッターをやっている方はギクッとするはずですし,読んでる私もギクッとします😂
「目次」を発明したのはウァレリウス・ソラヌス(前2-1世紀)だとされています.プリニウスは『博物誌』にその「目次」を採用した理由を忙しい人が全てを読む手間を省くためと説明します.なるほど…本を全て読まなくても済むようになったのは,あなた様のおかげだったのですね😂 ありがとうございます.
それほどに謝罪というのは覚悟を要する行為であるといえそうです.ここまで来ると「謝ると死ぬ」という心の働きが理解できます.それは自己の魂の分裂・動揺に関わることなのだと.ホメロスの世界には「魂」はなく,ゆえに自己と魂の対話はありません.ですから彼らに出来るのは「償い」だけなのです.
オイディプス王が妃の服の留金で目を突く事から分かるように女性の服には攻撃力の高い留金がありましたが,出征からたった一人で生還したアテナイ人が,夫が戦死した妻らに留金で殺される事件が起ったとヘロドトスは伝えます.この事件に衝撃を受けたアテナイ人は女性の服を留金のない服に変更します.
ギリシャ人が「微積分を発明できなかった理由」はかつて熱心に研究されたことがありました.こちらはその論文で,今ではフリーで読めるようです.古代ギリシャの数学者は二次式の積分に帰着できる問題を,なぜ統一的に解かなかったのか?という「謎」への一つの回答です. jstage.jst.go.jp/article/jhsj/2…
「可愛くてごめん」と言った最古の人は誰だろうと思い,ヘレネが言ってそうだなという事でエウリピデスの悲劇『ヘレネ』を読んでみたのですが…そういえば古代に謝罪という発想はないので,ヘレネは「この美しさのせいで不幸なので,出来ることならば醜くなりたい」と(ムカつく)弁明をしております😂
驚かないでほしいのですが,西洋古代の「科学者」の数と地中海の沈没船の数(=貿易の活発さ)の時系列には相関があるようです.このデータによりローマに支配され古代の科学は衰退したという説明は不適切で,衰退の要因はハドリアヌス帝以降の統治政策にあるという解釈が提唱されました.驚きですよね.
ラマヌジャンが「女神の霊感により証明なしで円周率の公式を発見した」という話が不思議な出来事として語られ続けていますが,このことについて古代人の立場から少し補足.ギリシャ以外の伝統的な数学は証明のない数学ですので,その文化圏の数学者は自分の発見した定理の証明をそもそも書けません.
【死について考える西洋古典の本10選】 プロメテウスは,人間に対し自らの寿命を分からなくすることで「死を怖れる病」を癒やしたとアイスキュロスは伝えますが,それでも我々の「病」は完治したわけではないでしょう.そこで今回は死について考えるための入門書を(自分のためにも)まとめておきます.
ツイッターを始めて歴史創作をされる方が結構いるという事を知ったのですが,特に史料が少ない時代や人物を扱うときには,この『ヒュパティア 後期ローマ帝国の女性知識人』が参考になると思われます.少ない史料を元にどこまで魅力的で説得力のある再構成をできるのかという実践として有益な本です.
昆虫食を嫌悪する心に進化的な基盤があるというトンデモ話で,進化心理学がトンデモ学問扱いされると切ないので少し呟きます.進化心理学の成果として有名なのは「エディプス・コンプレックス」の定量的な否定に成功したことです.フロイトによれば男児は父と母親を巡って性的な葛藤があるとされます.
アルキメデスが入浴した,もしくは設計したかもしれない浴場の遺跡がシチリアのモルガンティナで発掘されています.この新機軸の丸天井を見て,彼の最大の業績とされる球の体積を決定する方法を思いついたと想定する研究者もいます.お風呂とアルキメデスの関係はヘウレーカの逸話だけではないみたい.
やはりタイムマシンに乗って「過去の何か」を確かめたい人もいるようですが,本能寺の変が起きた理由は明智光秀に直接聞けば分かると考えているのだと思われます.裁判で例えると絶対に嘘をつけない被告が存在しその「被告が語る動機」により事件発生の原因を知る事ができるという立場なのでしょうね.