古代ギリシャのヘルメス(@kodaigirisyano)さんの人気ツイート(リツイート順)

これは古代と近代の道路工事の風景ですが違いが分かりますか?驚かないでほしいのですが,古代ローマの道路工事では「手押し車(一輪の荷車)」が使われていないのです.この効率的で素朴な道具は中国では古くから使われていましたが,西洋では12世紀頃にならないと使われないのです.
厳しいことをいいますが,破滅の原因は2700年前から知られています.ということで勤労感謝の日ですから今年も三種類あるヘシオドス『仕事と日』413行の翻訳をお知らせしますね! 破 滅 の 原 因 が 分 か っ て よ か っ た で す☺️
このように考えるとタイムマシンが発明されたからといっても「史料が実は間違っていた」と指摘するのは結構難しそうですし「更なる発見」を史料に追加するのも容易ではなさそうです.プラトンほどの著名人でさえもこのような難題があるのですから,これがマイナーな人物や事件,災害であれば尚更です.
「ロマンティック・ラヴ」は12世紀の発明と伊東俊太郎が書いてあるというお話を以前しました.男性が女性のために命をかける恋愛というのがそれ以前の文学に見られないというものです.そういった例は古代の文学にあるのではというご指摘をいただいたので,恋愛の専門家ではないですが少しお話します.
ローマを中心とした「通称 アグリッパの地図」に時系列で領域を色づけしたものがあるのですが,ローマ【赤色】の拡大(征服)って,ローマ人にとってはこういうことだったのねと膝を打ってしまいました.昔の人の視点に寄り添う重要さが実感できますね. 出典⬇ totalusrankium.wordpress.com/orbis-terrarum/
【黙読するときの声についてのアンケートです】 読書のとき,脳内で再生される音声は誰の声ですか?
『古代哲学入門』 凄い凄すぎる!古代の哲学者の議論だけに集中するという切り口で,こんなに見通しよく彼らの思想を吟味できるとは.哲学者が先人の議論にどう応答し議論を鋭く磨いたかがよく分かります.ストア派に十分な紙幅を割きつつピタゴラスやエンペドクレスを省略するという斬新な構成も見所.
古代科学の地理的な中心の変化について 数学 アテナイ:エーゲ海=アレクサンドリア:地中海 医学 アテナイ:コス=アレクサンドリア:ローマ と比喩する研究があります.富とは無縁の数学者は一つ都市をハブとして交流し,富を生むサービス業でもあった医学者は二つの経済的な中心をもったと解釈します.
この難題はタイムマシンに関係なく現時点で難題です.例えばタレス,プラトン,アルキメデスらが「エジプトへ行った」と史料にある場合,そのエジプトは同じエジプトなのか?「これらの史料にある『エジプト』を同じエジプトであると史料の作者は考えている」という解釈に合意するしかなさそうです.
ヒポクラテスには『痔について』という著作があります.ギリシャ人には二項対立で物事を捉える価値観があり,治療法も男女で異なることがあるのですが,痔の治療薬は対立し過ぎです😱女性の場合は「良い香りのお湯」で洗ってから人体に無害そうな物を使うのに比べ,男性側の坐薬の成分が攻めすぎです😂
値段の高い本の購入は勇気がいるものです.図書館で中身を確認するのもいいですが,CiNiiで【書名+書評】を「本文あり」で検索すると有益な書評がフリーで読める場合がありますので,それを購入の参考にするといいかもしれません.実際に本を読む上でも参考になります☺️ ci.nii.ac.jp
古代ギリシャで「認識論・倫理学・存在論」について議論した「哲学者」で,数理科学の研究を行った人といえば,アルキュタス,デモクリトス,エウドクソスくらいのものです.どうですか?「誰?」って感じでしょう.プラトン,アリストテレス,ストア派は数学の定理を一つも証明してはいません.
『古典学入門』 歴史的文献に関心のある人はせめて読んだふりをしておかなければならない本😂 古典とクラシックの由来と成立,批判(科学)と解釈(芸術)などをコンパクトに学べます.ジャンルを検討する時は「作品を文化の自画像としてみる」といった暖かい言葉に満ちた全く古さを感じさせない名著です.
少し補足しておくと,近世になりガリレオのような「数理科学」に卓越し「哲学者」と名乗りたがる「科学者」が現れた時代があります.それはデカルトやパスカルといった哲学者が先端科学を牽引した時代です.ただ2600年の哲学の歴史からすれば,それは極めて例外的な期間といえます.
『ホメロスと色彩』 間違いなく最高の一冊です.葡萄酒色の海,黒い水,緑の恐怖など我々の理解をこえるホメロスの色彩表現の解釈を通じて話題は哲学やジェンダーそして産業革命まで多岐にわたります.読了後に中務訳『オデュッセイア』の頁をめくると極彩色の世界が広がっていた事に気付かされます.
坂井建雄『医学の歴史』(医学書院)という本が素晴らしいのだ!著者はガレノスの翻訳をされている先生.私は主に古代中世を熟読することになりますが,この本であれば挫けずに通史を学べそうAmazonのレビューには「医者ならだいたい知っている」とあるので医者って優秀だと思ったのだ!フルカラーです.
アレクサンドリア図書館の蔵書に関連して,もしも,この文庫を巻物にすれば,おおよそ二千巻は必要だという計算になりますね.綴じ本の発明は,収納という点でも偉大な発明なのでした☺️
国文社が廃業ということですが,私が大変にお世話になった本たちです.いまだに「ここでしか読めない本」といえそう.まだ揃っていない「叢書アレクサンドリア図書館」は全て蔵書したいですし,これほどの訳業ですから,今後も多くの方に読み継がれて欲しいですね.
連休明けの方も多いと思いますので,癒やされると評判の古代ギリシャの詩をお知らせします😂 ―― 人は六時間働けば十分だ それに続く七 八 九 十の四時間は 人間に「生きよ」と告げているではないか ―― 7~10を表わすギリシャ数字のZHθIが「生きよ」という動詞になる言葉遊びです😂
これはライフハックなのですが,クローゼットは書庫になります.最近,本を読む時間よりも探す時間の方が長いのではないかと思っていたのですが,これでしばらくは読書に集中できそうです😂
樽のディオゲネスと呼ばれるのは甕で暮らしたからですが晩年は家庭教師兼執事として暮らしました.アレクサンドロス3世に会ったのはその仕事を休み日光浴していた時なのです.「エジソンは小学校卒なのに凄い」と言ってるのを聞いた後で彼の母親が教員だったのを知ったときと同じくらいモヤッとします😂
青銅器時代を舞台にする『イリアス』は「人の変わらぬ部分」が共感され読み継がれているのでしょうが,変わった部分も知っておく必要がありそうです.30歳での10歳に対する生存数は半分という時代だったようで,30歳の生存率が現代の80歳の生存率とほぼ同じといわれるとその命の儚さが実感できます.
北限についてはマッシリアのピュテアスが,南限についてはカルタゴ人のハンノが,それぞれギリシャ語による報告を残してくれており,古代の文献を見る限り,彼らの報告が広く情報共有されているのですよね.中国と西洋古代の大地の形状の認識の違いは,彼らの住んでいた地理的環境の差かもしれません.
「痛たたたた」をギリシャ語では「イアッタタイ」と言います.     イアッタタイ       イアッタタイ         イアッタタイ はい,それだけです☺️
前4世紀のアテナイは言葉と文字の重みのバランスが変化した時代でした.これはソクラテス,プラトン,アリストテレスの著作への態度や,裁判や契約といった公的な場での文書の扱いから知られています.プラトン『パイドロス』での厳しい文書批判は急速な文化と心性の変化の過渡期に生じたものでした.