926
子どもの頃に言われた一言が、大人になっても心を支配することがある。
例えば「笑い方がおかしい」と言われたのがきっかけで、笑うことに抵抗が出る。誰かが自分を見ていると「悪口を言っているのでは」と怖くなる。
ある程度克服しても、ふと「今の私の笑い方、おかしくないかな?」と不安になる。
927
他人があなたに求める「あなたらしさ(=キャラ)」を演じているうちに、自分らしさがわからなくなることがある。
意識的に演じているというよりも、「相手が求めているであろう自分像」を無意識に演じている人に多い。
割り当てられたキャラに抱く違和感の積み重ねが、ストレスとなることがある。
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あなたは変わってる、変な子、私はそう思わない…
身近な人から何気なく言われた一言が、心に刺さったままになることがある。「変わっている=良くない事」と無意識に思い込まされてしまう。
その結果「自分はおかしい」「普通じゃない」という不安を抱え、他人からの一言を攻撃に感じやすい。
931
親に遠慮して生きてきたACが、大人になって人間関係を自ら壊し後悔することがある。
相手を好きで理解したいし、大切にしてずっと一緒にいたいのに、感情的に攻撃してしまい自己嫌悪に陥る。
「好き」の言葉を信じられず、愛が分からず苦しみ、大切な存在がいつか自分から去っていく恐怖を感じる。
932
断われない、他人優先、人との距離感に悩む…
ACと、そうではない人が抱える悩みは同じものが多い。
でもその傷の深さが全然違う。
ありのままの自分を受け止めてもらう時期に親を受け止め、自分を大切にすべき時期に親を優先し、「与えられるはずのものを自分で身に着けていく」過程は相当疲弊する。
933
親からの連絡は、一瞬であなたを『非力な子ども』に引き戻す。
怖くなったり、反論できなかったり、苦しくなったり、断れなかったり…幼少期の精神状態が蘇る。
実家を出ていても、結婚していても、精神的に成熟していても、親と離れていても、距離をとっていても、そういうことは十分起こり得る。
934
つい酷い事を言ったり、誰かに八つ当たりしてしまうことは誰でもある。でも健全な心があれば、後悔したり反省する。
だがモラハラ・パワハラをする人は、「あなたが怒らせたから」と自分を正当化する。
酷いことを言った時でさえ、「私の方が傷ついた」と責任転換する。何故かあなたが悪者にされる。
935
条件付きでしか愛されなかった経験は、大人になっても影響する。自分自身に○✕をつけてしまったり、誰かのため・何かのために自分を犠牲にしすぎてしまう。
「○○出来ないとダメ」「○○しなきゃ」が多かったり、本音が怖くて言えない人ほど、子どもの頃に条件付きで愛されていた可能性がある。
936
アダルトチルドレンは人を警戒し過ぎたり、反対に依存しすぎる傾向がある。いずれも人はいつか離れていく、愛はいつか冷めるもの、どうせいつか捨てられるという不安に駆られやすい。他人がこんな自分を受け入れてくれるわけがないと思う。
親でさえ認めてくれないのに…と思う心の傷はあまりに深い。
937
「うまく話せなかった」「私ばかりペラペラ話しちゃった…」と落ち込んだり、「ああ言えばよかった」と家に帰って後悔することがある。
でも、あなたが思うほど悪いことはしていないし、失敗もしていないから大丈夫。
子どもの頃から親の機嫌を気にしてきた人ほど、相手の反応が気になりやすい。
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<親が怒った時の対応>
・これ以上怒らせないよう黙る
・許してもらう為ひたすら謝る
・ふざけて場を和ませる
・機嫌を取ろうとする
・問題を解決しようとする
・どうしていいか分からず泣いてしまう
誰かが不機嫌だったり、怒られたりした時、無意識に「幼少期と同じ対応」をすることが多い。
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間違えや失敗を極度に恐れることがある。
子どもの頃から、ミスが許されなかった人に多い。
実際に「ミスがなかったのか」ということより、間違えたり失敗した時に『何が起こったか』が影響する。
親に怒られ批判されたことが心の傷として残っていると「ミスしてはいけない」があまりに強く刻まれる。
940
ACは、滅多に人に心を開かない。
期待しても叶わなかったり、裏切られた時の失望を知っているから慎重になる。
でも「この人なら分かってくれる」と思うと期待しすぎてしまう。自分の全てを受け入れてほしくて曝け出しすぎたり、嫌われないよう必死になりすぎる。
性格のせいではなく過去がそうさせる
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「信頼」「愛情」「自信」という言葉に、戸惑う人が増えている。
何か出来ても出来なくてもそのままの自分に価値があり、愛されていると実感できる環境がこういった感情を育てる。
でもそうではない家庭で育つと、底知れない不安を抱く。自分が生きていることの意味さえ分からなくなってしまう。
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アダルトチルドレンは「記憶」の扱いに苦しむ。
苦しかった時期の記憶が抜け落ちる人もいれば、反対に苦しかった記憶ばかり思い出されることもある。
覚えていたら辛すぎる記憶を「なかったこと」にしたり、再び苦しみを繰り返さないよう「あえて忘れない」ことがある。
どちらも心を守る防衛機制。
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自分の感情を抑え込んでしまう人がいる。
嫌なのに「そんなこと思っちゃダメ」と制し、辛くて泣きそうでも「平気」と言い聞かせ、不安で怖くても「気のせい」と誤魔化す。
子どもの頃、肯定より否定が多い環境で過ごすとそうなりやすい。
自分の感じた気持ちでさえ疑い、自己否定するようになる。
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ACが不意に感じるイライラは、性格のせいではないことが多い。
疲れているのに休めない、責任分担したいのに言えない、嫌なのに断れない…そのストレスが溜まりにたまってイライラする。
本当はそれほど耐えてきた自分を褒めて養っていいのだが、「皆は出来ているのに」と自分を責めてしまう。
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「気にしなければいいじゃん」と言われることがある。
確かに、気にしなければ心は守られる。
だがそれは「もともと気にならない人」限定の話。
気になってしまう人は、無意識に周囲の情報を拾い集めてしまう。
色々気にしないために「気にしないでおく」工程が追加されるから、ますます疲れてしまう
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「育て方を間違えた」と、言われることがある。
この言葉は親が自分を責めているように見えるが、実は子どもを責めている。その子の人生を否定している。
子どもは、お母さんを悲しませた自分を責める。自分がしたことを後悔し反省し、強い罪悪感を持つ。「間違えた」という言葉は、あまりに重い。
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親切でいようと思えるのは、素晴らしいこと。
だがあなたを蔑ろにしたり、馬鹿にしたり、尊重してくれない人まで親切にできなくていい。
そうしないと、あなたの周りに「あなたを大切にしてくれない人」が増えてしまうから。
親切が伝わらない相手には、意地悪を仕返ししないだけで十分。それでいい。
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幼少期に親から認められず、自分で自分を認められないまま大人になると『誰かに認めてもらいたい』という思いが残り続ける。
この欲求を満たすため、ある人は家事や仕事で完璧を目指し、ある人は周囲の人を喜ばせ、ある人は誰かの役に立とうとする。
幼少期に求められた役割を大人になっても繰り返す。