876
アダルトチルドレンは「怒り」の感情に振り回される。
子どもの頃に怒りっぽい大人がいて「あの人のようになりたくない」と怒りを封じ込めたり、ふいに怒りが抑え切れずに溢れたり、信頼できる誰かにだけ怒りをぶちまけてしまうこともある。
家庭が「安全基地」ではなかった場合、そうなりやすい。
877
自分の意見が言えない、と悩むことがある。
ちゃんと意見を言えている人を見て「なんで私は…」と落ち込む事もある。
だが、その人とあなたの違いは能力や努力なんかではなく、育った環境の差かもしれない。
子どもの頃、「自由に意見を言える環境だったのかどうか」はとても大きい。
878
頑張れない時は「どう頑張るか」ではなく、「どうやったら頑張らずに済むか」を考える。
減らせる家事はないか、やらなくても何とかなることはないか、手を抜けるものはないか探す。
愚痴を聞くか迷ったら「聞かない」、自炊か総菜で迷ったら「総菜」という具合に。
初期に休んだ方が、回復は早い。
879
自分のことを話すのが苦手、という人がいる。
子ども時代、何らかの事情で「自分の主張や感情を隠さなければならなかった」人に多い。
「また心が傷ついてしまうかも…」という恐怖から防衛機制が働き、ありのままの感情を出すことをやめてしまう。そうしているうちに、自分の気持ちがわからなくなる
880
アダルトチルドレンは、相手の反応を気にしすぎてしまう。
「考えすぎ」と指摘されることもあるが、考えなくて良ければどれだけ楽だろうということは、本人が一番痛感している。
子どもの頃に愛された実感がなかったり、ありのままの自分を否定された経験があるとそうなりやすい。性格のせいではない。
881
自分には価値がないと感じる『無価値観』を抱える人が増えている。
誰かに認めてもらう為、足りない価値を何かで補わなければと焦り、底知れない不安に駆られる。
「生きていていい」「ここにいていい」と実感する為でもあるから、疲れてもしんどくても「やらなきゃ」と自分を追い込んでしまいやすい。
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誰かにイライラすることがある。
人を不快にさせないように、傷つけないように、迷惑をかけないように頑張っていたり、怒らないように気をつけている人ほどイライラしやすい。
そんな自分が嫌になることもあるかもしれないが、あなたの心が狭いわけではない。
頑張り屋さんほどイライラしやすい。
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あなたは頑固なのではなく、
大人の言う通りにならなかっただけなのかもしれない。
あなたがダメなのではなく、
大人の思い通りにならなかっただけなのかもしれない。
あなたはワガママではなく、
素直な気持ちを言っただけなのかもしれない。
幼い頃の人格否定は、大人になっても心に傷を残す。
887
しんどい時ほど、「頑張らなきゃ」と自分を追い込む人がいる。
本当はしんどくなる前に休んでいいし、しんどい時こそ頼っていいのだが、笑顔でしんどさを隠してしまう。
子どもの頃からずっと、大人を信用せず自分で頑張ってきたから、周囲が気付かないほど「大丈夫」を演じるのが上手になってしまう
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「普通わかるよね」と言われることがある。
「私は普通ではないのか」「おかしいのでは」という不安を抱えていると深く傷つく。多くの場合、この不安は幼少期の家庭環境によってつくられる。
あなたがネガティブだとかそういうことではない。
その人の考える「普通」をあなたに押し付けているだけ。
890
失敗しても落ち込まないでいい。挑戦した証拠だから。
疲れても責めないでいい。頑張った証拠だから。
つまづいても悲しまないでいい。前に進んでた証拠だから。
何も変わらないと、焦らないで大丈夫。
焦るのは「変わりたい」と願う心を持っているから。既に頑張っているからこそ出る感情だから。
891
自分軸の基準は、自分がどうありたいか、自分がどうしたいか。
他人軸の基準は、相手がどう思うか、相手からどう見えるか。
ACの場合、『親軸』がとても強い。
他人軸同様に「親がどう思うか」が物事の中心になるのはもちろんのこと、自分軸にも侵食する。
だから自分が分からなくなるし、生きづらい
892
ACに影響を与えるのは、親だけではない。祖父母が、親以上に影響を与えるケースもある。
特に、母と祖母の仲が悪い場合はそうなりやすい。どちらかの味方をすると、どちらかが不機嫌になるから。
自分の話を聞いてもらうべき時期に気を遣い、大人の愚痴を聞かなければいけなかった弊害は大きい。
893
自分らしさが分からない人がいる。
「大人が考えるいいこ」を演じ、認められようと頑張ってきた人に多い。(出来たかどうかは関係ない)
今の自分が誰かの求めている自分像なのか、演じている自分なのか、何が本当の自分なのか分からない。
自分が感じている感情でさえ、本物かどうか疑ってしまう。
894
自分のせいかも、悪口を言われているのかも、嫌われるかも…
無意識に次々と不安を探してしまう人がいる。
過去に「あなたが悪いんじゃないの?」「人のせいにしない」と自分を否定された経験が多いほど、そのような思考に陥りやすい。
ネガティブなわけでも考えすぎでも、真面目過ぎるわけでもない。
895
アダルトチルドレンは、親と似た人を引き寄せ苦労しやすい。
親への対応力を磨いてきたから、そのような人に好かれやすい。親のような人もまた、あなたのような優しい人を探すのが上手い。本能レベルで近づいてくる。
なぜか放っておけない、断れないという人が「親の苦手な性格」に似ていたりする。
896
ACは、心身に不調が出た時でさえ、自分を責めてしまう。
こんな事で傷つくなんて、弱い、気にし過ぎ、自己管理が出来ていない、人のせいにするな…
心と体に不調が出るほど耐えて頑張ってきたのに、過去に言われて辛かったはずの言葉を無意識に使い、自分を責め続けてしまう。それほど過去は根深い。
897
「困ったことがあっても誰も自分のことを守ってくれない」と思うことがある。
頼りたい時に頼れなかったり、助けてもらえなかった経験があるとそうなりやすい。
だから人を信じるのが怖い。信じたいのに、裏切られるのではと思う。ACの抱える生きづらさは性格よりも、過去の不安感からくるものが多い。
898
アダルトチルドレンは人を信じられない、人を頼れないと悩む。その原因が自分の性格や努力不足のせいだと思い込み、自分を責めてしまう人はあまりに多い。
でも違う。知らないから『まだ』出来ないだけ。
子どもの頃に人との距離感や人を信じること、人を頼り甘えることを教えられていないのだから。
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辛いできごとがあった人だけが、心に傷を負うわけではない。
不幸な家庭で育った人だけが、人間関係に苦しむわけではない。
他の人から見た時に「ささいな出来事や一言」が、本人の心を深く傷つけていることがある。
身近な人が「良かれと思って」言った言葉に、人知れず苦しむこともある。
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成功も失敗も受け止めてくれる環境なら、心は安定する。
成功した時は褒められ、失敗したら否定されると、失敗=ダメと恐怖が植え付けられる。
嫉妬されたり成功を喜ばれない環境では、「成功しない道」を選んでしまいやすい。
自分自身に無関心な環境で育つと、「自分なんて」と無価値感が強くなる。