201
大事な場面で、必ずといっていいほど泣いてしまう人がいる。
「泣けば済むと思って」「すぐ泣く」と涙を武器にしていると勘違いされ悔しい思いをすることもあるが、本人も泣きたくて泣いているのではない。
気持ちを否定された過去、さらには本音の抑圧期間が長ければ長いほど勝手に涙が溢れる。
202
幼少期に否定されることの多かった人ほど、他人の言動に敵意を感じやすい。
「何でそう思うの?」という質問が尋問に聞こえたり、「こうしたら?」という助言が自分への押し付けに感じる。
攻撃に感じて即言い返すこともあるが、相手を傷つけたいわけではない。自分の心を守るための反射的な行動。
203
母親が子どもに話す父親の愚痴は、子どもにとっては間接的に「自分への批判」となる。
子どもは「両親の特長を受け継いでいる」、という感覚を持つから。表に出さずとも、心が深く傷ついてしまう。父親が母親について話す場合も、同様の影響を及ぼす。
親が子どもに言うべきではない話題がある。
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幼少期に何を言っても相手にされず聞いてもらえなかった経験があると「人に話してもどうせ無駄」と思う。否定されることが多いと、「どうせ分かってもらえない」と諦める。
自分自身を否定してしまうのは、あなたがダメな人だからではない。
親に肯定されていないことは、大人になっても認めにくい。
206
アダルトチルドレンは、相手を怒らせず悲しませないように頑張る。
相手が笑顔だとホッとする。ここに居ても良いと思えるから。誰かを大切にするのは素敵。でもその為に自分を抑え続けると、ストレスが心身反応となって現れる。
あなたが弱いのではない。
不調が出るまで耐えたのだから、むしろ強い。
207
肯定よりも否定が多い家庭で育つと、大人になった時に『自分で自分を批判』してしまう。
子どもの頃言われた「あなたは○○」という否定的な言葉は、そのまま自分に植え付けられる。その言葉を使い、無意識に自分で自分を批判する。
気がつくと他人より、『自分が一番自分に厳しく』なってしまう。
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世の中には我慢してもいい苦しみと、我慢してはいけない苦しみがある。
耐えることがデフォルトのACは、我慢を自覚できない。長年培った忍耐強さから、普通の人はとっくに倒れる状況でもギリギリ耐える。
周囲には突然倒れたように見え、責められることもあるがそうではない。確実に蓄積されている。
210
アダルトチルドレンは、家庭内で孤独を抱える。
親があなたにだけ不機嫌だったり、過保護に接して縛り付けたり、やる気をへし折ったり、あれこれ指示して従わせようとする。
「あなたしかいない」と言われると、子どもは一人で責任を背負う。酷いことを言われなくても、心の負担が大きいことがある。
211
幼少期に親から認められず、自分で自分を認められないまま大人になると『誰かに認めてもらいたい』という思いが残り続ける。
この欲求を満たすため、ある人は家事や仕事で完璧を目指し、ある人は周囲の人を喜ばせ、ある人は誰かの役に立とうとする。
幼少期に求められた役割を大人になっても繰り返す。
212
トラブル時に、自分のミスを探しすぎる人がいる。
他人のミスでさえ「あの時助けていれば…」「私があの時気がついていたら…」と責任を感じ、自分を責めてしまう。
これは子どもの頃から大人に頼れず、一人で頑張ってきた人に多い傾向。
人のせいにするより、自分のせいにする方がしっくりきてしまう
213
人は「愛されたい」という気持ちを持って生まれる。
その気持ちを幼少期に満たしてもらえると、「愛したい」という気持ちが得られる。
だがACのように「愛されたい」が満たされないまま大人になると、「愛されたい」が消えない。他人に求めすぎる。
親なりに愛していたとしても、同様の影響を及ぼす。
214
子どもの頃に抑えてきた感情が、大人になって溢れ出ることがある。
アダルトチルドレンの場合は、「怒り」が強く出やすい。自分でも怖いほど憎しみや怒りが膨らむ。
これが本当の自分なのでは…と怖くなるかもしれないけど違うから安心して。
過去に耐えて抑えたものが大きいほど、その反動も大きい。
215
アダルトチルドレンは、人を信頼することを恐れやすい。
心を守るため、人を信頼しない方が良いと学んだから。
あなたが疑い深いわけでも、考え過ぎでも、おかしいわけでもない。信用して裏切られた時の悲しみを誰よりも知っているから、極度に警戒するだけ。
あなたが人を信じる能力はちゃんとある。
216
体の疲労なら、とことん休めば軽くなる。たっぷり寝ても、とことん休んでも、何もしなくても疲れが取れないなら、心が疲れている。
心の疲れは1回ごとのリセットが難しい。考えたり、思い出したり、モヤモヤするたび少しずつ蓄積されていく。
朝起きて既に疲れているなら「心が限界」のサイン。
217
自分のしたいことが分からない、と悩む人がいる。
何かが欲しいと言えば「ワガママ」、意見を言えば「自分のことばっかり」と責められ、結局我慢するしかなかった場合にそうなりやすい。
欲しいものを与えられず一方的に「大人の与えたいもの」だけ、大人の都合で与えられる場合も同じ影響を及ぼす。
218
家族の中で孤独を感じていた人ほど、集団に苦手意識を持ちやすい。
性格のせいではなく、過去の経験がリンクして心に壁をつくる。
ふと疎外感に襲われ、空気のように扱われて話に入れてもらえないと感じる。自分だけのけ者のような居心地の悪さを感じる。どうせ私なんていなくても一緒なのではと。
219
ACは、いい所を伸ばすより悪い所を直そうと頑張る傾向がある。
「いい所なんてない」「悪い所を直さないと誰も好きになってくれない」と思い込んでいることもある。
どれだけ他人に褒められても、一番身近な親に褒められた経験がないとなかなか自分に自信がもてない。それほど親は影響を及ぼす。
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アダルトチルドレン+HSPだと、周囲から否定的なことを言われやすい。
感受性の豊かさを「神経質」「うじうじ」、思考力の高さからくる丁寧な選択を「真面目すぎ」「トロい」と揶揄されることもある。
でも、あなたが悪いから否定されたのではない。
人は自分が分からないものを否定する傾向がある。
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<アダルトチルドレンが苦手な状況>
・親の連絡をスルー(何十件と着信が残る恐怖)
・親の意見にNOを言う(悲しませる、怒られる、否定される)
・相手がつまらなさそう(自分なんて…)
・自分一人だけ楽しむ(うしろめたさ、申し訳なさ)
・誰かが不機嫌な時(自分のせいかなと不安になる)
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「あなたはどう思ってるの?」と聞かれ、一生懸命話しても最後まで聞いてもらえなかったり、全否定されることがある。
これが繰り返されると、相手が求める回答を探すようになる。その方が傷つかないから。
そもそも意見を聞かれない場合も同様の影響を及ぼす。「私はどうしたいか」分からなくなる。
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アダルトチルドレン+HSPは、ほどほどが難しい。無理をしないことが「無理」な人も多い。
「こんなことで無理と言っていいのか…」と自分自身に許可を出せない。
子どもの頃から頑張るのがデフォルトのため、どこから無理なのか分からなかったり、どれくらい辛くなったら無理と言っていいのか悩む。
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苦手な音(ため息・舌打ち・大きな物音)を出し続けられたり、「皆あなたを嫌っている」と嘘を吹き込んだり、「普通じゃない」「あなたはおかしい」という否定的な言葉を浴びせ続ける行為が精神的DVの一種『ガスライティング』
こんな事を日常的に受けていたら、どんな強い人も心が壊れてしまう。