自分の心に嘘をつくことがある。 誰かを喜ばせるため、悲しませないため、受け入れてもらうために。 聞きたくない愚痴を聞き、泣きたいほどしんどいのに笑い、平気とごまかし、限界なのに大丈夫なふりをする。 子どもの頃に家族のバランスを保っていたり、親を喜ばせようと頑張っていた人に多い傾向。
「もっと早く言ってくれれば」「どうしてここまで我慢したの?」と、他人から言われることがある。 でも実は、言わなかったのではなく「言えなかった」。本音を話せるような環境じゃなかった。 それに本当にしんどい時、人はしんどいことさえ気がつけない。何が辛くて何が嫌なのかも分からなくなる。
相手が黙っているだけで、とてつもない不安に駆られるアダルトチルドレンは多い。 何か気に障ることを言ったかも、と自分の落ち度を探す。相手を楽しませなきゃと焦り、楽しい話題を探す。 私と居ても面白くないよね…と申し訳なくなったりする。 気を遣ってばかりの家庭環境で育つと、そう感じやすい
「何で早く言わないの」と怒られることがある。 過去に「辛い」「しんどい」と打ち明けた時に、「私の方が辛い」「それくらいで…」なんて返ってきた経験があると「言わない方が傷つかない」と学ぶ。頼るより、耐える方を選ぶ。 実は言わなかったのではなく、言いたくても言えない環境だっただけ。
・1日10回腹筋する ・1日5分の読書 ・寝る前はいい事だけ考える ・1日15分の朝活 小さなことの積み重ねは、自信につながると言われている。 だが、何もしたくない日もあるし、したいのに動けない日もある。それが続くなら、心身が疲弊しているSOSサイン。 SOSを無視してまで、積み重ねなくていい。
「本当にしてほしい事や、本当に欲しいものが言えない」という人がいる。 これは高すぎる、今は忙しそう、これを選んでほしいだろうなと、空気を読む。子どもの頃から無意識にそうしていた、という人が多い。 ダメだった時の悲しみや絶望感を痛いほど知っているから、そうまでして言おうと思わない。
アダルトチルドレンは、相手を「好きか嫌いか」より、相手に「好かれているか嫌われているか」で判断してしまう。 幼少期からワガママを抑えてきた人は、「好きか嫌いか」さえ分からなくなる。「根はいい人…」と好きになろうとする。 迷ったら「自分を大切にしてくれるかどうか」で判断してほしい。
「朝起きた時からしんどい」という人がいる。 何もしていないのに既に疲れている。気がついたら夕方で、落ち込む事もある。 これは身体ではなく「心(脳)」が疲れている状態。これ以上無理しないように、脳が行動をストップさせる。一種の防衛反応。 やる気の問題ではなく、動きたいけど動けない状態
ACは子供時代を子どもらしく過ごせなかったり、心に傷を抱えたまま大人になった人のこと。病名でも診断名でもなく、状態を表す言葉。大人子供のように、揶揄する言葉でもない。 気がつかないうちに心に深い傷を負っている為、うつ病、不安障害、摂食障害、依存症といった精神疾患を呼び起こしやすい。
ACは、「我慢しすぎ」「考えすぎ」「警戒しすぎ」と言われやすい。 でも好きで我慢したのでなく、その環境で生きる為に我慢するしかなかった。 考えすぎでなく、不意打ちの攻撃で傷つかないよう心を守ってきた。 警戒しなきゃいけないような事が、幼少期に多すぎただけ。 実は性格のせいではない。
「こんな私だけど愛してくれる?」と試し行動をとることがある。 「こんな私を好きなわけがない」「いつか離れる」と不安を感じ、自ら関係を断つことがある。 心の内側では「こんな私も含めて受け止めてほしい」と願っているが、「家族でさえ受け入れてくれないのに」という思いがブレーキをかける。
調子が悪いのはあなたのせいじゃないし、心が弱いからそうなったわけでもないし、努力が足りなかったせいでもない。 むしろその逆。 調子が悪くなるまで耐えて、倒れるまで頑張りすぎたから、頭と心がパンクしたんだよ。 今必要なのはもっと頑張ることではなくて、「頑張らない」を許すこと。
<アダルトチルドレンが抱えやすい心の状態> ・褒められて戸惑う(嫌悪、疑い、喜べない) ・~べき思考 ・深読みする(言葉の裏を読む) ・白黒思考 ・ポジティブな言葉への拒否反応(ありのまま、自分を大切になど) ・どうせ私は…と卑屈になる ・人との距離感に悩む(依存、急に関係を断つ)
事件や事故、虐待などの酷い経験だけがトラウマになるのではない。 褒めてもらえない、いつも誰かと比較される、心休まる家庭環境ではなかった、過干渉で自由がなかった、いつも気を遣っていた…1つ1つは小さくても長期間ストレスを感じ続けると心的外傷となる。 これくらいで、なんて思わなくていい。
幼少期に大人から否定されることが多いと、他人と『頭の中で戦う』ようになる。 相手がこう言ったら自分はこう言って、相手がこう返してきたらこう対処して…という風に。 相手がいない時にもひたすらシミュレーションするから、とにかく疲れてしまう。 彼らにとって、人生は楽しみというより戦い。
「人のせいにしているだけでは」と苦しくなる人は、むしろ一人で背負いすぎている人。 「甘えなんじゃないか」と悩む人は、その逆。もっと人に頼っていい人。 「何で頑張れないんだ」と責める人は、既に十分頑張りすぎてしまった人。 考え悩んでいる人で、本当にダメな人は見たことがないからね。
アダルトチルドレンは、トラブルがあると「もしかして私が何かしたかな…」と焦る。不安を通り越して怖くなり、悪くないのに謝ってしまう事もある。 子どもの頃の経験から「人のせいにするより、自分のせいにした方が安全」と学んでいるとそうなりやすい。 でも、全部あなたのせいなんてことはない。
AC+HSPだと、人と一緒にいるだけで疲れる。 「早く帰りたい」と考える自分が冷たい人のように思えて嫌になることもあるが、そうではない。 楽しませなきゃという責任感、私なんか…という自信のなさや不安、さらには五感フル稼働で対応するから体力がもたないだけ。疲れるほど頑張ってるってこと。
誰かの機嫌が悪い時に「自分自身の原因」を真っ先に探す人がいる。 言い方が悪かったかな、気に障ることをしたかな、タイミングが悪かったかな…と無意識に焦る。 でも実際は、あなたに原因がないことも多い。 ピリピリした家庭環境で育ったり、家族間で板挟みになることが多いとこの傾向が出やすい。
大人になったアダルトチルドレンは、他人の愚痴に苦しむ。 ピリピリした家庭環境で育つとそうなりやすい。 長年親で磨いた聞き上手&共感力&対応力が発揮され、相手に依存されやすい。相手以上に悩んでしまって、疲れ果ててしまう。 「相手を否定しない」優しさにつけこまれ、苦労することもある。
毒親だったと自覚して誰かに相談すると、「親と話し合った?」「言ったら分かってくれると思うよ?」と指摘されることがある。 こんな風に言われると『言わない自分が悪かった』かのように思うが、違う。 話し合って分かる親なら、あなたは苦労していない。そうではないから今も尚、苦しんでいる。
平気じゃない時に限って、「平気なフリ」をしてしまう人がいる。 子どもの頃から家族に心配させないよう気を遣い、誰かの役に立とうと頑張り続けてきた人に多い。 心の奥底で「誰かに気がついて助けてほしい」と思いながらも、過去の影響から無意識のうちに笑顔を作り平気なフリをしてしまう。
<ACが抱えやすい悩み> ・幸せになってはいけないような気がする ・苦手な人に気を遣いすぎるが、大切な人に気を許しすぎて傷つけてしまう ・自由や愛、自分らしさがよく分からない ・「ありのまま」の自分がは愛されるわけないと思う(だから尽くし頑張りすぎる) ・消えたい、と思うことがある
・人の顔色をうかがう ・言いたいことが言えない ・幸せになれなさそうな相手ばかり選ぶ ・マウントされやすい ・無難な事しか言えない ・やりたいことが分からない これらは全て、幼少期に「母を守ってあげなきゃ」と思って大人になったACが抱えやすい悩み。 自分の人生の主人公が『母』になる。
誰にも助けを求めず一人で頑張ってきたアダルトチルドレンは「強さ」を求め続ける。 単なる力の強さではなく、精神的な強さを。 「人を頼れない」というとデメリットのように聞こえるが、そこには「他人を侵害しない」優しさが隠されている。 頼れないのではなく、無意識に「頼らない」を選んでいる。