どんなに愛されても実感できなかったり、信じたいのに疑ったり、友情や愛情が続かないのなら、満たされていない何かがある。 過去に感じた「疎外感」「無力感」「孤立感」は、時間が経ったからといって魔法のように消えてはくれない。 だから「こんないい歳して…」なんて思う必要は無い。
アダルトチルドレンは、「何をどうすればいいのか分からなくなる」事がある。頭の中であれこれ考えすぎてパニック状態になる。 大人しくしていれば「暗い」と責められ、元気に振舞えば「調子に乗るな」と叱られ、「私の言うとおりにすれば間違いない」とコントロールされた過去があるとそうなりやすい
アダルトチルドレン+HSP気質だと、人がいるだけで緊張しやすい。 周囲の空気を読むセンサーが勝手に作動し、警戒から緊張状態になり全身に力が入る。 それが家に帰ると一気に解放され、ドッと疲れが出る。 何でこんなに疲れるのかと落ち込むが、「疲れてしまうようなタスクをこなした」と思って良い。
辛いことが、「辛い」と分からなくなることがある。 嫌だったことが、「嫌だ」と思わなくなる。 しんどいのに、職場につくと何故かいつも通り動けてしまう。 アダルトチルドレンの場合は『心が麻痺』している危険性が高い。その環境に耐え、心を守るために感じることをやめる。涙だけ溢れることもある
苦手な音(ため息・舌打ち・大きな物音)を出し続けられたり、「皆あなたのことを嫌っている」と嘘を吹き込んだり、「普通じゃない」「あなたはおかしい」という否定的な言葉を浴びせ続ける行為が、精神的DVの一種ガスライティング。 こんな事を日常的に受けていたら、どんな強い人も心が壊れてしまう
アダルトチルドレンの多くは、朝起きた時から既に疲れている。 だから起きたくなくて、動きたくなくて、何もかも嫌になって当然。その状態で一日がスタートして、更に疲れが蓄積されていくのだから。 朝、目を開けたら100点。布団から出たら200点。動けたら300点。たまにはそれくらいに思ってみる。
自分一人が我慢することで、家庭内のバランスを保つことがある。 内側では孤独と寂しさを抱えているが、それを言葉で伝えることに無意味さと抵抗を感じ、ひたすらに耐え続けてしまう。 多くの場合、周囲から「問題を起さないおとなしくていい子」もしくは「何を考えているか分からない子」と思われる
心の防衛機制の1つ『抑圧』というものがある。 辛い、悲しい、寂しいなど負の感情に蓋をすることで、心が傷つかないように守る。 でも人は、負の感情だけを抑圧することはできない。負の感情を抑圧すれば、「楽しい」「嬉しい」という感情も感じにくくなる。 これが「自分がよく分からない」に繋がる。
アダルトチルドレン+HSP気質を持つ人は、見た目では分からない。 幸せな家庭で育ったように思われていたり、いつも笑顔で優しかったり、堂々として頼りになったり、社交的だったり・・・繊細や悩みなんて言葉とは無縁に見えることも多い。 でもそれこそが、過去に培った『自分を守るための鎧』。
アダルトチルドレンは無意識に、「困ったことがあっても誰も自分のことを守ってくれない」と思う。過去、本当に頼りたい時に頼れないとそうなりやすい。 だから人を信じるのが怖い。信じたいのに、裏切られるのではと思う。 ACの抱える生きづらさは性格のせいではなく、基本的不安感からくるものが多い
ACは「このままの私が愛されるはずがない」という思いを抱えている。 誰かが褒めてくれても喜べない。だって褒めているのは、つくられた自分。本当の私を見たら離れるでしょう?と。 「本当の私」を丸ごと受け止めてほしい。 それなのに「親でさえ愛してくれなかった」という不安が、心を支配する。
自分がよく分からなくなる原因の一つ、気持ちの抑圧(我慢) 幼少期、自分の気持ちを出すよりも「家族の気持ちを察する事」を求められた人ほどそうなりやすい。 タンスの中にギュッ…と押し込まれた洋服のように、「何が入っているのか」分からない状態。でもあなたの感情は消えてないから、大丈夫。
毒親、モラハラ、パワハラをする人達は「誰から見ても酷い人」なのではない。それどころか、いい人に見えることも多い。だから被害者の訴えが周囲に理解されない。 彼らは怒りをぶつけていい相手と、ぶつけない方が良い相手を選んでいる。彼らが怒りをぶつけるのは『自分を攻撃しない優しい人』だけ。
アダルトチルドレンは、自己評価がとても低い。 「自分なんて」という卑下から自分に厳しくなりすぎたり、「価値があるならこんなに苦労しない=自分に価値がない」と自分を追い込むこともある。 励まし、応援、あなたなら出来るという信頼が不足したまま大人になるとこのような葛藤を抱えてしまう。
「育て方を間違えた」と、言われることがある。 この言葉は親が自分を責めているように見えるが、実は子どもを責めている。その子の人生を否定している。 子どもは、お母さんを悲しませた自分を責める。自分がしたことを後悔し反省し、強い罪悪感を持つ。「間違えた」という言葉は、あまりに重い。
アダルトチルドレンは、人との距離感に悩む。 期待して傷ついた過去があると、基本的に近づかない。でも心を許すと一気に近づく。本当は誰かに受け入れてほしいという思いが溢れ、自分を曝け出しすぎて相手が離れてしまう事もある。見捨てられる不安や恐怖から、一方的に自ら関係を断つこともある。
違う意見を言った時、反論した時、話し合おうとした時… あなたの話を最後まで聞いてくれましたか? あなたが被害者だったはずが、最終的に加害者扱いされていませんでしたか? なぜかいつも「あなたが悪い」と言われませんでしたか? 母親のNPD傾向について書きました。 poche862.com/archives/2615
しんどい時こそ明るく振舞い、疲れて限界の時も平気なふりをして、自分の状態を周囲に見せないようにする。 子どもの頃からそうやって頑張ってきたから、無意識にそうしてしまう。 心配かけないように、迷惑かけないように、弱いと思われないように、つけこまれないように、本当の自分を隠すことで守る
「そんなに酷いことをされていない」と思うアダルトチルドレンほど、心に深い傷を抱えている。 どの家にもあるような「小さな嫌な事」は、耐えられてしまうからこそ異常さに気がつけない。1つ1つは大したことないように思えても、それが毎日繰り返されるうちにあなたの心がすり減っていく。だから辛い
ほどほどが分からない。倒れないと休めない。 無理と頑張るの境目が分からない人へ <心が限界に近い目安> ・朝起きた時から疲れている ・思考力が下がる ・心から笑えなくなる ・涙が急に出てくる ・悲しいのに泣けなくなる ・眠れなくなる ・いつもより優しく出来ない ・何が辛いか分からない
・好きな人に近づけない ・初対面の人はわりと平気 ・親しくなると距離感に悩む ・親しくなるのに抵抗がある アダルトチルドレンが、このような悩みを抱えることがある。 「本当の自分は受け入れられない」という不安を抱えているとそうなりやすい。 親でさえ受け入れてくれないのに…と諦めてしまう
理想的な環境で育った人は、「大人になってまだそんなこと言ってるの?」という。 でも、大人になってまで影響を与えるのが家庭環境。 子どもが最初に所属する社会が「家族」。 家族の中の自分の在り方が、世の中に出た時の自分にリンクする。家族を信じられなければ、世の中の人を信じられなくなる。
メール(LINE)が苦手という人は、それなりにいる。 でもAC+HSP気質を持つ人の場合、深刻度が違う。苦手を通り越し、体力を奪われる。 返事のタイミング、絵文字の使い方、誤字脱字、性格…相手の反応を予測するから、とにかく疲れる。 失敗が許されない環境で生きてきたから、常にベストを探す。
<ACが抱えやすい傾向> ・条件付きの愛情に苦しむ  ⇒○○しないと愛されないと思う ・何か始める前に、どうせ無理と諦める  ⇒最悪のケースを想定するため先延ばししやすい ・~するべき  ⇒やるべきことは分かるが「やりたいこと」が分からない ・白黒思考  ⇒100%出来ないなら無意味だと思う
暴力やネグレクト、酷い言葉を浴びせられた人だけがアダルトチルドレンになるのではない。家庭内がいつもピリピリしていたり、親の態度から「愛されていない」「私なんていなくてもいいんだ」と感じ取る場合も同様の傷を負う。 まだマシ、もっと酷い人がいる、これくらいで…と思う必要は全くない。