<アダルトチルドレンが抱えやすいプレッシャー> ・強くならなきゃ ※弱い自分はダメ ・喜ばせなきゃ ※誰かが喜ぶ=自分が生きる価値になりやすい ・完璧にやらなきゃ ※能力=自分の存在価値になりやすい ・急がなきゃ ※グズ、トロいなどの言葉が影響 ・頑張らなきゃ ※限界を超え倒れるまで
虐待だけが、機能不全家族なのではない。 愛のない冷たい家庭、子供を肯定しない家庭、親の期待が大きすぎる家庭、子供の容姿や体を否定する家庭、世間体ばかりで表面だけ良い家庭、秘密や隠し事のある家庭、親子の立場が逆転している家庭など、色々ある。 「これくらいで…」と思う必要は、全くない。
アダルトチルドレンは、誰かがコソコソしていると「自分の悪口を言っている」と感じる。 そんなことないと言われても、不安は消えない。考えすぎと言われ、「自分がおかしいのかな…」と落ち込むこともある。 子どもの頃、認められるより否定されることが多いとそうなりやすい。自意識過剰なのではない
アダルトチルドレンは、本音を言わない。 正確には言わないのではなく、「言えない」「言わない方が良い」と悟っている。過去に誰かを悲しませたり、怒らせてしまったり、離れていったり、頭ごなしに否定された経験から言ったことを後悔しているから。 心を守るために「言わない」という選択をする。
アダルトチルドレンは、大事な場面で泣いてしまうことがある。 「泣けば済むと思って」「すぐ泣く」と涙を武器にしていると勘違いされやすいが、泣きたくて泣いているのではない。 気持ちを否定された過去、さらには本音の抑圧期間が長ければ長いほど勝手に涙が溢れる。 故に物凄く悔しい思いをする。
否定されることの多かったアダルトチルドレンは、他人の言動に敵意を感じやすい。 「何でそう思うの?」という質問が尋問に聞こえたり、「こうしたら?」という助言が自分への押し付けに感じる。 攻撃に感じて即言い返すこともあるが、相手を傷つけたいわけではない。自分の心を守るための反射的な行動
肯定よりも否定が多い家庭で育つと、大人になった時に『自分で自分を批判』してしまう。 子どもの頃に言われた「あなたは○○」という否定的な言葉が、そのまま自分に植え付けられる。その言葉を使って、無意識に自分で自分を批判する。 気がつくと、誰よりも『自分が一番自分に厳しく』なっている。
アダルトチルドレンは、「どうせ自分のことなんてわかってもらえない」と孤独を抱き続ける。 察して考える力が高い場合、集団より一人を好む。でも人嫌いなわけではなく、本当の自分を分かってくれる人がいれば仲良くなりたいと思っている。 家庭で自由に気持ちを話す機会を与えられなかった傷は深い。
アダルトチルドレンだから…という人を「甘えている」「親のせいにしている」と非難する人達がいる。 これは違う。 それどころかACは甘えていない。甘えるべき幼少期に、甘えられなかった。 そもそも人のせいにしていたら、ACにならない。 「甘えてはいけない」という発想こそACの呪縛なのだから。
子どもの頃に抑えてきた感情が、大人になって溢れ出ることがある。 アダルトチルドレンの場合は、「怒り」が強く出やすい。自分でも怖いほど憎しみや怒りが膨らむ。 これが本当の自分なのでは…と怖くなるかもしれないけど違うから安心して。 過去に耐えて抑えたものが大きいほど、その反動も大きい。
AC+HSP気質の場合、「察する能力の高さ+やらなきゃ」の両方に縛られる。 相手の求めることが分かるから「何をどうするべきか」五感フル稼働で考える。無視できず、疲労感が物凄い。 「相手を喜ばせなきゃ」という思いが強いと、ベストを尽くしても「これでよかったのか」と一人反省会でヘトヘトになる
アダルトチルドレンはうつ状態、痛み、ストレス性湿疹などの心身反応でさえ「甘え」「怠け」と自分を追い込む。あの時に○○しなかったから、○○したから…と過去を遡り自責する。 甘えや怠けなんかではないが、どうしてもそう思えない。 家庭内で弱音を吐くことを許されなかった影響が、後を引く。
「幸せになってはいけない」と、心のどこかで思うことがある。 幼少期に、自分の幸せを喜べない大人が傍にいるとこのような影響を受けやすい。 好きな事を「くだらない」と一蹴され、楽しんでいる時に「あなたはいいわね」と不機嫌な態度でアピールされて育つと、楽しむことに罪悪感や恐怖を抱く。
あれもこれも辛かったと思っていいし、本当は悲しかった寂しかったし、ああして欲しかったこうして欲しかった…と思っていいんですよ。 「未だにこんなこと言ってるなんて…」と責める必要なし。 だって当時蓋をするしかなかった気持ちに、今やっと気がつけたのですから。 これは、「できた」です。
アダルトチルドレンは、人を信頼することを恐れる。 心を守るために「人を信頼しない方が良い」と学んだから。 あなたが疑い深いわけでも、考え過ぎでも、おかしいわけでもない。信用して裏切られた時の悲しみを誰よりも知っているから、極度に警戒するだけ。 あなたが人を信じる能力はちゃんとある。
アダルトチルドレンは、人との距離感に悩む。 「もっと頼っていいんだよ」と言われて、戸惑う。子どもの頃に自分一人で頑張ってきた場合、「頼るって何?」と思う。分からない。 愚痴を聞いて欲しくても「こんなこと話したら嫌な気持ちになるかな」「嫌われるかも」と相手の負担を考え、踏みとどまる
アダルトチルドレンは、辛い気持ちに蓋をする。 私より大変な人がいる、私よりキツい環境で生きている人もいる…と頑張りすぎる。 でもこれは既に限界ギリギリまで耐えてきた人の考え方。 大変さは比べられない。自分で「これくらいで…」と思う必要もなければ、他人に言われて頑張る必要はもっとない
アダルトチルドレンは、愛情が分からない。 愛は自由で心地よいものではなく、「○○しないと愛されない」「いつ失うか分からない不安定なもの」と植え付けられている。 愛されたいのに愛されると怖くなり、捨てられる恐怖に駆られる。一方的に関係を断ったり、大切なのに傷つけてしまうこともある。
アダルトチルドレンは、「これくらいで仕事を休んじゃいけない」と思いやすい。 行けないんじゃなく、行けるからこそ辛い。行ったら行ったで、それなりにやり過ごせてしまうから。次第に心が麻痺していく。 限界が来る前に休むことを幼少期に教えられていないから、「行けなくなる」まで止まれない。
アダルトチルドレン+HSP気質だと、周囲から否定的なことを言われやすい。 感受性の豊かさを「神経質」「うじうじ」、思考力の高さからくる丁寧な選択を「真面目すぎ」「トロい」と揶揄される。 でも、あなたが悪いから否定されたのではない。 人は自分が分からないものを否定する傾向がある。
アダルトチルドレン+HSPは、ほどほどが難しい。無理をしないことが「無理」な人が多い。 子どもの頃から頑張るのがデフォルトのため、どこからが「無理」なのか分からない。どれくらい辛くなったら「無理」と言っていいのか悩む。 「こんなことで無理と言っていいのか…」と自分自身に許可を出せない
アダルトチルドレン+HSP気質だと、とっさに言い返せず後悔しやすい。 家に帰って「あの時、言い返せば良かったー!!」と悔しくなることがあるかもしれない。 でも実は言い返さなかったからこそ、その程度で済んだ。 とっさに言い返さず丁寧に言葉を選ぶのは、あなたと周囲の心を守る強みでもある。
過食症、拒食症、パニック症状、うつ状態、性依存症、アルコール依存症、不眠、過眠… これらの精神身体的症状は、幼少期の虐待経験が引き金になりやすい。 殴る蹴るだけが虐待ではない。 人格否定的な態度、傷つける言動、本人の自由を奪うようなコントロールなどの心理的虐待も同様に影響を及ぼす。
<ACが抱えやすい苦しみ> ・「やるべきこと」は分かるが、「やりたいこと」が分からない ・いつも同じパターンで人間関係が壊れてしまう ・辛い過去を連想させる苦手な言葉がある ・基本的に我慢強いが、定期的に悲しみや怒りが制御不能になる ・ふいに「私なんて」「どうせ」という気持ちに襲われる
アダルトチルドレンが抱える基本的不安感(いてはいけない場所にいるという違和感)は、愛情面のトラブルに結びつきやすい。 耐えず相手から「好き」を貰わないと気持ちが持たない。昨日好きと言われても、翌日には不安になる。 不安が怒りに変わり、相手を攻撃したり、自ら関係を断つこともある。