毒親育ちだというと、「甘えている」「親のせいにしている」と非難されることがある。 だが、そうではない。 実際には、子どもらしく甘えられるはずの幼少期に甘えられなかった。そもそも人のせいにしていたら、大人になってこんなに苦しまない。 甘えてはいけないという発想こそ、過去の呪縛なから。
アダルトチルドレンという言葉は、親を責めたり、過去の子育てを批判するものではない。誰かのせいにしたり、犯人探しをするのが目的ではない。 これまで「自分のせいだ」「自分を変えなきゃ」と自分を責めて追い込んできたあなたが、『実は自分のせいではなかった』ことを知り、前に進むためのもの。
ご飯を作った、掃除した、洗濯した、何とか一日が終わった。それだけで十分「できた」。 あれこれ完璧にしなきゃと走り回ってるあなたが手抜きしたりゴロゴロできたなら、それは立派な「できた」なの。 「まだまだ」と頑張りすぎるあなたが、「もう無理!」と泣けたなら、それも「できた」なんだよ。
「人のせいにしているだけかも」と苦しくなる人は、むしろ一人で責任を背負いすぎている人。 「努力が足りない」と自分を責めてしまう人は、既に頑張っている人。出来た部分を認めてみる。 「甘えているのかも」と悩む人は、むしろ逆。甘えていたら、そんなこと思わない。実は、もっと頼っていい。
許せない人がいるあなたへ あなたが今許すべきは「あの人」ではなく、許せない、許したくないと悩む自分自身。 そう思う自分を認めて「それでいい」と許す。責めないでおく。 誰かに言われて許さないでおきましょう。後悔しやすいですから。 そうしたいと思った時にあなたが決めていいです。
「自分勝手」「冷たい」「冷めてる」「暗い」と誤解され、苦しむ人がいる。 皆のように楽しめなかったり、皆ほど同情できなかったりした時に、「自分は社会不適合者なのでは」「欠陥人間なのでは」と自分自身を責めてしまうこともある。 自分の感情をひた隠しにすることで生き延びてきたACに多い傾向
親を助けたい、親に笑ってほしい、そう思って頑張ってきた子どもほど、『親の表情や様子』をよく観察するようになる。何十年も一緒にいれば、自然と察するスキルが磨かれる。 大人になると、その対象が他人にも広がる。 生まれながらに察する力が高い人もいれば、成長過程で高くなることもある。
話を聞いてもらえない、決断を否定される、何でも勝手に決められるような環境で育つと、自分の決断や想いに自信が持てなくなる。 虐待・暴言など明らかに酷いことがなく、普通の生活をさせてもらっている場合は、生きづらさの原因が過去にあってもなかなか気付けない。 親に罪悪感を抱くこともある。
「境界性パーソナリティー障害かもしれない」「性格を変えなければ」、と思い悩む人が増えている。 だが性格のせいで「そうなる」のではなく、ふとしたことがきっかけで「そういう状態」になっている。別人のように感情や行動がブレるのは、決して本人の生まれ持った性格のせいではない。
実は、「苦手なイベント」がある人は多い。 母の日、父の日、誕生日、クリスマスなど「特定の月」になると体調を崩しやすい。何年も前の記憶が蘇って不安定になったり、体調が悪くなる人もいる。 特に酷い出来事がなくても「異常に気を遣った」という場合も同じ。警戒心から心身のバランスを崩す。
・そもそも自分の本音が分からない ・言いたいことがまとめられずフリーズ ・相手にどう思われるか分からず黙ってしまう ・自分の気持ちに自信がない ・本音を言うと傷つくと思っている 「本音が言えない」にも色々ある。 性格のせいではなく、過去が無意識に影響を及ぼしているケースは案外多い。
「辛い」「もうダメ」と落ち込んでいても、心から笑える時があれば大丈夫。 逆に「まだ頑張れる」「まだいける」「まだ大丈夫」と思っていても、心から笑えなくなっていたら気を付けて。あなたの心が「もう限界」とSOS出してるからサインだから。 愛想笑いしなきいけないような相手とは距離をおく。
分かってもらえないと悲しいし、頑張ってもうまくいかないと悔しくなるけど、イライラしたり怒ってしまった自分を責めないで。 「前はもっと笑えたのに」「もっと優しく出来たのに」と落ち込む時は、頑張りすぎた時。疲れがたまったサイン。 なかなか休めないあなたに、体が教えてくれているのかも
自分の本心ではなく、「これを言ってほしいだろうなぁ」「こうしてほしいんだろうなぁ」ということを言ったり、したりして後悔することがある。 その場では「それがいい」と思って行動するのだが、あとになって後悔が出やすい。 子どもの頃に「親にしていた」ように、反射的にそうしてしまう。
何もしたくないと思ったり、誰にも会いたくないと思ったり、全部どうでもよくなったり、何もかも捨ててしまいたくなることがある。 過去に抑え込んだものが多い毒親育ちの人ほど、この状態から抜け出すのが難しい。 自分を責めるのではなく、「それほど大変な環境で頑張ってきたんだ」と思っていい。
親の過干渉によって、生きづらさを抱える人が増えている。 子どもは「自分のせい」と思いがちだが、実はそうではない。 多くの場合は夫婦関係がうまくいっていない。父親が母親への関心を失っている。だから母親はその孤独感を埋めるために、優しい子どもに干渉しすぎてしまう。失うのが怖い。
アダルトチルドレンは、100の好きよりも1の嫌いが心に残りやすい。 親に愛されていなかったのでは、自分には価値がないのでは、必要とされていないのでは、ありのままの自分は受け入れてもらえないのでは…こういった心の不安が関係している。 だから自分らしくあるより、誰にも嫌われない方を選ぶ。
親切でいようと思えるのは、素晴らしいこと。 だがあなたを蔑ろにしたり、馬鹿にしたり、尊重してくれない人まで親切にできなくていい。 そうしないと、あなたの周りに「あなたを大切にしてくれない人」が増えてしまうから。 親切が伝わらない相手には、意地悪を仕返ししないだけで十分。それでいい。
人間関係の基礎は、親子関係にある。 社会全体から見れば、「家族」は小さな集合に過ぎない。 だが子どもにとって、家族は世界そのもの。そこで生きていくために、その家庭に順応しようと必死になる。 「未だに親のことを言っているなんて…」と思う必要はない。それほど影響を与えることなのだから。
相手が何を考えているのか、なんとなく分かる人がいる。 子どもの頃から大人の顔色を気にしていたなど、後天的に察する力が身につくことが多い。 でも、分かるからこそ大変だし苦しい。 失敗せず相手を傷つけないようにベストを探すから疲れてしまう。 疲れやすいのは、誰よりも考えているからこそ。
自分が我慢すれば、まるくおさまる。誰も困らない。 自分が諦めれば、忘れればなかったことになる。誰も傷つかない。 素敵なことだけど、そんな時こそ我慢しすぎないで。 だってあなたは困るし傷つくでしょ? 困ったり傷ついたりする方がしっくりくるのは過去のせい。まずはそんな自分に気づくこと。
新しいことを始める時は、不安なことの方が頭に浮かびやすい。 やる気がないわけでも、怠けているわけでもない。脳のしくみのせい。 やりたいのに一歩踏み出せない時には、『これが出来たらどんな良いことが起こるか』3つ書き出してみる。 脳が前向きになるから、成功する確率もグッと上がりますよ。
「ノー」を言えず悩む人は多い。 だがアダルトチルドレンの場合は「断れない」というより、「断ってはいけない」「断らない方が良い」と察してしまう。 幼少期の大人との関係から、頼まれたことを断ると『良くないことが起こる』と知っているから。 引き受けるストレスより、断る恐怖が勝ってしまう。
調子が良く、何かあっても前向きに考えられる時がある。 その一方、気分が最悪で何もかも駄目に思える時がある。 こういった気分の起伏そのもの(ムード・スウィング)は誰にでもあることなのだが、短期間で気分が変化する人の場合は「どれが本当の自分か分からない」と悩み苦しんでしまう。
完璧な親はいないし、100%正しい子育てはないし、意図せず子どもを傷つけてしまうこともある。 それにもかかわらずACは、不自然なほど「良い親だった」と思い込もうとする。親を悪く思うことに罪悪感が出ることもある。 それこそが、気を遣わなければ生きてこられなかった」という心の傷でもある。