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香港でおかゆを食べに入った店で、0歳だった二男をお店の人が普通に抱き上げて、私が食べ終わるまで抱っこしててくれたんですよね。日本でそんなことされたことなかったから、びっくりしたし恐縮したけど、香港では普通なのかな。だとしたら、確かに子どもをパフォーマンスで叱る必要はないだろうな。
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夫に「『教育費は家計のブラックボックス』って言われるよね」と言われたので、「なるほど、飛行機のそれのように、その本当の価値が発揮される時、既に自分たちはこの世にいないということか」と言ったら「いやそんな深い話じゃなく、もしかしたらブラックホールだったかもしれない」と言われました。
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ちなみに一人一役制で保護者全員に毎年仕事があるPTAです。一度配属されたら3年間ずっと同じ専門部なので、2・3年生の保護者は去年も広報部をやっています。そこに1年生保護者が新入部員として組み込まれるわけですね。1年生保護者は先輩に言われた通りに仕事をこなすのが基本なのだと思います。
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もちろんのことながら、新部長に決まった方には、「1年間投げ出さずにやれるのか」「毎回出席できるのか」「前年通りの活動をする自信はあるか」なんて誰も一言も質問しませんでした。祝福とねぎらいだけ。
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私はこの、世間に向けて叱ったり諭したりすることを「おろおろ感出し」と呼んでいます。今電車に乗ってきたばかりの人に「この親、平然としている」と思われないためには、効果がなくてもずっと叱り続ける必要があってつらいです。
oricon.co.jp/news/2049320/f…
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「内容はお決まりですか?」
「アノマロカリスでお願いします」
「あのまろ…何ですか?」
「アノマロカリスです」
「それは、あの、検索とかで出てきますか?」
「はい、出てきます。古生物です」
「…それではお名前と電話番号を…」
というやり取りをさっきしました(二男の誕生日ケーキの予約)。
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あと「うちの子はできますよ」「できない子なんているんですか?」も追加で。
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意味がわからなかったのですが、もちろん馬鹿にする意図など毛頭ないので、態度が気に障ったなら申し訳ない、ぜひ仕事内容を教えてほしいと謝罪。そこから現部長と副部長(どちらも2年生保護者)からははっきり言葉にならないような罵倒が続きました。
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部屋の隅に行き、無言でこちらに向けておどけるような顔をしたり、顔をしかめたり、聞き取れないような言葉で端っこから囃し立てたり。「何ですか?聞かせてください」と質問すると、「なんでもないよ!」と言い捨てて、その後も揶揄するような態度。
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寝ている間に顔面に後頭部から落ちてこられたり、クリスマスツリーを引き倒されたり、細い爪で引っ掻かれて生傷が絶えなかったり、子育てがこんなにひっきりなしにケガを負うものとは知りませんでした。
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段ボール財布ですが、この本の型紙を使ってつくりました。
boutique-sha.co.jp/21398/
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およそいい大人の取る態度とは思えず、唖然としましたが、今は1年生保護者の中から役員を決める場だと思い直し、1年生保護者に向けて、「副会長と会計はこのような仕事だそうです、いきなりで難しいとは思いますが、やってみてもいいかなという方はいませんか」と問いかけました。
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幼児のいるお母さんに取材するとき、よく「1日のスケジュール」を聞くんですが、数年前は「20時に寝かしつけてます」と言われて「そうですか…」とうなだれることが多かったのに、今は「22時に一緒に寝てます、むしろ私が先に寝落ちてます」という方が多数派で「ですよね!」とガッツポーズしてます。
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そこで、ミーティング当日。現部長(2年生保護者)に「1年生保護者で話し合って」と言われ、さっそく「部長に立候補します」と挙手。他の1年生保護者は無言。他に立候補や意見はなし。しばらくの沈黙の後、「じゃあ高川さんにお任せする?それでいい?」となり、1年生保護者全員が拍手。
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とうとう現部長が「なんであんたが仕切ってんの?あんた部長でも何でもないんだよ」と大声で発言。「えっ、さっき決まったのでは?」「違うよ、あんたが部長だったら誰もついていかない、自分も来年は活動しない、サポートしない」「2年生は全員参加しない」(その場にいる2年生保護者は数人ですが)
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中学校PTA広報委員会から「現1年生から会長を選出する。立候補者がない場合抽選により選出、辞退は受け付けない、当日欠席も抽選に加える」との連絡がLINEグループで来て、まずは出席の有無を求められたので「出席、あと会長に立候補します」と送ったんですが、後は淡々と出席の連絡が続いています。
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そこで、次は副部長・会計を決める段となったわけですが、どんな仕事があるのかわからないでは立候補もしづらいのは当然なので、現部長・副部長に質問。理事会の頻度や広報誌の発行頻度などを聞き取り、ホワイトボードに書き出していきました。その中に「合唱コンクールの旗振り」という仕事も。
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1年生保護者は無言。現部長・副部長は「この人についていきたい人はいる?」「この人についていく人なんかいないよ」「クジで決めようクジで」と部屋の端っこからどんどん茶々を入れてきます。
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「コミュニケーションが取れないと困る」「高川さんはコミュニケーションが取れる人とは思えない」「あなたに務まるとは思えない」そこで、満を持して、という感じで、1人の1年生保護者が現部長に目配せ。「もし他にいなかったら…私が部長をやってもいいですよ」
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そこで、現部長が「だったら1年生の〇〇さんを推薦する。〇〇さんは人柄が良いから。よく知っているから」。もうその頃には1年生2年生保護者のほぼ全員から非難されている状況。「部長になったら、ほかのPTA委員長とも話さなきゃいけないし、印刷会社の人ともやり取りしないといけないんです」
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@nabe_routen PTAが任意加入なことは、少なくとも教育委員会や先生は百もご承知ですが(PTAはその限りではありません)、学童保育は民営のため、規約をどのようにするのも各団体の自由なのだそうですよ。
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もう完全に潮目は決まっていたわけですが、とりあえず私が多数決を取りました。「2人目の立候補ですね、ありがとうございます!じゃあ高川がいい人?」1人(私だけ)。「◯◯さんがいい人?」他全員。「では◯◯さんに決まりました!よろしくお願いします!」副部長・会計も決定(◯◯さんの友人)。
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そうこうしているうちに、「何か意見はありますか?立候補じゃなくても広報委員の活動をこうしたいとか」と問いかけてもほとんど意見は出なかった(出るのは私への自信を問う質問だけ)1年生保護者の態度も変わってきました。2年生保護者と同じに、ボソボソと数人で何かを話し、聞き返すと否定、と。
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「1年間投げ出さずにやれるか」「仕事と両立できるのか」「完全に前年通りの活動をする自信はあるか」「このメンバーを全員率いていくことはできると思うか」…矢継ぎ早に。ほぼ出られると思う、一部出られないことはあるかも、そもそも部長とは全員を率いるものなのですか…?など一つ一つ回答。