林淑朗 Yoshiro Hayashi, MD, PhD(@yoshirohayashi)さんの人気ツイート(新しい順)

写真はデータ更新最終が6日前ですが、千葉県のもっと新しいデータに関して言えば、今日でも重症病床数106に対して使用してる重症病床数57です(一番右下)。さすがに、このような非現実的な数字を県のオフィシャル情報として公開しておいて、病床逼迫を県民に理解してもらうのは無理あります。
この重症病床使用率を見て、非関係者は「なぜ病床逼迫?」って思うでしょう。ところが実際、千葉県にはもう1床も無い状態。なぜこんな奇異なことが起きたかといえば、政府から「重症病床数を増やせ」という要求があったときに非現実的な見積もりで大きな数字を書類に書いたから。他の都県も同じでは?
パンデミックに強い医療体制を本気で構築するには、急性期病院の超大規模集約化は不可避ですが、それは大多数の人にとって自分の住む自治体から総合病院的なものが無くなることを意味します。「医療体制なんとかしろ❗️」って言ってたのと同じ人が「病院潰すとはどういうことだ‼️」って言いそうです。
重症コロナ患者の医療を語る文脈でも当初から日本医師会がどうのこうのって言われるてますが、病院の医師は正直「は?」って感じです。医師会って簡単に言えばこのWikiのとおり開業医の利益団体で、多くの基幹病院の勤務医からはあまりにも縁の遠い団体です。でも一般の方の認識は違うのでしょうね。
「医療体制が整わないなんて医療従事者はこの1年間いったい何してたんだ!」ってよく叱られますが、医療従事者はこの1年間、目の前の患者の医療に専念してました。 twitter.com/SakamotoFumie/…
@SakamotoFumie 医療逼迫下では、ECMO症例が1人増えると、人工呼吸器症例を2人くらいは減らさざるを得ない現実も
そして、コロナ以外の緊急性高い医療をどう維持するかも難しい問題になって来ました。
首都圏の重症コロナ診療をサッカーに例えるなら、1日2試合出場がこれまでとするなら「そろそろ同時に2試合ずつ計4試合出場できないか?」という要求を突き付けられてる状況です。
「数を優先し質を落とす」のも非常時にはあり得る戦略ですが、そのあたりのポリシーは行政レベルで決定して頂きたいと思います。「数も質も」なんていうファンタジーは今回はやめてもらいたいです。
重症コロナ病床が一杯になったら、医療の質を落としてでも病床拡大すればいいじゃないと安易に考えられがちですが、重症コロナ管理って集中治療の応用編中の応用編で、今なんとかギリギリ死守してる集中治療の質(普段よりだいぶ落ちてます)をあと少しでも落としたら結果が格段に悪くなりそうです。
補足しておきますが、接種未完了者に比べれば遥かに少ないですが、ワクチン接種完了してる人でも感染者は出てます。その中の少数の方は重症化しますので、感染者の総数が激増すればワクチン接種完了してても人工呼吸管理になる人は当然出てきます。既に国内にそのような方もいらっしゃると思います。
第5波になって勤務のたびに重症コロナの患者を人工呼吸器に装着してます(その前に麻酔で眠らせて口から気管の中にチューブを入れます)。主に中年の肥満傾向の方が多いですが、もれなく共通する特徴はワクチン接種未完了(ほとんどは未接種)です。早くワクチンが多くの人に届いて欲しいです。
ワクチン接種は非常に有効な予防策ですが、穴がありますのでマスクなど従来の予防策を重ねることが重要です。
「ワクチン接種済みでも感染した人いるんだからワクチンなんか意味が無い」と言うのは「歩道を歩いていても事故に巻き込まれることがあるのだから、車道を歩いても同じ」と言うのに似ています。
ワクチンは最も有効なコロナ予防策です。健康な働き盛りの方の重症例も急増してます。接種機会を選ぶのではなく、早く打てる機会を何より優先するのをお勧めします。副反応は不都合ですがそれを遥かに上回る利益があります。またワクチンも完璧ではないのでこれまでの予防策を重ねることも大切です。
“人工呼吸管理されてるコロナ患者が全員自分より若い”という日が来るとは‼️多くの高齢者がワクチン接種を終え高齢の感染者が激減したのは良いのですが、より感染しやすく重症化しやすいデルタ株になって、若い感染者の総数も重症化率も著しく増えてます。副反応込みでワクチンの利益は大変大きいです。
『安全・安心』という空虚な言葉でリスクを共有させない・受け入れるかどうかの判断もさせない文化はコロナ禍でも変わらないのか。五輪だけでなく自然災害でも原発でも、日常の些細な選択でも同様。「私達は期待される利益のためにそのリスクをとるか?」という問いをもっと発した方が良い。
ワクチン接種率トップランナーのイスラエルは接種が進むことで新規感染例が激減することを示してくれましたが、感染者数が僅かになったとしても、ワクチン接種率60%程度では新規感染がほぼ変異株に置き換わる中では「マスク不要など従来の予防策緩和は賢明でない」ということも教えてくれました。
バレンボイム のプログラム「ベートーヴェン・ピアノソナタ第1〜4番」が弾き出すまで何の告示も無く「第30〜第32番」に変更に! 休暇時間に様々な考察(例:イスラエル政権交代など)がなされたが、終演後にマイクを持った巨匠の口から 「間違った曲を弾いたことに休憩時間に気付いた!」との告白❣️
急性期基幹病院で、体外循環技術認定士の資格を持つ臨床工学技士がたった1人しかおらず1年9ヶ月間に渡って24時間1人待機勤務が続いていたという方に深い闇を感じました。コロナ以前から日本の急性期医療は最高峰でもこんなベースラインだったのです。 buzzfeed.com/jp/naokoiwanag… @nonbeepandaより
国民1人1人が固有の番号で整理されてれば、もうちょっとワクチン接種進めるのに役立ったのに。そう「私の番号」みたいのがあればよかったのに。カード化されてたら尚よかったのに。
そうそう。みんな知恵を使って上手く工夫し始めた。小さな自治体の方が小回り効きそうですが、大都市でも「おっ!」ってのがあると良いですね。 ワクチンのキャンセル分、保育所職員らに転用へ 小野市、兵庫県内で初(神戸新聞NEXT) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/articles/6daeb…
コロナ医療が"根性"で成り立っている1つの証。そこにいる1人が病気で倒れたり心が折れただけで、崩れてしまいそうな脆弱なシステムです。 mainichi.jp/articles/20210…
これはなかなか朗報。英国変異株(B.1.1.7)と南ア変異株(B.1.351)に対するファイザーワクチンの発症予防効果は、それぞれ89.5% (95%CI, 85.9-92.3)、75.0% (95%CI, 70.5-78.9)とのこと。上記変異株が蔓延する状況下での重症化予防効果も97.4% (95%CI, 92.2-99.5)。 DOI:10.1056/NEJMc2104974
なぜこんな脆弱な医療体制なのかとお怒りの方も多いと思いますが、医療従事者は昔から綱渡りの医療体制との認識でした。ただコロナ前はギリギリ耐えていて先進国中最もコスパの良い医療とも揶揄されてました。10年前に遡って、将来の危機に備え医療費2倍・急性機病院集約化を掲げたら賛同者はいたか?