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育児休暇を取った女性自衛官に「子育てはどうですか?」と聞いたら「寝れない、休めない、常に気が張ってるから毎日が戦いで演習みたいだよ」と言っていました。子育ては戦いなので後方支援が大切なんですね。
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「怒りを感じたら6秒を数える」という方法は「ブチギレをしない」というだけです。10秒数えようが、100秒数えようがイライラします。安心してください。それが人間です。そういうときは冷たいお茶をゆっくり飲むと多少心が落ち着きますよ。頭への冷却水ですね。
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もし交通事故などにあった時は「体の傷や怪我の確認」をしてください。事故の直後はアドレナリンがたくさん出るので、あまり痛くありません。もし「無事かな」と思っても大怪我の可能性があります。「痛くないから大丈夫だ」と思っていると後々後悔することは多いですよ。
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災害派遣のときに「自衛隊は迷彩服を着て出てくるな」という意見もありますが、単純に作業をする上で他の選択肢がないんです。「災害派遣用の服を〜」といってもそもそも迷彩服だって使い古しているものが多いので、新品の供給が追いついてない部分もあります。どうか抵抗を感じないでください。
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私の経験上の話ですが、「すごい疲れているとき」はまっすぐ家に帰ったほうがいいです。気分転換に本屋に行っても、雑貨屋に行っても疲れ過ぎて、ときめきませんし、何を買っていいかわからなくなります。さらに疲れるので負のループになります。ある程度気力がないと寄り道は悪手だと思ってます。
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動物は「意味がないと思うことはできない」というプログラミングがあるそうです。理由はエネルギー節約のためです。つまり「意味がないと思ってるけど頑張る」は生存本能に反した行動なので、心がすり減るだけです。行動する前に意義を見つける大切さはそこだと思います。
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自衛隊を辞めて思ったのは「人間として尊敬できる・信頼できる」と「稼げる力」は全く違う能力ということです。どちらも素晴らしい能力ですが、「稼げるから素晴らしい人間」でもなく「素晴らしいから稼げる人間」でもないと思います。そこは本当に大切なことだと思います。
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私は「心の距離感がバグってる人」とは一線を引くようにしています。初対面なのに30分ぐらいで「借金の話」や「親の学歴」など踏み込んだプライベートな話を始める人は、その後にトラブルへ発展しやすい印象です。相手が3歩出たら、自分は3歩下がるのが「トラブルを避けるコツ」だと思ってます。
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ブラック企業がやばいのは「組織の中で生まれた常識」がすごい強くて「社会の常識」とかけ離れていることです。その組織で「ここはおかしい」と言っても村八分にされるので何も言えなくなります。代表的なのは「私は残業を認めていない。あなたが勝手に残業しただけだ」ですね。
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学校では「話し合えばわかる」や「相手の気持ちを考えよう」と言われます。しかし社会で生きていくには「話してもわからない」や「相手の気持ちを考えすぎると死ぬ」という考えが必要になります。生半可な優しさは自分を殺す...!
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人生を楽しんでいる人は「優しい人」ではなく「ちょっとだけ気持ちがドライな人」な気がします。ちょっとだけドライな気持ちがあると「今日は帰ります」と自分のやりたいことを優先できるようになります。やりたいことをしたければ、心にも除湿が大切ですね。
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私が思うに夜中に考える「将来への不安」や「イライラ」はほぼ「まぼろし」です。考える時間と日中の疲れが「モンスター」となって襲いかかってきます。だから、夜中に負の感情が出たら「しょうもないこと考えてるな自分」と思ったほうがいいです。寝て起きたら忘れてます。
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転職面接で「残業30~40時間ぐらい」と言われたら要注意です。「(入社5年目の社員が、仕事を最大化まで効率化し、昼飯を10分で済ませれば)残業30~40時間」という意味でした。ちなみに40時間超えても「私は残業許可してないよ?」という上司の超理論でつけられず、地獄を見ます。心あたりありますか?
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睡眠不足になると感情抑制が効かなくなるので「ポジティブとネガティブを繰り返す」という結果があるそうです。もし日中に「絶対に上手くできる!」と「絶対にダメだ...」を振り子のように繰り返す方は、寝不足かもしれないですよ。
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自衛隊研修があると研修先から「優しめでお願いします」「かなり厳しめでお願いします」と研修内容に対する細部依頼があることある。担当幹部は「自衛隊はココイチのカレーじゃねえ」とボヤいてた。
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戦場から帰ってきた米兵が「国では自分たちが戦争してるのを忘れたかのように暮らしているのが辛い」という理由から精神を病んでしまうケースもあると聞いた。実際に海外派遣に行った隊員も、空港に降りて1発目に反対派のデモを見た時が1番精神にきたと言っていた。彼らの心のケアは大切なのである。
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辛い環境で頑張ってはいけない理由はストレスは脳にダメージを与えるからです。そうした環境では頑張れば頑張るほどレベルダウンしますし、長年のストレスで脳が萎縮すると生活全般に影響するようになります。性格も悪くなるので「咲きやすい場所を選ぶ」は大切にしてくださいね。
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「ときめき」を忘れてはいけない理由は「自分の心を動かせない人」は「誰の心も動かせない」からです。だから美味しいものを食べたり、好きな漫画を読んで、心を動かすことは必要です。人の心を動かす前に、自分の心を動かしてください。そうしないと誰にも刺さらないと思ってます。
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防大のときに卒検教官に「日本軍は南方で銃剣突撃ばかりしたから負けた」と言ったら「なぜ日本軍は南方で銃剣突撃ばかりしたか考えたことあるか?」と問われました。この問いを分解していくとテーマが凄まじく広がります。そしてこれが研究であり学問なんだと教わりました。
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被災時に生き延びるために「3分・3時間・3日・3週間」を覚えておいてください。これは順序は「空気・体温・水分・食料」となります。災害時にはまず身体を冷さないことを頭に入れて動いてくださいね。
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ちょっとした仕事のコツをお伝えします。それは「60%の情報」を集めて進め「進捗の20%」でフィードバックもらい、とりあえず「70%の完成度」を目指すことです。そうするとスピード感早く、まずまずのものができます。ぜひ後輩指導などにも活かしてください。
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戦闘訓練中に懐中時計持ってる新隊員がいた。「今どき懐中時計は不便でしょ」とツッコミがを入れると「懐中時計に弾丸が当たって助かった設定が憧れなんです」と言った。毎年一人ぐらいはこの手のタイプがやってくるのである。
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ストレスでどうしても食欲がないときは「とろろそば」を食べてみてください。交感神経がバリバリに働いている戦闘モードでも、とろろそばだけは喉を通過します。食べると気持ちが落ち着きます。怒られたり、ミスをして食欲がないときは「とろろそば」という選択肢も覚えておいてください。
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残念ながら「人生一発逆転ホームラン」なんてものはないです。そもそも野球でもヒットを3割出せば上位打者です。人生は「10回やって2~3回ぐらい上手くやれればいい」ぐらいで考えれば気持ちが楽になります。全部の打席をヒット打とうとすればへこむのは当たり前ですよ。