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一方で家庭が裕福で私立進学校からやってきたミリオタ学生は、体育会系の自衛隊に嫌気がさすパターンも多いので難しいです。向き不向きは入ってみないとわからないことが多いのです。
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防衛大学校に志望理由に「パイロットになりたいから」と来る人は結構いる。だが「視力が悪い」と落とされ「適性検査」で落とされ、運良くパイロットコースに行っても1週間で落とされるので希望はなかなか叶わない。ちなみにパイロット適性なかった同期は「戦車こそ至高」と戦車道を歩んでいる。
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陸上自衛隊では当直勤務に着くと夜間巡察をする。旧日本軍から使ってる隊舎や施設などでは、霊感の強い人は英霊を見ることがある。ある若手隊員は「怖いから巡察行きたくない」と言っていたが、ベテラン陸曹は「ちゃんと隊舎を巡察しないと英霊殿にしばかれるから行ってこい」と何食わぬ顔で返した。
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自衛隊入隊時「えーー!!自衛隊は1200や1500って数字を表すんだ!12:00のほうがわかりやすくない?不思議な感じ」
自衛隊退職後「12:00って...真ん中の転々なくても別にわかるだろ...いちいち打つのめんどくさい..」
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陸上自衛隊の行軍では「休憩のたびに片方のブーツを脱げ」&「靴下はこまめに替えろ」というのは口酸っぱくして言われます。理由は足は想像以上に汗をかくので、ふやけて足の皮がベロベロにむけてしまうからです。なおベロベロになったら超痛いけど「痛みは電気信号にすぎない」と思って誤魔化します。
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自衛官の課金勢の中には、キャンプ用品大好きマンがいる。彼らは厳しい訓練が半ば趣味になっており、休憩時間にコールマンの立派なランタンを眺めてうっとりする。知人は演習場でコーヒーミルから本格ドリップコーヒーを作る事にハマっており「演習場で飲むコーヒーは世界一うまい!」と言っていた。
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知り合いの自衛官に「ギャンブルをする前は絶対に掃除をする」というポリシーを持った人がいました。パチスロに行く日は朝早くからドブさらいや便所掃除をして行くそうです。理由を聞いたら「こうして徳を積むと勝ちやすくなる」と言っていました。信仰心と俗っぽさが同居した面白い人でした。
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米軍は日本軍を「よく統制されている」「緻密な作戦と計画を練って戦ってくる」と高く評価しています。一方で「計画が崩れると組織が瓦解しやすい」「臨機応変な対応ができない」とも評価しています。コロナ対応やオリンピックのニュースを見ると、この日本軍に対する米軍の評価がふと思い出します。
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「柔道や空手がいくら強くても、戦場では役に立たない」と言う人がたまにいる。しかし柔道で国体に出た若手隊員は、対抗演習で無反動砲を背負ったまま華麗な体捌きで敵陣地に素早く突入し、戦車を撃破したそうだ。その姿を見た人が「格闘技が強い奴は銃を持ったらもっと強いぞ」と言っていた。
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自衛隊新隊員は「元気ー!だしてー!いこかー!」などと大声を上げながら走って移動する。田舎の駐屯地は声が出かければでかいほど良いとされる。だが都市部の駐屯地は「近隣マンションの近くは無音、司令部前からだんだん強く、グラウンドの前は叫べ!」とオーケストラのようになり、指揮が必要。
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元不良の自衛官は子育てに厳しい事が多い。ある隊員は「俺の血を引いてるから、柔道や空手をやらせて矯正しないと悪いことばっかりする」と呟いていた。それを聞いてラッパーのエミネムが娘に「言葉使いに気をけろ!汚い言葉を使うな!」と子育て熱心だった話を思い出した。
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陸上自衛隊において厳しい訓練中は隊員の士気が落ちる傾向にある。そんな時に連隊長が現れてありがたい訓示などを頂くと、更に士気が落ちる。ベテラン陸曹は「偉い人の良い言葉より、タバコとスニッカーズを一つずつもらう方が頑張れる」と言った。なんだかブルーハーツの歌詞みたいだなぁと思った。
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実は自衛官は特別な人間ではありません。清廉高潔な君子ばかりでもなく、好戦的な集団でもありません。普通の人間が入隊して、少ない人員と予算で一生懸命頑張っている組織です。自衛隊という組織を語る上でそこを忘れちゃいけません。だから自衛隊を応援してあげて下さい。
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陸上自衛隊に入隊するとフル武装で猛暑の中で行軍をしたり、土砂降りの中な野宿をします。訓練が終わったあとのお風呂や食事は涙が出るほど幸せでした。そして「どうして日常の幸せに気付けなかったんだろう」と強く思いました。食事の幸せ、暖かい布団で寝れる幸せと感謝を忘れちゃいけないんです。
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国際貢献を熱望して、陸上自衛隊に入隊した人がいた。彼の願いは叶い、海外派遣に行って帰国後にこう言った。「世界には汚染された飲料水を飲んで死ぬ人もいる。不条理に殺される人もいる。綺麗な水が飲めて、安心して夕陽を見れることは当たり前じゃない」と。平和に生きることを感謝したいですね。
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陸上自衛隊の訓練は1週間風呂に入れない事もある。「次の演習は風呂に入れないからな!」と小隊長が言ったが、ある若手は今回の陣地が小川の近傍と気がつき「じゃあ、川で入ればいいじゃん」と風呂道具を持って行こうとした。それ見た小隊長に「環境をダイレクトに壊す気か!」と普通に怒られていた。
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防衛大学校の学生の時に教授に「日本軍は愚かだったと一言で表現するのはやめなさい」とよく言われました。理由は「過去の人を『愚か』と断罪すると、何も学べない。そして現代でも同じこと繰り返す」と教えられました。過去の失敗を「愚か」の一言で済ませるのが、一番愚かな気なのかもしれません。
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旧日本軍を学ぶために今まで読んだ面白かった本も紹介しています。歯ごたえある本から漫画まで紹介しているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
paya-paya-kun.jp/?p=737
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屈強な陸上自衛隊はとにかく痛みに強い。行軍で足の皮がズル向けになっても平気な顔で突撃したり、骨折してても100km完歩するような常人では考えられない人もいる。しかし痛みに強い隊員が入院し、退院後にこう言った「尿管結石は痛みの次元が違う。アレは無理」と。健康には気を付けよう。
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自衛隊にいたとき教官に「負傷者には生きる力が漲る言葉をかけろ」と教わった。私は救護訓練中の際に負傷役に「頑張れ、家族が待ってるぞ!」と声かけた。隣の組は負傷役がアイドルオタクだったので「生きて帰って、推しの握手会いくぞ!ガチ恋だろ!」と真剣に言っていた。なお教官はご満悦だった。
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自衛隊の鬼教官はあくまで鬼教官の役を演じているだけであり、本当はとても優しい人が多い。幹部候補生のときに鬼教官が「もちもち。ゆいたんですか。パパでちゅよ?」と小さな娘と電話してるところに遭遇した。その次の日の朝に「おまえは何も見なかった、聞かなかった。いいな」と口止めをされた。
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@wabisabist ゆいたんはげんきでちゅか?
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バズったついでに「梅干し純」を紹介します。これは自衛隊で配布される「凍結乾燥梅肉粒」の民生品で100%梅肉とシソを凍結乾燥したタブレットです。真夏の任務で不足しがちなナトリウムを補給するために支給されます。野外活動する方はぜひ試してみてください。amzn.to/3uYgb3n