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災害時に「死にたくない!」と思うことは普通だが、その感情が強すぎるとパニックとなって死を早めてしまう。そのため「死んでも俺の運命だな」と達観できる方が冷静な判断ができ、生き延びる。これが「武士道とは死ぬことと見つけたり」という意味なのである。日々の悔いのない生き方こそ自分を救う。
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離島勤務の隊員から海の意外な危険生物を教わった。それはウミガメである。彼らは一見鈍重に見えるが海中ではとてつもない力を発揮し、気分次第で人間を海の底へ引きずり込むと聞いた。そのため海水浴中に泳いでるウミガメを見ても近づいたり、触れるのはやめよう。
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人間は真正面からの殴り合いはできても、真正面から相手をナイフで刺すことは普通はできない(動物は基本的には同族を殺せないため)しかし相手から逃げようと背中を向けた場合、ナイフを持っている人の心理的ハードルが下がり、刺される可能性が非常に高くなる。目を離さずに後ずさりしていくのが重要
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実は戦場で「戦っているふり」をしている兵士は非常に多く、良き兵士を演じていることも多い。理由は人を殺すことは抵抗感が強く、相手に圧を加えて撤退させたほうがよいのである。だが大砲は戦っているふりができず、遠距離からの操作で心理的抵抗は低くなる。戦場で雌雄を決するのは大砲なのだ。
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捕虜に「人権はない」と勘違いされがちだが捕虜は国の為に戦った人であり、敵兵であっても犯罪者ではない。そのため武器などは取り上げても、金品などは一時保管するほか、家族の写真などは取り上げてはいけないのだ。敵兵であっても彼らが誇りある軍人であることは配慮すべきなのだ。
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軍隊では規律を守らせるために「厳罰」を増やすと、部隊が敵国に寝返ることが古今東西よくある。特に「捕虜になったら死刑」などの規則を作ると捕虜になった兵士が敵国に加入し、戦術などが筒抜けになってしまう。人権に配慮した規則こそ、強い軍隊に繋がるのである。
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街を歩いても「もし毒ガステロが起きたら、ここに逃げよう」と口癖のように言う人がいた。「休日ぐらいやめよう」と私が言ったら「オウムの事件や東日本大震災はどんな日だった?まさに普通の日じゃないか」といった。私は返す言葉がなかった。
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暴走族上がりで陸曹長や幹部自衛官になっている隊員はいるが、彼らは当時でいう「気合が入った不良」である。何故なら普通の不良が入隊すると厳しい訓練と上下関係、縛られた規則に耐えられず、文句を言ってすぐに辞めてしまうからだ。気合と根性がある不良しか残れないのが自衛隊なのだ。
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日本軍を語るときに末期のなし崩し的な組織が語られることが多く、弱い軍隊というイメージがある。しかし大戦前の日本軍は士気旺盛で、よく練られた作戦で驚くべき戦果も多い。この傾向は戦後の大手メーカーでも見られるので、日本組織の強み・弱みなのかもしれない。
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自衛隊には警備犬の他に駐屯地や基地で飼っている犬や猫がたまにいた。そうした犬猫に階級を与えて「ポチ3曹」と呼ばれ「士長以下は敬語を使うように」と冗談で言われることもある。そうした動物は隊員たちの心の癒やしとなっているのも事実なのである。
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よく「自衛官に起床ラッパを聞かせてみた!」という動画がYouTubeに掲載されており再生数も伸びている。しかし、あれを自衛官に実際にやると「せっかく気持ちよく寝てるのにふざけたことするな」と大抵は不機嫌になる。むやみやたらに自衛官に起床ラッパ聞かせるのはやめよう。
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意中の男性に「あなたの仕事の話を聞きたいな」と言うと、あなたに対して好感を抱くだろう。しかし意中の陸上自衛官に「あなたの仕事の話を聞きたいな」と言うと「ハニートラップ!?」と思われる可能性が高い。そんな時は「部隊の1番面白い陸曹の話聞かせて」と言おう。そこがツボなのだ。
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「筋肉は裏切らない」とよくトレーニング好きの方はよく言う。ある隊員は「筋肉がつくと自信がつく。自信がつくと部下がついてくる。部下がついてくると部隊が強くなる。部隊が強いと国民が安心する」と言い「これがマッスルスパイラルだ!お前らも筋トレしろ」と言いながら懸垂をしていた。
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自衛隊では新隊員に教育する際、伝えたい内容を漫画に例えて説明する事はよくある。
ベテラン陸曹は「キン肉マン」
中堅陸曹は「ドラゴンボール」
若手陸曹は「ワンピース」
などを引用する。
しかし、知り合いの陸曹はジョジョの奇妙な冒険第5部で説明しようとして2人しか伝わらないと嘆いてた。
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自衛隊幹部は結論から話す癖を徹底されるので、稀に女性に対して。「お付き合いをしたいのでデートに行きたいです」みたいにいきなり結論を述べる人がいる。また恋愛相談も「まだ時期的特性が〜」などの言葉を使う。一方でこの手のタイプは絶対浮気しないのも特徴なのだ。
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「北朝鮮軍は弱い」という人がいるが、北朝鮮軍の本当の恐ろしさは特殊部隊である。北朝鮮の特殊部隊が山に逃げ込むと探し出すのが困難かつ、一般兵士では歯が立たない。北朝鮮軍に目を向けるときは旧式な兵器や痩せ細った兵士ではなく、特殊部隊やNBCに留意しなくてはいけない。
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陸上自衛隊には幽霊話が多いが、これには2つ理由がある。1つ目は極度の疲労や睡眠不足から起こる幻聴や幻覚であり、実際に見えない物が見えてしまうこと。2つ目は霊感が強い人が割と多いので「あ~、今日もいるね...」とタバコ吸いながら普通に言うことにある。
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陸上自衛隊の訓練はキツイので普段気づくことのない「ハングリーモチベーション」がMAXになります。コーラの素晴らしく甘美な味、石鹸の香り、布団の柔らかさなど人生の身近にある幸福が最大限に味わえます。この何気ない日常を守るために自衛官は日夜訓練をしています。応援してあげてください。
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人は生死に関わる災害や事故の際「その場にいたら死ぬ」と明確な場合でも「まぁ、大丈夫だろ...」と安心感を感じてしまう事が多いそうです。そう言う人を見た際に「逃げろ!」ではなく「走れ!」と叫んでください。すると、とりあえず人は走り出します。そこから「こっち!」と誘導するのが吉です。
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戦場では敵に降伏迫るビラを配る作戦はよくある。日本軍は米軍に「恐ろしい日本軍が襲ってくるぞ!」と言った脅しのビラを配ったがあまり効果はなかった。一方米軍は糧食が不足している日本軍に「寿司の画像」をばら撒いた。相手を分析して弱いところをつくのが戦術なのだ。
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米軍が凄いところは「壊れず単純で物覚えが悪くても使える兵器」を主軸において研究開発していることかと思います。一方で日本人が作る兵器は「精度が高いが複雑な兵器」が多い印象があります。精度を落としてでも「誰でも使える単純な兵器」を作る日本人の心理的ハードルはまだ高いのかも知れません。
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PKOに行くと国連軍から「ドラゴンボール」「クレヨンしんちゃん」「ドラえもん」「ガンダム」などの話題で話しかけられる事がある。アニメも重要な日本文化の一つなのでバカバカしいと思わず、子どもに見せてあげよう。
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米兵は戦場にスニッカーズをよく持っていき、銃撃戦の合間に齧って栄養補給する。一方陸自は甘いお菓子に羊羹が好まれる。羊羹のいいところはあまり溶けず、食べても音がしない事である。ブラックサンダーは美味いが溶けるのと音が出るのが難点だ。
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使い捨てカメラに「映るんです」はカメラではなく「レンズ付きフィルム」
である。一方、陸自の保有している携帯対戦車弾「LAM」はロケット砲ではなく発射機が付属した弾薬ある。そのため部隊の陸曹は「撃てるんです」と呼んでいた。画像引用元(mod.go.jp/gsdf/mae/3d/36…)
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自衛隊には祠や小さな神社がある駐屯地や基地がある。また「祠を絶対に覗くな」と強く念押しされたり「あの石は絶対に跨ぐな」などの言い伝えもある。「馬鹿馬鹿しい!」と思い取り壊そうとした人や、不遜なことをした人達がことごとく不幸な目にあった経緯がある。不思議だけどホントの話