301
「自衛隊好きは戦争好き!」って人たまにいるけど、それは「消防隊好きは火事好き!」と言うぐらいナンセンスだと思いますよ。別に自衛隊は戦争を起こしませんし、消防隊は放火をしません。ただそれだけのことなのです。
302
クレーム対応がすごく上手い人に「コツってなんですか?」と聞いたところ「同じ会社ではありますが、私も憤りを隠せません!」と相手に同調しなさいと言われました。そのあとに「一方で〜」と理論的に話すと着地するそうです。でもガチのクレーマーには理論が通用しないので不運を呪えと言われました。
303
陸上自衛隊では「試験はとにかく全問記載しろ!空白を作るな!」という文化があるため、珍回答が続出します。特に新隊員のテストでは「パナーム弾」「100式戦車」「500mm弾」などの珍兵器が次々に誕生し、パラレルワールドになります。個人的に1番好きな珍兵器は「神経びらびらガス」でした。
304
北海道に初めて転勤をする陸上自衛官に対して「入道教育」をする部隊があります。特に口を酸っぱくして言われるのが「キツネには近づくな」「川の水は飲むな」です。本州の演習場と同じ感覚でいると危険なのが北海道の環境なのです。
305
防衛大学校は学費無料なので家庭崩壊した秀才がやってきます。複雑な家庭出身の同期は教官に「お前はよく不良にならなかったな...」と驚かれていました。そういう人は「健康に生きているだけで幸せ」と言うので、本当に強いなぁと思ったものです。
306
今年の春に自衛隊に入隊する人にアドバイスします。体力トレーニングも必要ですが、時間のあるときはガンダムをファーストシリーズから見ましょう。そして入隊の自己紹介の時に「趣味はガンダムです!」と言いましょう。するとガンダム好きな先輩が助けてくれます。余裕があればボトムズも見ようね。
307
陸上自衛隊にはガンダム好きが多いですが、エヴァ好きも多いです。エヴァ好きが教官になると教育に使うパワポ資料にエヴァのタイトルと似たフォントを使い、黒背景に白字で「戦車大隊、集結」「見知らぬ敵陣地」「せめて、自衛官らしく」などと書かれた資料を作りがちです。
308
私は「距離感がバグってる人」とは一線を引くようにしています。初対面なのに30分ぐらいで「借金が1000万円ある」や「親の学歴」などの踏み込んだプライベートな話を始める人は、トラブルに発展しやすい印象があるので注意しています。他人と自分との距離感は大切ですね。
309
私は「自衛隊辞めたい」という人に会ったら、「う~ん、夏のボーナス貰ってから辞めたほうがいいよ」と言います。そして夏のボーナス後は「う~ん、冬のボーナス貰ってから辞めたほうがいいよ」と言います。これを数十回繰り返すと定年退官まで延命可能です。
310
ルパン三世の次元はピンチになると「さて面白くなってきやがった」と言いますが、これは魔法な言葉なのでぜひ使ってください。不安な気持ちから積極的な気分になれます。あなたの今の悩みに対して「面白くなってきやがった」というだけで気持ちが変わるのでおすすめです。
311
「寝つきが悪い」も困ったものですが、「布団に入ったら数分で眠れる」というときも危険です。心身ともに疲れ果てて、布団で失神しているだけです。人生がレッドゾーンに突入している信号だと思ってます。
312
本当にメンタルきているときは頑張らずに休んでください。「まだ大丈夫」と思っているとダメージが大きくなり、その後の復帰がどんどん長引きます。スーパーで買い物しているときに自己否定したり、シャワーを長時間見つめられるようになったらまずいです。休みを主張することはあなたの権利ですよ。
313
ぜひ覚えておいて欲しいのですが、人は危険回避のために、ネガティブな情報を集める特性があります。毎日ネットで情報収集するとネガティブな知識ばかりになって「細かい知識をたくさん知っているネガティブな人」になります。そうすると世界が狭まるのでネガティブ情報はほどほどがおすすめですよ。
314
私は「心の距離感がバグってる人」とは一線を引くようにしています。初対面なのに30分ぐらいで「借金の話」や「親の学歴」など踏み込んだプライベートな話を始める人は、その後にトラブルへ発展しやすい印象です。相手が3歩出たら、自分は3歩下がるのが「トラブルを避けるコツ」だと思ってます。
315
視力が悪い人にお伝えします。災害などに備えて「安いメガネ」を複数持っておくとよいです。自宅用、職場に置く用、予備などを準備しておくと、災害でライフラインが止まったときに役に立ちます。視力が落ちた状態では、何もかもが困難になります。予備のメガネは命の保険ですよ。
316
信用してはいけない言葉の一つに「ここでできないと、どこに行ってもできない」があります。これを信じると上手くいかない時に「自分はどこにも通用しない」という無力感から病みやすくなります。もし言われたら「お前アフリカのサバンナでもそれ言んのか?」と心で唱えてください。
317
自衛隊を辞めて思ったのは「人間として尊敬できる・信頼できる」と「稼げる力」は全く違う能力ということです。どちらも素晴らしい能力ですが、「稼げるから素晴らしい人間」でもなく「素晴らしいから稼げる人間」でもないと思います。そこは本当に大切なことだと思います。
318
人生に疲れてしまったときは「外こもり」という技があります。自分の知らない街のビジネスホテルに泊まって、ぼんやりと「何もしない」をします。どこも行かずにスマホもテレビも見ないようにしてください。そして見知らぬ風景を見ながら、ゴロゴロします。一種の入院みたいなものですね。
319
戦略では「何をするか決める」よりも「何をしないか決める」ことが大切と言われています。だから「今年は何をするか」ではなく「今年は何をしないか」を決めた方がいいと思います。やらないことを決めた方が明確になりますよ。
320
人生の選択に困ったときのために「自分を裏切っていなければいい」という判断基準を覚えておいてください。自分を裏切るとは「世間体」や「報酬」だけで選んで、本当はやりたくないことを選択することです。この選択肢ばかりを選ぶと毎日が苦行になります。「自分への裏切り」が実は一番辛いです。
321
残念ながら「人生一発逆転ホームラン」なんてものはないです。そもそも野球でもヒットを3割出せば上位打者です。人生は「10回やって2~3回ぐらい上手くやれればいい」ぐらいで考えれば気持ちが楽になります。全部の打席をヒット打とうとすればへこむのは当たり前ですよ。
322
防衛大学校は一般教育がメインで戦闘訓練や自衛隊法に関わる内容はほんのちょっとです。これには理由があり「すぐに役立つ物はすぐに役に立たなくなる」という初代校長の哲学から来ているようです。「すぐに役立つ物はすぐに役に立たなくなる」というのは物事の真理であり、良い言葉ですよね。
323
米軍施設に行った時に軍用犬トレーナーの方から説明がありました。彼は「軍用犬は働いてると思っていない。彼らはすべてゲームという感覚でやっている。不審人物を見つけると褒められる。だから頑張るんだ」と言っていました。人間の労働もそうだといいなぁと思いました。
324
人はとても悲しく辛いときに「マニック・ディフェンス」という状態になるようです。これは心の傷を「過剰な言動」で隠すことを言います。彼らは「最高の人生だ!」と過剰にアピールをしたり、SNSで他者を攻撃することで傷を埋めます。「自分は幸せ!」と叫ぶ人ほど、心に傷があることがあるのですね。
325
陸上自衛隊の訓練は「ファンタジー」だと揶揄されることがあります。理由は「まず発生しない」と思われることに備えるからです。ただ「東日本大震災」の際にファンタジーが実際に起こると「想定外」と名前に変わると気が付きました。想定外に備える人たちは平時には日陰にいます。