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コロナの恐ろしさを一番知らないのが政治家だ。コロナを終息させるのは国民ではない。政治家の体を張った行動以外に終息への道はない。
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先ず、ぼくの場合、絵が変りつつある。コロナ以前の絵はもう古くさく感じて描く気がしない。
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細野晴臣さんとはひとまわり違います。1976年以来40数年の間に10回対談しています。毎回同じことをしゃべっています。年を取ると前にしゃべったことを忘れるのです。2人共性格がよく似ています。
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9月15日(土)−12月24日(月)「横尾忠則 在庫一掃大放出展」(神戸・横尾美術館)が開催されます。この展覧会の出品作品は全て未公開のもので、ぼくも見るのが初めて(?)のものばかりが展示されます。というわけで人に見せられない、見られたくない作品ばかりです。
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目下7月17日開催の最大規模の個展が2度目の東京都現代美術館で600余点の作品が展示されます。まあ国内では最後の個展になるんだろうなあ。今朝の朝日新聞の予告を見て下さい。
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参考図版として、20代の頃に作ったマスク写真も(撮影、石元泰博さん)bit.ly/1Xgurj
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自分に起こったことが信じられません。突然起こるのが人生です。
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今、生きているこの瞬間がフィクションですか?
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画家は、本を読んだり、知識を身につけたり、理屈をこねたりしないで、絵描き馬鹿になって、純粋に絵のことだけを考えて、描くのが一番健康でいいし、この方が面白い絵が描ける。つまり世間から離脱した方がいい絵が描けると思う。
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画家は長生きすればするほど、絵が面白くなると思う。体力が落ちて、手が震えたりすると、きっと面白い絵になるからだ。肉体は老いても絵は逆方向に向う。そして、自分のヘナヘナの絵を見てみたいものだ。
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83才老人は、新しいこと、人の意見、人の思想(考え)には全く興味ないです。何か知りたいなんてことも興味ないですね。
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そしたら、最近、また他の一点が千代の富士の友人という人が東京の古美術商に持ち込まれた。作品を現金化するのが目的であれば、「欲しい」と言わずに横綱は僕から購入すべきだったと思う。横綱を尊敬していただけに、大いに失望した。bit.ly/1Xgurj
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NHK大河ドラマの「いだてん」のロゴがよく読めないのに、よくNHKさんがOKしましたね、と他のテレビ局の人達がいいますが、あなただって「いだてん」と読んだんでしょう。
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生と死って、そんなに境があるようにますます思わなくなっている。
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僕は子供の頃から画家だったんだと、この展覧会でそう思った。そして絵には進歩がないことがわかった。あるのは変化だけだ。だって5歳の時の絵は85歳の時より上手いんだから。
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80才を越えてしまうと、欲がなくなるので、どーでもいい気分です。このどーでもいい気分こそが自由な気分です。
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今、描いている絵、物凄い絵になっている。絵がコロナ感染した。完結しそうもない。だから人には見せられない。