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妖怪と幽霊の出現する時刻 幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は薄暗く周囲の人や物がはっきりと見えない誰そ彼(たそがれ)時や彼は誰(かわたれ)時にあらわれるとした。 柳田國男著『妖怪談義』より
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冬の遠野
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ウサギの前立 前立は兜の前部、目庇の上につける飾りもの。 この前立の由緒ははっきりしないが、戦場でウサギの敏捷性にあやかりたいとの願いや月の信仰と関係があるともいわれている。 遠野南部家伝来の甲冑(南部神社寄託資料) 江戸時代初期
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呪符と急々如律令 「急々に律令(法律)の如くに行え」という意味で古代の文書に使われていたことばが呪符の命令を実行させる決め言葉として定着した。 常設資料
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寒い中ご来館ありがとうございます。 (とおの物語の館にて)
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コト八日 2月8日は「コト八日」と呼ばれ、鬼や疫神など災いをもたらすものが現れる日との伝承があり、これを防ぐためのまじないごとが全国各地で行われてきた。 遠野では2月7日から9日頃各家で春風祭りのワラ人形を作り、門口や辻に立てて1年間の無病息災を願った。 常設資料 春風祭りのワラ人形
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昨日の珍客を受けてとおの物語の館周辺を警戒するトラキチ
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今朝の柳田國男先生
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今日の荒神様 遠野市青笹町
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遠野の狩の秘伝書 獲物を仕留めた際に供養のために唱えることばが記されている。 「野辺に棲む獣、我に縁無くば、長き夜路に永く迷はん」と三回唱える。 常設資料「諸所之命留タル時ノ秘文伝」安政2年(1855)
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冬の遠野
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「しらゆき」 遠野ふるさと村にて
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冬の遠野
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柳田國男は方言研究を発展させたことから日本方言学の父とも呼ばれる「かたつむり」の方言を手掛かりに、言葉や文化が同心円状に伝播し、より遠いところほど古いものが残ると考察するなど、柳田は日本各地の方言を集め、その違いを調べることで人々の生活やその歴史を明らかにしようとした。#方言の日
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常設資料「供養絵額」 故人の冥界での幸せを願い、家族や友人達が寺院に奉納した板絵で、生前の姿を描き戒名等が記される。 岩手県中央部に見られる習俗で、19世紀中頃に発生し、大正時代まで奉納されていた。 没年から製作年代が推定できることから当時の風俗を知る上で貴重な資料となる。
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マヨイガは山中の異界に存在するとされる幻の家で、訪れた者に富をもたらすと伝えられる。 「遠野にては山中の不思議なる家をマヨイガという。マヨイガに行き当りたる者は、必ずその家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でて来べきものなり。」『遠野物語』63話 マヨイガの伝承のある白見山
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境の神  村境は異郷や他界との通路であり、遠くからやって来る神や悪鬼、災いを起こす邪霊もそこから入ってくると考えられた。  また橋、坂、峠、辻なども異界との境界と認識され、このような場所には他から侵入するものを防ぎ、道行く人々を災難から守る神として賽の神や道祖神が祀られた。
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「風景は果して人間の力を以て、之を美しくすることが出来るものであろうかどうか。 もしも可能とすればどの程度に、之を永遠のものとすることが許されるか。」 柳田国男著「美しき村」 『豆の葉と太陽』より 遠野市土淵町
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常設資料「猫エジコ」  稲わらを編んで作った猫用の寝床。新潟県では猫ちぐらと呼ぶ。  猫エジコの原型は、人間の赤ちゃん用に稲わらで編んだ保育用具で、農作業等の仕事が忙しいときには、エジコに布団などでくるんだ赤ちゃんを入れ、保育した。 #猫の日
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縁側 撮影:浦田穂一 #猫の日
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🥒pickup🥒 ねこシリーズ館バッジ ¥200
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錦絵「猫の湯」 遠野ではひな祭りに錦絵を飾る風習があり、大正2年(1913)の新聞「上閉伊新報」には、家々ではひな人形や絵画を飾り「小なる美術展覧会」のようであったと記されています。 「遠野のひな人形」展示資料 #猫の日
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暮らしと猫 #猫の日 撮影:浦田穂一
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昼寝 障子が閉まっていても大丈夫、 素敵な猫用入口があります。 撮影:浦田穂一 #猫の日
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遠野の竈猫 竃猫といふのは、これは生れ付きではありません 生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだが煤できたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だか狸のやうな猫のことを云ふのです 宮沢賢治「猫の事務所」 撮影浦田穂一 #猫の日