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デンデラ野から里を望む 夏〜冬 遠野市土淵町山口
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田園の四季 遠野市
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天狗の遺物 明治維新頃、花巻の鉛温泉に湯治に行った米屋の万吉は、天狗と出会いました。お互いに意気投合をした天狗は、万吉の自宅をしばしば訪ねたといわれています。 これらの資料は天狗が最後に訪ねた時に形見として残した物で、天狗の下駄や湯呑、天狗が書いた書などが伝えられています 常設資料
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黄昏時は逢魔時といわれ、「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあう」(『遠野物語』8話)と伝えられてきた。  夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わるこの時刻は、異界と現実世界を繋ぐ時間の境目とされ、魔物や妖怪がうごめき始めて災いが起きると考えられてきた。
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突破 撮影:浦田穂一
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春の日差し
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ヤマザクラ 遠野の桜の開花は例年4月下旬ころになります。 遠野市土淵町
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地熱
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今日3月16日はオシラサマの祭日 遠野市内には63軒169体のオシラサマが祀られています。(2000年遠野市博で旧遠野市分を調査) 民間信仰の家神様であるオシラサマの祭日は家ごとに異なるが、遠野市内では1月16日に次いで3月16日、9月16日とする家が多い。
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本日3月18日は彼岸の入り  彼岸という言葉は、此岸(この世)に対して、向こう岸(死後の世界)を意味する言葉で、春分、秋分を中日とし、その前後の3日をさす。  太陽が真東から昇り、真西に沈む彼岸の時期には、此岸と彼岸が通じやすいと考えられ、全国各地で先祖供養の行事が行われる。 遠野盆地
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ザシキワラシは、東北地方を中心に伝えられる家の神、精霊で、旧家の座敷にいて普段は目に見えないが、時に子どもの姿をして現れるという。 この神のいる家は繁栄するが、いなくなると没落すると伝えられる。近代になってから『遠野物語』や『奥州のザシキワラシの話』等で広く知られるようになった。
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「伝えいう、遠野郷の地大昔はすべて一円の湖水なりし」 『遠野物語』第1話より 遠野盆地
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狛犬が増えていました。 とおの物語の館前にて
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「黄昏に女や子供の家の外に出ている者はよく神隠しにあうことは他の国々と同じ。松崎村の寒戸というところの民家にて、若き娘梨の樹の下に草履を脱ぎ置きたるまま行方を知らずなり」 『遠野物語』第8話より 黄昏時 遠野市青笹町
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『遠野物語』には、「路傍に石塔の多きこと諸国その比を知らず」とあるように、遠野には石碑が無数に立っています。  博物館に展示している石塔は通常レプリカであることが多いですが、当館の石塔はすべて本物です。  道路拡幅などの理由で移転が必要となったものを寄贈していただき展示しています。
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古来、神が宿る奥深い山奥で修行し、超自然的な力を身につけた行者は、山伏と呼ばれました。 江戸時代に遠野にいた山伏の多くは、普段は里に住み、病気等の災厄を祓うための祈祷や占い、村の神社の祭りなどを行なっていました。芸能の伝承者でもあり遠野に山伏神楽を伝えました。 常設「遠野の山伏」
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妖怪と幽霊の違い (妖怪は)出現する場所が大抵は定まっていた。避けてそのあたりを通らぬことにすれば、一生出くわさずに済ますことも出来たのである。これに反して幽霊の方は…向こうからやって来た。彼に狙われたら、百里も遠くへ逃げていても追いかけられる。 柳田國男著『妖怪談義』 カッパ淵
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異界との境界は、村境や橋などの空間的な境界と、節句など季節の変わり目などの時間的な境界がある。 また、1日の中でも夕方の薄暗くなり、昼と夜の移り変わる時刻は、逢魔時(おうまがとき)と呼ばれ異界と現実世界を繋ぐ時間の境目とされ、魔物や妖怪がうごめき始めて災いが起きると考えられてきた。
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妖怪と幽霊の出現する時刻 幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は黄昏時や彼は誰(かわたれ)時の薄暗く、周囲の人や物がはっきりと見えない時間帯にあらわれるとした。 柳田國男著『妖怪談義』より
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神楽 神座を設けて神々を勧請して招魂・鎮魂の神事を行ったのが神楽の古い形で、神遊とも称した。 遠野に伝わる神楽の多くは山伏神楽で、山伏から伝承されたものである。古くは農閑期や正月に、権現様と呼ぶ獅子頭を奉じ、檀家の家々をまわって火伏せや悪魔祓いの祈禱をした。 常設資料 神楽面
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爪研ぎ場
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遠野駅から博物館へ続く通りには、物語のかけらが散りばめられています。お越しの際はぜひ探してみてくださいね。
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夏季特別展「遠野物語と呪術」 会期 7月21日~9月24日 「呪術」とは、神や精霊などの超自然的な力や神秘的な力に働きかけ、種々の願望をかなえようとする行為で、「まじない」「魔術」などとも呼ばれる。本展覧会では、『遠野物語』や遠野と岩手県内各地のまじないに関する資料を中心に展示する。
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「結び」の呪術  ひもなど、細長いものを組んでつなぐ「結ぶ」という行為には古くから呪術的な意味があると考えられてきた。  古代には、草と草を結び合わせ、そこに霊魂をこめて旅の無事や幸福を祈り、男女が神に願って相手の衣服の紐を結んで誓いを立てる事等が行われた。 常設資料 祝い結び
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忌言葉 特定の時や場所で口にしてはならない言葉やその代りに用いる言葉で、猟師が山中で使う山言葉や漁師が海上で使う沖言葉などがある。 神や神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなくそれを言葉にすることも忌み、代用語を用いたことから生み出されたとされる。 遠野の狩猟装束