遠野市立博物館(@tonomuseum)さんの人気ツイート(新しい順)

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呪術とは、神や精霊など人智を超えた超自然的な存在の力を借りて、目的を達成させようとする行為で、災厄を避けたい、望みを叶えたいと願う人々によって古くから行われてきた。特にその目的の達成が通常の方法では困難なときや、それを望む気持ちが強い場合 によく行われる。 病除け、病気平癒の符
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絵馬「猫図」 陸前高田市  猫を神さまとして祀る猫淵神社へ奉納された絵馬 猫が育たない家では絵馬を1枚借りて家に掛け置いた。そして猫が無事に成長したなら、借りたものに新しい絵馬を添えて御礼参りに出向いたという。 岩手県立博物館 蔵 呪術展資料7/21〜
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絵馬「猫図」 一関市  養蚕の守護神を祀る銚子浪分神社へ奉納された絵馬。この地域では蚕の飼育が始まる前に同神社へお参りし、奉納されている絵馬を借りてきて蚕室へ飾る習わしがある。そして、収穫が終わると借りたものに新しい絵馬を添えて御礼参りした。 岩手県立博物館 蔵 呪術展資料7/21〜
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マヨイガ 訪れた者に富をもたらすとされる山中の幻の家 「遠野にては山中の不思議なる家をマヨイガという。マヨイガに行き当りたる者は、必ずその家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でて来べきものなり。その人に授けんがためにかかる家をば見するなり」『遠野物語』63話 マヨイガの伝承のある白見山
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おまく 「生者や死者の思いが凝って出て歩く姿が、幻になって人の目に見えるのをこの地方ではオマクといっている。」 「遠野物語拾遺」160話より 黄昏時の遠野
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百万遍念仏 百万遍念仏は、死者や先祖の菩提供養などのために、導師の音頭に合わせて、大勢で念仏を唱えながら大数珠を回す信仰行事。厄払い、悪魔よけ、死者供養、雨乞い、虫送り、病気平癒、無病息災などの祈祷のために行われる。 百万遍の大数珠
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呪文と呪物 呪力を発揮させるために唱えたりお札に書かれる言葉を呪文という。また、呪文を書いた御札やお守り、店先に置かれた招き猫など、それ自体が呪力を宿したものを呪物という。 狩猟のお守り
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呪歌と魔除けの五芒星と九字が記された呪符 五芒星は、五つの頂点を持つ星形の記号で全ての部分が閉じている事から魔物が入り込む余地がないとされた。また、九字の縦横の線は結界で、ここに迷い込んだ魔物は抜け出せなくなると考えられた。 呪術展資料7/21開幕
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境の神  村境は異郷や他界との通路であり、遠くからやって来る神や悪鬼、災いを起こす邪霊もそこから入ってくると考えられた。  また橋、坂、峠、辻なども異界との境界と認識され、このような場所には他から侵入するものを防ぎ、道行く人々を災難から守る神として賽の神や道祖神が祀られた。
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「死の国へ行く途には、川を渡るのだといわれている。これが世間でいう三途の河のことであるかどうかはわからぬが、いったんは死んだが、川に障えられて戻って来たという類の話がすくなくなかったようである。」 「遠野物語拾遺」158話より 遠野市土淵町
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呪符と急々如律令 「急々に律令(法律)の如くに行え」という意味で古代の文書に使われていたことばが呪符の命令を実行させる決め言葉として定着したとされる。 遠野物語と呪術7/21〜9/24
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妖怪と幽霊の出現する時刻 幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は黄昏時や彼は誰(かわたれ)時の薄暗く、周囲の人や物がはっきりと見えない時間帯にあらわれるとした。 柳田國男著『妖怪談義』より
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家の守り神(大工人形) 遠野では家を新築する際に、大工の棟梁が小さな御堂を作り、人形を鏡やクシ、髪の毛などと共に入れ、封をして棟木に打ちつけ家の守り神とする風習があった。 佐々木喜善は、このようなモノの霊魂が座敷に現れるのではないかと推測した。 呪術展資料7/21~
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赤のちから 古から人々は、太陽や炎、血の色を連想させる赤い色に対して畏敬の念を抱き、赤い色には魔除けの力があるとされた。 赤い色の衣類を身につけると病や災難から守ることができるとされ、魔除け、吉祥、生命力をあらわす色として祭礼の際にも用いられた。
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「結び」の呪術  ひもなど、細長いものを組んでつなぐ「結ぶ」という行為には古くから呪術的な意味があると考えられてきた。  古代には、草と草を結び合わせ、そこに霊魂をこめて旅の無事や幸福を祈り、男女が神に願って相手の衣服の紐を結んで誓いを立てる事等が行われた。 常設祝い結び、卯子酉様
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初夏の遠野 遠野市綾織町