遠野市立博物館(@tonomuseum)さんの人気ツイート(いいね順)

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百万遍念仏 百万遍念仏は、死者や先祖の菩提供養などのために、導師の音頭に合わせて、大勢で念仏を唱えながら大数珠を回す信仰行事。厄払い、悪魔よけ、死者供養、雨乞い、虫送り、病気平癒、無病息災などの祈祷のために行われる。 百万遍の大数珠
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デンデラ野から里を望む 夏から冬 遠野市土淵町山口
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杖は古くは神の依代としての性格をもっていたが、やがて神の持ち物とされ、権力者の権威の象徴や護身用としても利用されるようになった。高僧・英雄の立てた杖が成長して大樹になるという杖立伝説が全国各地に残る。 遠野ではアカザの杖には病気を除ける力があると伝承されてきた。 常設 アカザの杖
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人形(ひとがた) 古来人々が病になったり、災いが起こるのは、罪や穢れが原因だと考えられてきた。 紙などで作られた人形で自分の体を撫でたのち、それに息を吹きかけて罪や穢れを人形に移し、それを川に流したり、燃やすなどして祓う呪術的処方が古代から行われてきた。 「遠野のひな人形」展示資料
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マヨイガ 「遠野にては山中の不思議なる家をマヨイガという。」 『遠野物語』63話 マヨイガは山中の異界に存在するとされる幻の家で、稀に出現して訪れた者に富をもたらすとの伝説がある。 異界とは自分たちが所属していると認識する時空間の外側にある世界のこと。 マヨイガの伝承のある白見山
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言葉と呪力 昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられた言葉の内容どおりの状態を実現する力があると信じられていた。呪力を発揮させるために唱えたり御札に書かれる言葉を呪文という。 呪術展第二幕資料「呪符見本」 12/3〜ページ替えの上公開
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遠野の山の神 山仕事に携わる人々は、山の神を畏れ敬い、伝承や禁忌をかたく守ることによって無事に仕事ができると信じてきた。 12月12日は山の神の年取りといって山の神が自分の領分の木を数えるので、山に入ってはならないとされる。山に入り、木に数えられると戻って来れなくなると伝えられる。
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九字 「臨兵闘者皆陣列在前」の九つの文字から成る呪文。元来、山に入るときの魔よけの呪文であったが、護身の呪文として用いられるようになった。 九字を唱えながら神仏を表す印を結んだり、刀を表現する指の動きで縦横に切る動作などが用いられる。縦横の線は結界で魔除けの効果があるとされた。
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【新刊】柳田國男没後60年記念事業・令和4年度夏季特別展図録「遠野物語の世界」 本日から開催する特別展の図録です。展示内容の全てが詰まった68ページの豪華フルカラー本です。 受付にて一冊1000円で本日発売!
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雨宿り
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山言葉  猟師は、山では山言葉を使う。里言葉はケガレが多いから神聖な山では使わないものだとも、山の獣たちに分からないように隠語で語るのだともいう。  巻物の唱文する者をケサキという。カモシカをアオシシ、猿をエビス、犬をセタ、心臓をサベ、コメをクサノミ等と呼ぶという。 山の信仰展資料
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妖怪と幽霊の出現する時刻 幽霊は「丑みつの鐘が陰にこもって響く頃」、妖怪は黄昏時や彼は誰(かわたれ)時の薄暗く、周囲の人や物がはっきりと見えない時間帯にあらわれるとした。 柳田國男著『妖怪談義』より
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天狗の下駄 明治維新頃、花巻に湯治に行った米屋の万吉は、天狗と出会いました。お互いに意気投合をした天狗は、遠野の万吉の自宅をしばしば訪ねたといわれています。 この下駄は、天狗が最後に訪ねた時に形見として残していったものと伝えられています。 特別展「遠野物語の世界」展示資料
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遠野の狩の秘伝書 獲物を仕留めた際に供養のために唱えることばが記されている。 「野辺に棲む獣、我に縁無くば、長き夜路に永く迷はん」と三回唱える。 常設資料「諸所之命留タル時ノ秘文伝」安政2年(1855)
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佐々木喜善の山の信仰調査カード 山言葉や魔除けの三途縄について調査したもの 猟師は、山では山言葉を使う。里言葉はケガレが多いから神聖な山では使わないものだとも、山の獣たちに分からないように隠語で語るのだともいう。巻物の唱文する者をケサキという。 呪術展7/21〜9/24
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今日はカヤ狩りの日です 遠野市綾織町
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赤のちから 古から人々は、太陽や炎、血の色を連想させる赤い色に対して畏敬の念を抱き、赤い色には魔除けの力があるとされた。 赤い色の衣類を身につけると病や災難から守ることができるとされ、魔除け、吉祥、生命力をあらわす色として祭礼の際にも用いられた。
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昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられたことばの内容どおりの状態を実現する力があると信じられてきた。  呪力を発揮させるために唱える言葉を呪文という。呪文は日常使わない古い言葉や難解な言葉が使われることが多い。 呪術展資料
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護身結界真言 結界とは、空間を界の内と外に分け、内側を聖域、外側を俗域としたもの。密教においては修行の場に魔障の侵入を防ぐために呪法によって結界を張る。 『遠野物語』62話には山中で夜を明かす時に、自分の周囲の木々に魔除けのサンズ縄を回し結界を張る場面が書かれている。 山の信仰展資料
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感染呪術とワラ人形 人類学者フレーザーは『金枝篇』の中で呪術を類感呪術と感染呪術の2種類に分類して説明している。 感染呪術は、一度接触したものや一つのものであったもの同士は、遠隔地においても相互に作用するという考えによるもので、誰かを呪うときその人の爪や髪の毛を使うなどの例がある。
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言葉の力 昔から日本では言葉には呪力があると考えられてきた。言霊ともいわれ、言葉に宿る霊力が、発せられた言葉の内容どおりの状態を実現する力があると信じられていた。呪力を発揮させるために唱えたり御札に書かれる言葉を呪文という。 呪術展第二幕資料
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ザシキワラシの種類 座敷ワラシ 蔵ワラシ ザシキバッコ 夜通しケタケタと笑う坊主頭の老婆の姿をしたもの ザシキジッコ 腰の曲がった老爺で、夜通し何かをつぶやきながら座敷を歩き回る チョウピラコ 最も小さく、色白く美しいもの ホソデ、ナガテ ふすまの隙間や長押などから細く長い手だけが出るもの
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常設資料「猫エジコ」 稲わらを編んで作った猫用の寝床。新潟県では猫ちぐらと呼ぶ。  猫エジコの原型は、人間の赤ちゃん用に稲わらで編んだ保育用具で、農作業等の仕事が忙しいときには、エジコに布団などでくるんだ赤ちゃんを入れ、保育した。
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忌言葉 特定の時や場所で口にしてはならない言葉やその代りに用いる言葉をいう。猟師などが山中で使う山言葉や船乗りや漁師が海上で使う沖言葉等がある。 神聖な場所に近づく際には不浄なものや行為を避けるだけでなく、言葉に出していうことも忌み、代用語を用いたことから生まれたと考えられている。
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浅漁には山オコゼ、山猟には海オコゼを祭るを効験多しと言ふ。祭るに非ず責むるなり、その方法はオコゼを一枚の白紙に包み告げて曰く、 オコゼ殿オコゼ殿近々我に一頭の猪を獲させたまへ さすれば紙を開きて世の明りを見せ参らせんと 「山の神オコゼ魚に就いて」佐々木喜善著 山の信仰展資料 オコゼ