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昨夜の『報道1930』は政治と検察。林検事総長と因縁のある上川法相をあえて3度目の法相にし、その上川法相が批判をあびた検察庁法改正案の再提出検討を表明。これに対し熊崎勝彦元特捜部長は元のままの法案ではダメだと強く牽制、その一方で森友、河井夫妻などをめぐる検察の対応も、腑に落ちないと。
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昨夜の『報道1930』は医療危機。中継で市立旭川病院の斉藤院長は「自衛隊の派遣10人では足りず、旭川で看護師など100人は必要。今は首の皮一枚でつながっているが、もうひとつ病院クラスターが起きれば医療崩壊」と。そしてGoToも感染拡大の要因だと。なぜ現場の悲痛な叫びが届かないのか。#報道1930
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何度か話を聞いた周庭さん、今どれだけ怖い思いをしているか。さらに民主派の大物も逮捕されたが、立法会の選挙を延期した中国は、その間に民主派を壊滅させたいのだろう。そうさせないためには民主国家が連帯して習政権に向き合うしかない。香港のためだけではなく、自らの民主主義を守るためにも。
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昨夜の『報道1930』、コロナで原則「自宅」への転換は、結局は五輪開催と感染防止という対立する政策を同時に行なおうとし、破綻したということではないか。尾身会長も「五輪が人々の意識に与えた影響」を指摘。世界から選手が集まる祭典の一方で、国民には動くなと言っても伝わらないのは当然だろう。
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コロナから回復し、きょうから報道1930に復帰します。そんな中、先月22日に放送した旧統一教会の回が、ギャラクシー賞の月間賞に選ばれたと先ほど発表がありました。何より皆さんに観ていただいた結果です。感謝。 twitter.com/houkon_jp/stat…
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『報道1930』は今日から3年目です。この2年、キャスター&編集長の役回りはけっこう激務でしたが、皆さんの激励が支えとなりました。複雑なこの世界で正解など簡単に見つからない、それよりも正しい「問い」を立てること、そして多様な見方を提示できればと願っています。何より皆さんに心から感謝。
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昨夜の『報道1930』の中継で、青森県むつ市の宮下市長はGo Toキャンペーンは必要だが今ではない、むつには感染病床が4つしかなくすぐに医療崩壊してしまう。そしてもしそうなっても誰も助けてくれないと切実な声。さらに地元でも経済とコロナ両立の政策を始めているので、国は邪魔しないでほしいと。
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昨夜の『報道1930』は政治。今月半ばに解散「総裁選先送り」が駆け巡ったが、菅総理は否定、だが安倍前総理や小泉氏が止めた結果だという。もし総裁選逃れのように強引に解散したら党内、世論がどう反応するか、それすら見えなくなっているとしたら、一国を率いるリーダーとして危ういのではないか。
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この20年間、アフガンで懸命に平和構築をしようと働いた世界の人たちの思いを考えると胸が痛む。撤退というよりアメリカの逃亡に見えるような幕切れを誰が望んだだろう。タリバンが収容所から何千人もの囚人を解放、アルカイダの戦闘員たちが含まれているという情報も。再びテロの温床になるのでは。
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火曜の報道1930からもうひとつ、今後の日本の借金見通しで、現実の成長はこの10年、平均で1%にも満たないのに、内閣府は平均3%で試算しているのはなぜか。日銀元理事は「借金を低く見せるための数字で、誰も信じていない。政治への忖度」。出演した専門家は「嫌なことは見ない、それが日本だ」と。
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昨夜の『報道1930』はNYの検査。感染抑制成功の要因は「誰でも無料で何度でも」の1日6万件の検査、そして経済再開も日本より慎重だ。ブロードウェイや美術館、飲食店も屋内の営業はまだ。NYとて感染防止と経済両立の途上にある。しかし検査の拡充、データに基づく政治判断など日本が学ぶことは多い。
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様々な審議会などで嫌になるほど見てきたのは、役所の事務方が議題も筋書きも書いて、結論ありきで専門家を誘導するやり方。そのため空気を乱しそうな専門家は最初から審議会に入れない。ことは命に関わる。分科会がそんな場にならないように、議事録のすみやかな公開、透明性をどう確保していくか。
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昨夜の『報道1930』は政治。熊崎勝彦・東京地検元特捜部長は今の政治は「見えない化」していると嘆き怒る。五輪も説明なきまま政治的な思惑ばかり見え、責任感も緊張感も欠落。森友問題も改ざんの動機が未解明、赤木ファイルを期に再調査すべきと。心からこの国の行く末を案ずる熊崎さんの言葉の力。
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昨夜の『報道1930』、バブル崩壊から30年で、企業の時価総額トップ10から日本企業は消え、GDPの世界シェアも14%から6%に、さらにワクチン、デジタル、環境、ジェンダー、人権、財政などは後進国と言ってもいい状況に陥っている。漂流した30年、日本はいまだ新しい目標を見出せていない。
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昨夜の『報道1930』は、感染急拡大の大阪府看護協会・高橋会長と中継。二階幹事長のGoTo再開に向けて「恐れていては何もできない」発言に対して、まず命が大事だと。さらに4月から入った新人の看護師はワクチンの対象になっていないため受けられないと。最前線の現場の声に政治は耳を傾けるべきだ。
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昨夜の『報道1930』、日米安保と地位協定は一体、そのため地位協定改定を申し出ると日米安保も揺らぐ、という恐れから政府は改定に及び腰なのでは。さらに裏マニュアルの合意議事録には地位協定よりさらに日本に不利な内容がある。これを変えなければ何も解決しない。琉球大・山本章子氏の指摘は鋭い。
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昨夜の『報道1930』、計算するとワクチン接種回数は上位10の国と地域で約80%を占める。残る170カ国ほど(日本もここに)は遅々として進まず。ワクチン製造国、富める国、政治力のあるトップの国の独占状態。残酷なまでのワクチン格差の広がりで、世界で命の選別が行なわれていると言ってもいい。
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トランプ大統領の就任式を取材中に、いきなりアメリカ人女性に怒鳴られた。自分の国に帰れ、と。アメリカには4年住み、取材に何度も訪れているが、そうした言葉を吐かれるのは初めてだった。トランプ大統領の言動は多くのアメリカ人を不寛容に、そしてヘイトに駆り立てている。
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昨夜の『報道1930』、新橋の焼き鳥店主は「五輪のために制限されてきたのが悔しいが、今は五輪のことを考える余裕もない」。西村大臣の金融機関から働きかけ発言などに静かに怒りを示しながらも、「要請を守っているから安心して来られるという常連さんの言葉で、今回も守りながらやろうと決めた」と。
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尾身会長ら分科会の会見が終了。今回ほど専門家の強烈な危機感と本気度を感じた会見はなかった。最後は政治判断としながらも、明らかにGo Toトラベルから早急に札幌、東京、大阪を除外するよう求めている。そして自分たちは政府を批判も味方もしない、中立だと。専門家の矜持に政府はどう答えるのか。
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私が行ったクリニックの名誉のために言っておくと、日曜の夜遅くまで発熱外来を開き、混んでても医師、看護師の皆さんは決して機械的にならず、熱意を持ってひとりひとりに優しく声をかけていました。さすがプロだなあと、感じ入ったものです。医療現場の方は本当に大変だと思います。
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この8年間で「言葉」が軽くなった。ご飯論法を始め、質問に答えず国会や会見の場を凌ぐことに汲々としたことで、どれだけ社会のモラルが低下したか。政権は維持され、国は先細る。次の総理はせめて国民と共通言語を話す人になってほしい。そんな当たり前のことが、なぜ政治の世界では出来ないのか。
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とあるきっかけでマキアヴェリの「君主論」を読み直す。昔読んだときは国を統治するノウハウ本じゃんと好きではなかったが、今も読み継がれる古典に盛り込まれている人間洞察はすごいと改めて感嘆。この一文にしびれた。「人間は恐れている者より、愛情を示してくれる者を容赦なく傷つけるのである」。
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昨夜の『報道1930』、奄美大島から与那国島800キロの島々に自衛隊のミサイル部隊が配備、要塞化が進む。有事には敵の標的になりうるが、どう住民を守るかは未だほとんど考えられていない。捨て石にされた沖縄戦、兵站を考えなかった戦前の記憶。米中対立の最前線で住民が直面する現実を直視すべきだ。