226
繰り返しますが、ほんとうに社会を「分断」しているのは、構造的搾取の存在を非難する市民ではなく、搾取構造に気づいていながらもなお維持しようとする側です…
227
何度も繰り返しますが、搾取する側が学校で一番教えてほしくないのは、搾取構造は変えられるという単純な事実です…
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繰り返しますが、構造的に人を搾取できるということは、構造的に人を助けることもできる、ということなんですね。「社会構造」というのは、市民の意思によって、いくらでも姿を変えていくもの、なんです…
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繰り返しますが、搾取する側の人生にもつらいことがあると言う事実は、これからも搾取を続けていい理由にはなりません…
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ほんとうに、貧困層が拡大する社会で、市民の生活を犠牲にしてでも絶対に守りたい「国益」とは、いったい誰のための「利益」のことを話されているんでしょうか…
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繰り返しますが、いま声を上げなければいけない理由は、誰も声を上げられなくなった日が来てからでは遅過ぎるからです。誰も声を上げられなくなる頃には、声を上げられなくなったなぁ、と口にすることさえできなくなってしまっているでしょうから…
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繰り返しますが、特定のグループの人権なら、侵しても「仕方がない」と考えてしまう社会では、実はみんなの人権が危ないんです。理由さえあれば、人権を侵してもいい、と考えてしまうからです。根底に人権意識が欠落してしまっているから、なんです…
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繰り返しますが、いま教育に十分投資している国と、そうでない国との差は、次の数十年でまたはっきりと現れるでしょうね。教育への投資というのは、社会全体の未来への投資そのものですから…
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祖父たちが人生の最後の最後まで、あれだけ恐怖と残酷な記憶に苦悩する原因となったあの戦争が終わってから百年もたたないうちに、また自国の市民を戦地に送り、他国の市民と殺し合いをさせることを決定したなんて、ほんとうにまだ信じられません……そんな「未来」がもうほんのすぐそこまで来ている…
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絶対に「嘘」はついてはいけないぞと子供たちには教える社会の先頭で、大人たちが「嘘」をつき倒している社会の現実…
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繰り返しますが、戦争の歴史を学ばなければいけない理由の一つは、人間は忘れた頃に必ずまたやるから、です…
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繰り返しますが、子供達が社会に残る多くの「理不尽さ」に気づき、おかしいだろう、とはっきり言える感性と強さを大人になるまでなくさないようにすることが、社会の未来にとってとても大切だと強く思う…
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繰り返しますが、誰かの人権が侵されている時に、たとえ声を上げたとしてもすぐに状況は変わらないかもしれませんが、誰かの人権が侵されてると分かっているのに皆が当たり前のように傍観する「現実」はすぐにでも変えることができます…
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改ざん、隠ぺい、書き換え、虚偽発言などということが当然のように起こってしまう政治状況で、指導者たちが前のめりになって押し通そうとする憲法改正は本当に怖いですね。通れば、社会が根本から変わってしまう。一つの時代との別れがすぐそこまで迫っていますね…
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若者が「無関心」なことを逆に利用して、彼らをどうやって戦地に送るかという極めて大切な議論を、自らは絶対に戦地に行かない大人たちが勝手に進めてしまう社会の残酷な現実。
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言うまでもないのかもしれませんが、権力批判をやめてしまうジャーナリズムを全力で批判しなければならない理由は、独裁政治が本格的に始まる前に、必ずやられるのがジャーナリズムだから、です…
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権力を監視するのが仕事のはずのジャーナリストが非難され、政治を批判するだけで学者が排除され、政治を監視する野党勢力は批判するだけで非難され、人権を永久に守るはずだった憲法も変えられてしまう…国民を守るものを一つずつはぎ取りながら、それはゆっくりと私たちのほうへ近づいてくる。
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野党は批判ばかりだ、というセリフがセリフとして成立してしまう状況は危ないですね。現与党が1955年からほぼ独走状態にあることを外国メディアはちゃんと伝えている。ほぼ一党独走状態にあることを知っていながら、野党を黙らせようとしている…いったい私達の社会はどこへ向かっているのでしょうか。
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まずメディアが権力を批判しなくなったことに気づきましたが、自分には関係ないだろうと気にもかけませんでした。教育が変わり始めたときも大丈夫だろうと楽観的でした。市民が現状を批判しただけで袋叩きにあうようになってもそんなものかと気に留めませんでした(続)。
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しかし、いよいよ憲法が書き換えられてしまったときにはもう私たちを守ってくれるものは何も残っていなかったんです……多くが予想できたはずのそんな未来が来ないことをここから強く願う。
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もういまさら繰り返す必要はないのかもしれませんが、勇気を持って声を上げないと、ものすごい速さで状況が悪化してしまう世界に私たちは生きています…
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まさに憲法改正をしようとしている政党の政治家がナチスに習ってこっそり改正すればいい、というような発言をしてすぐに解任されない政治風潮はほんとうに凄いですね…ドイツなら、もっと大きな問題になっていたはずです。
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フードバンク、炊き出しに並ぶ市民、急増する子供食堂、という深刻な話題と並んで「日本人の月面着陸」「米以外で初」というワードが突然目に入り唖然としてしまう…月面着陸させて生活が豊かになるのは、困窮している市民ではないですね。本当にみなさん、もっと、もっと怒っていいと私も思いますが。
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日本人は何があっても黙って耐えるところが凄いというような意見をいまだに見かけますが、ちゃんと自分のことは守ってほしいと強く思いますね。子供たちにもちゃんと怒らないといけないときには平和的にしかし肯定的に怒れるようになってほしいと思いますね(続)。
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隠ぺい、改ざん、”書き換え”。国によっては一発アウトの犯罪がくり返されても政権が「安泰」な先進国というのは他にいくつあるんでしょうか。責任の所在がいつも当然のようにうやむやのまま放置されてしまう。こういう風潮は他の国でも起こりましたね。この空気、本当に危ないですね。