オイカワ丸(@oikawamaru)さんの人気ツイート(リツイート順)

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土木技術系職員と一緒に仕事することも多いし、土木技術系職員向けの生物多様性研修の講師も毎年していますが、生物多様性や環境を保全しつつ治水や防災をしなくてはならないという使命感、意識をもって取り組んでいる方が少なくないことを、私も知っています。土木なくては豊かな国土はつくれません。
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多自然川づくりがコンクリートを使わない、というのも大きな誤解です。治水・防災はまずクリアしなければならないので、コンクリートは普通に使わないと持ちません。コンクリートを使いつつ、生物多様性保全につながる川の形をつくるのです。「づくり」っていう言葉が入ってるのはそういうことです。
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こういう写真を見ると、人為的に海と川の生き物のつながりを断つ、という行為がどれほど生物多様性に大きな影響を与えているのか、いたのかについて、まだまだわかっていないことは多いのではないかと思いますね。アユ以外にも、海と川を行き来する生物は、多くいます。 twitter.com/hikaru627siira…
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放流の効果について正面から検証してみた論文! サクラマスが減ったからといって放流しまくるのは無意味どころか、サクラマスそのものも減り、さらに他の魚まで減らし生物多様性を損なう可能性が高い、ということが科学的データに基づいて指摘されています。 twitter.com/m_laevis/statu…
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もう一つ、先日見かけた良い事例。感潮域で緩傾斜かつ植生が維持できる護岸。高さ設定が絶妙で、良いエコトーンが再生している。住宅も近く川沿いに道をというなかでギリギリの両立でしょうか。ヨシ原の中には生物がたくさんいました。土木の力は素晴らしい。
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だから侵略的な外来種の駆除は生物多様性保全に大きく貢献するし、根絶できなくても(つまり低密度管理)意味はあるのです。外来種駆除しても意味ないということはないし、根絶できないから意味ないということもありません。
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人為的な生物の移動は基本的に生物多様性に悪影響を与える、という知識は持っておいた方が良いですね。特に生物を扱う人は。基本的には移動しない、という前提で色々な問題を解決するという意識、視点が重要です。
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ちなみにこの3種、「自宅で湿地帯ビオトープ!」のP133~の外来種図鑑にも掲載しています。わりとその辺に生えていますが、とってきてビオトープにいれて栽培すると外来生物法違反で犯罪です。罰金刑や禁固刑もついてくる厳しいものになっています。注意してください。 twitter.com/oikawamaru/sta…
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想定外の大雨に対応するには「なるべく早く流す治水ではなくなるべくゆっくり流す治水に転換すべき」と某先生に習ったのを思い出します。このいち早く下流に流すという治水は、護岸への負担も下流への負担も大きいのです。そして一気に増水するということですから、避難にも悪影響を及ぼします。
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ところ変わって宮城県のガザミ。震災後に大発生したものの特に資源管理もせずに2017年には震災前の360倍という驚異的な乱獲を行って、現在は減少傾向に突入しているようですが、せっかくの新しい資源をもう少し計画的・持続的に活用できなかったかとも思います。 news.yahoo.co.jp/articles/32377…
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ちなみにこの時つぶやいてたこの直線的に改修中の川が、先ほどの記事の動画にあった赤谷川です。動画撮影地点のやや上流地点になると思います。 twitter.com/oikawamaru/sta…
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森が多い方が良いとか自然度が高い方が良いかとかではなくて、基準は生物多様性。環境問題として考えるなら生物多様性です。その地域の生物をリストアップして、その地域でもっとも生物多様性が高まる環境を目指すという考え方が重要です。生物多様性とはその地域在来の生態系、種、遺伝子の多様性。
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ダムというのは治水や利水にものすごく役に立つけれど、生物多様性や文化をものすごく破壊する。これから人口が減っていく中で、既存ダムの維持管理費用もかかり続けていくわけで、さらに新しいものが必要かどうか、公共工事を行うのであれば他に使うべき所がないかどうか、皆で考えていくべきと思う。
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ちなみに日本の汽水・淡水魚のおよそ4割がレッドリスト掲載種なので、これはという種はほとんどヤフオクで取り引きすることはできなくなります。この点について一方で4割が希少種というあたりに、日本の身近な湿地帯の危機的状況が見えてきます。湿地帯の再生が必要です。
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日本の水産行政は全体的に、そもそも水産業が生物多様性が保全・再生されないと成り立たない産業である、という大前提に対する意識が低すぎると思います。もちろんその点をよく理解して奮闘している職員がいることも知っていますが。大元の水産庁様が強くその点を示していかないといけないと思います。
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でもほんと、このままの方向で日本の農地整備が進むと、生物多様性は崩壊して、日本の水産資源も水産業も壊滅すると思うのですが、農林水産省として省内でそのあたりを協議する機会というのはまったくないのでしょうか。縦割りといっても限度があります。不思議です。
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外来種や有害鳥獣の駆除や有効活用に関心がある人は必読です。駆除した個体の「有効活用」を重視し過ぎることの問題点がよく理解できます。そもそもなぜ駆除しなくてはならないのか。本来の目的が達成できなくては本末転倒というものです。 twitter.com/SciKotz/status…
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先日からその筋で話題のこの案件、実際に行政に問い合わせていただいたとのことで、経緯が紹介されています。どのような手順・考えでこの公共工事が進められたのか、とても参考になります。良い悪いではなくて、実際どうやって進むのかということを理解することが、まずはとっても大事です。 twitter.com/angustifrons/s…
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生物多様性の保全は地球のためにするのではなく、我々の社会の持続のためにするものです。
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今年も狂ったように水路改修が進みますな。ただ改修後も希少種がいる水路もあって、そういう場所はきちんと配慮した場所。つまりきちんと配慮したらそれなりに生物多様性と農業の利便性は共存できる。これを義務化するように農水省様にはがんばってもらいたい。これは水産振興そして国益につながる。
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某希少淡水魚が生息する某河川において大量採集している人たちがいるらしいとの話を某先生から聞く。あの川になぜあれほど希少種がいるかというと、私や某先生が河川管理部局と協議して改修や浚渫の方法を工夫してもらっているからです。採集禁止魚種ではないけど、たくさん採っていかないでください。
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人類にとってコンクリート水槽にはハイイロゲンゴロウがたくさんいることが望ましい。ボウフラを食べまくってくれるのだ。
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自分は、捕まえた個体を飼育したり標本にしたりしてきて、生物が好きになって、研究者になって、保全とかかかわっているので、本当に、捕まえるのがダメ、という世の中になって欲しくないのは正直なところ。しかし一人で200匹とかこういうことがあると、全部ダメとなってしまう。どうしたものか。。
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豊かな食文化というものは生物多様性が健全に保たれてこそ。日本列島はたまたま地域ごとに複雑で豊かな生物多様性に恵まれた立地で、結果として非常に多様性に富んだ食文化が出来てきたけれども、生物多様性を保全しないものだから、急速にその豊かさが失われつつある。とても残念。しかし抗いたい。
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そうは言っても意外になんとなるんじゃない、とか思ってしまうのは正常性バイアスってもので、ニホンオオカミもニホンカワウソも二ホンアシカも絶滅させてしまい、アゲマキも絶滅寸前、アサリやウナギの漁獲データを見たら本気で生物多様性保全せねばならない局面であることはわかると思うのですよね。