冒頭→結末
珍しい誤植見つけてテンション上がったのだw
『稀人』小説版はそっと再評価すべき佳作なのだ 自殺現場のカメラ映像にのみ映る存在しない扉。異界の東京地下。人外美少女Fとの邂逅。人の血しか飲まぬFに惹かれ、現実と理性が融けていく―― 正気が手遅れな怪奇幻想特有のどろ~り陶酔感。民俗学/クトゥルー/キールをカクテルした無貌の恐怖。絶品!
本日発売!「定本バブリング創世記」は筒井康隆の実験作なのだ アライさん的には何と言っても表題作。創世記をジャズのリズムに置き換え時折アクセントを加えた言語解体ショーは、字面がもう凄いのだw 他にもトリッキーな名作ホラー「鍵」や皮肉の効いた「ヒノマル酒場」など粒揃いの短編集なのだ〜
オカルト本も数多あるが、80年代多くの人々を魔道に堕とした「黒魔術の手帖」は色褪せないのだ 黒ミサ、錬金術、タロット…膨大な、あまりに膨大な澁澤の書物宇宙から開陳される魔の知識が、平易ながら美しい賢者の語り口を帯びて仄暗く輝く 実践本ではないが、読み物としての面白さが段違いなのだ〜
「メドゥサ、鏡をごらん」は迷宮的ホラーミステリなのだ コンクリ漬けになり自殺した作家と謎のメモ。彼を調査するうちに頻発する不可解な出来事。ズレていく記憶、混濁する自己、そしてたどり着く過去の集団食中毒とメドゥサ ぼろぼろと現実が崩れてく恐怖。論理が壊れた合わせ鏡の悪夢に酔うのだ〜
これは江戸時代の雪国奇譚集『北越雪譜』に描かれたトキメキ雪の結晶カタログ
ソウルハッカーズの発表に気を揉んでて思い出したのだが、 デビルサマナーのワールドガイダンスは、巻末に超詳しい神話やオカルトの良書・奇書ガイドが付いてて楽しかったのだ…… 本編に全然関係ない鼻行類やエルンストまで入ってるしww こういう、ただ読みものとして楽しいゲーム関連本減ったのだ😢
「死者の饗宴」面白かったのだ 知られざる英国作家による仄暗い怪談集。呪われた宝石、並行世界、奇妙な子供、忌み地、ドッペルゲンガー、幽霊船、生命吸収…おぞましい穢れの感覚と纏わりつくような異次元的恐怖が粋! 小野不由美、諸星大二郎、ラブクラフトに通じる闇がぽっかり口を開けてるのだ〜
山尾悠子先生のツイートで「ブッツァーティって絵も描くんだ」と知って『絵物語集』読んでみたのだが、良すぎる…良すぎるのだ…… かわいらしくも何処か寂しい、知らない国のポストカードみたいな筆遣い! 稀代の短編作家ならではの濃縮された文章も美しく、謎めいた世界がパッケージされてるのだ!
つくみず新作「シメジシミュレーション」まだなら今すぐ読むのだ! 頭にきのこが生えた引きこもり少女しじまと、なぜか目玉焼きを乗せた少女まじめのぎこちない友情を描くほのぼほ4コマ… で済むはずもなく、徐々に姿を現す世界の謎と圧倒的幻視の風景!灰羽連盟を再構築してるようにも見えるのだ〜
『起こらなかった世界についての物語』、正にこういう本読みたかったのだ! アンビルド──実際には造られなかった建築や都市計画のドローイングを集めた画文集。 SF、幻想、アート魂に突き刺さる紙上プロトタイピングと、わずかな詩情の滲む解説がベストマッチ! 小さめサイズの装丁も素敵なのだ〜
日活ロマンポルノに夢野久作の瓶詰め地獄があるのを知ったのだが、ジャケットがつよすぎて…… 瓶に詰まる話じゃないのだ……あとタコとウナギ何ww
「奇書の世界史」買ったのだ〜 男の歪んだ復讐心で書かれ魔女狩りの教科書となった「魔女に与える鉄槌」、ペテン師が妄想で描く虚構の「台湾誌」、ヴォイニッチやダーガーまで、アライさんみたいな雰囲気奇書ではない正真正銘の劇薬ばかり! 丁寧な解説も最高!偉大な先輩に敬礼しながら読むのだ(^^)
今読んでる本、「踊る大捜査線」への当たりが強すぎて笑うのだww
今日入荷してきた、河出書房の「失われたいくつかの物の目録」、めちゃくちゃ良さそうなのだ……直感が"これは刺さる"と告げてるのだ……
表紙が強いのだ……
kindleセール中の写真集「バイコヌール宇宙基地の廃墟」良かったのだ! 旧ソでただ一度の打ち上げを経て打ち切りとなった幻の宇宙開発計画"ブラン計画"。その舞台となった建築物の廃墟は、ロケット、メガストラクチャー、工場ファンにも垂涎の景観 未来と過去が等しく凍りついた風景に息を飲むのだ〜
最近の新刊本、衝撃のラスト!的な帯ばかりなのだが、『内宇宙への旅』くらいやってから言うのだ バカミスとかどんでん返し以前に「なんでわざわざこんなことするのだ!?」と頭を抱える驚天動地の迷仕掛け! 200頁弱の短さも良いので復刊希望!ちなみに表紙のイケメン多分どこにも出てこないのだww
「裏面」は幻想都市小説の白眉なのだ ある富豪により築かれた<夢の国>ペルレ。外壁で遮断され、建築物は欧州各地の古い建物を移設。市民は半ば無軌道な生活を送るのだ 理想宮にじわじわ迫る破滅の気配と、眠り病、虫、獣、腐蝕が溢れ出す後半のカタストロフが圧巻!作者は画家で挿絵も素敵なのだ〜
話題沸騰のやつなので今更だが、『オールアラウンドユー』、平易な言葉でしみじみ刺さるめっちゃいい本だったのだ……ふだん歌集読まない方にもおすすめ!
ぜんぜん関係ないけど、お昼に角煮定食頼んだら出てきた乱暴な肉塊も見てなのだ……
発売したばかりの「信長名鑑」が歌舞いてるのだ アニメ&ゲーム585作品、703名に及ぶ織田信長だけを網羅した謎のデータブック。作中の役割まで記載した仔細な信長データや信長コラムも充実した究極のおやかたさま本 めくるめく、使い道が解らない本の楽しさw アライさんの推し長はへうげものなのだ〜
先日若者に「読んで人生変わった本ありますか」と聞かれて、真剣に『河童の三平』薦めたら全く刺さらなかったのだww 鬼太郎、悪魔くんに知名度で劣るものの、敵味方の境界が揺らぎ続ける奇妙な日々と、強烈な喪失感の果て、通り過ぎてく命の美しさに心が震える水木哲学最高傑作だと思うのだが……
奇才・せきしろと作家ブレイク前夜の又吉直樹による自由律俳句集「カキフライが無いなら来なかった」で心を緩めるのだ おもしろツイート集のようでいて、読み飛ばせないフックを秘めたハイセンスな短文の数々は、笑いと悲哀の比率が絶妙! 簡単に読めつつもゆっくりよく噛んで味わいたい一冊なのだ〜