奇書が読みたいアライさん(@SF70687131)さんの人気ツイート(リツイート順)

「偶然の聖地」は最先端の国産SFなのだ 地図にない山、世界をデバッグする"世界医"、宇宙エレベータを奏でる巨人…奇妙なトピックの数々がカオスに収束する圧倒的構成力のトラベルSF 加えて凄いのが、全篇に渡る300超の註釈。本文へのツッコミ、着想の経緯、小ネタまで、著者の脳内全部入りなのだww
有名だがヘンリー・ダーガーにも触れとくのだ 60年に及ぶ引き籠り生活で、誰にも見せず独り描き続けた妄想世界。両性具有の少女戦士たちが残虐な戦いを繰り返す絵の数々は、真のアウトサイダーアート。強烈なピュアと狂気に打ちのめされるのだ 画集「非現実の王国で」やコロナブックスで読めるのだ〜
ボルヘスと云えば、エリック・デマジエールというフランスの画家が「バベルの図書館」をモチーフに銅版画を描いてて最高なのだ!(本になってるのかな……)
いま重い読書はちょっと…という人は「世界のへんな肉」で血を補うのだ アルパカステーキ、トナカイのカルパッチョ、ビーバー煮込み…世界一周旅行の各所で巡り合う奇食グルメの数々 ダチョウに襲撃されたりバリ島で心霊体験したりと、旅行エッセイとしても大充実。1時間程度でさらっと読めるのだ〜
新刊も出るし戯言シリーズ読み直そうと思ったのだが、いろんな黒歴史の扉が開きそうで過呼吸になってるのだ……
『蘆屋家の崩壊』は京極好きにも推薦の幻想文学なのだ 豆腐好きで意気投合した猿渡くんと伯爵の奇怪な日々。巨大蟹、鼠の少女、ケルベロス…いつ日常の一線を超えたか悟らせない語りの魔術。強烈な怪奇幻想とキャラ立ちの両立が絶品! 美酒にも勝る美文の陶酔。改めて津原先生のご冥福をお祈りします
「妖姫のおとむらい」面白かったのだ! ライトノベルと侮るなかれ、鏡花を思わせる気品高い銘文で心地よく誘われる怪奇幻想美食譚。主人公が迷い込む異界は、香山滋や稲垣足穂の濃密な気配…… 琥珀パン、ツグミ貝の美酒、ホロホロ鳥など"物語に出てくる食事"の極地、彼岸のメニュウに唾を飲むのだ〜
「昆虫物語図鑑」は偶然手にとってグッときたのだ 架空の昆虫造形を集めた本なのだが、素朴さと宗教感を併せ持った、異国のお守りのような虫たちの佇まいときたら! 添えられた物語も世界各地の民話調で、虫の言い伝えや不思議な力で右往左往する人の哀しさを描いており、蟲師のような上品さなのだ〜
紫綬褒章作家、稲葉真弓が死の直前に明かした覆面作家名義・倉田悠子。『黒猫館・続黒猫館』はその隠れた名作なのだ 戦争の昏い影差す昭和16年日本。山中の館で行われる淫蕩の魔宴と哀しき秘密 圧倒的筆力で描かれる麻薬的密室感、高濃度の頽廃趣味にくらっくら。えっちなやつゆえ要注意だが大傑作!
幻の民俗ミステリ『地図にない谷』がKindle復刊してたのだ ”いきなり病”なる風土病が蔓延る死人谷の調査に向かった多江は、自身の出自を巡る因縁を知る 乱歩賞を有力視されながら、部落問題を描いたため反対に遭い黙殺された禁忌の名作で、高湿度の怖気が絶品! 著者は晩年行方不明になってるのだ…
終始オタクしながら愉快に教えてるのに、たまに飛び出すプロ作家の矜恃がめちゃくちゃかっこよくて、抱いて!となる名著なので是非なのだw
変な本の定義をざっくり分類してみたのだ アライさんが取り上げる本、もはや奇書でもなんでもないけれど「以下のうちひとつないし複数満たしてるもの」くらいのゆるさで捉えていただけたら幸いなのだ〜w (あと単なる好み)
奇書もいいけど奇石もいいのだ。長年プレ値で古書マニア垂涎の的だった『石が書く』が大復活 美しい製本に収められた、ダイナミックな紋様を描く鉱物標本。遊びの分類からタコまで自在に論じてきたカイヨワのマジカルな論説は、魔術や詩の色彩を帯びて鈍く輝く─ 一部の感性を強烈に惹きつける一冊!
「就眠儀式」は日本一美しい吸血鬼小説なのだ 異国情緒を濃密に伝える旧字の銘文で、陰鬱な美青年吸血鬼たちの幻想的な情景を切り取った短編集。どろりとした同性愛の気配は、澁澤や中井の語るそれを思わせて耽美なのだ 装丁も見事でまさに「書物」、行間から立ち上がる血の香りに酔いしれるのだ〜
うわあ……!10月15日に、新本格ミステリ奇書中の奇書「夏と冬の奏鳴曲」が新装改訂版で講談社文庫から復刊するらしいのだ!! これ、ネタバレせずにレビューできないので取り上げてないが本当に呆然……壁にぶん投げて、5年後そっと拾って抱きしめたくなる迷作なのでぜひなのだ……w
「ドグラマグラ程度で奇書とか言っちゃうんだww」 #実際に言われた衝撃的なクレーム
「魔導書ソロモン王の鍵」はロングセラーの黒魔術入門書なのだ 著者は鏡リュウジの変名。黄金の夜明け団やゲーティアとは違うが、現代風に代替しつつソリッドに纏まった黒魔術概論、72体の悪魔召喚術、付録に魔法円までついた実践的内容 君の本気を応援するグリモワール。地味に売れ続けてるのだ〜!
歌集や句集って余白を買うんだと思うのだ 「幾何学の町に麺麭買ふ髭をとこπの算術今日咲き継がせてよ」 って窮屈なTwitterで見るのと、大胆に配置された紙本で読むのでは印象がぜんぜん違う 短い創作はかんたんに消費できてしまうけれど、気に入ったことばを見つけたら本で読んでみてほしいのだ(^^)
お気に入りはこれw
打ち震えるほど良い歌集読んでるのだ……
和風ホラー最高峰って実は小松左京ではと思うのだ 戦時中の屋敷に棲む何か…伝説の怪談「くだんのはは」をはじめ、世にも奇妙な物語原作のSF奇譚「影が重なる時」、妖怪サトリの新解釈「さとる化け物」など、日本の闇とSFの未知を自在に往復する昏い恐怖 本的には「霧が晴れた時」がおすすめなのだ〜
「黒魔術がひそむ国」超面白かったのだ! ミャンマー政権の裏に蠢く黒魔術の世界に切り込むルポ。 魔術防御のため最高機密となる大統領の生年月日、極秘に行われた遷都の謎、反乱の傍証にされた呪詛人形など、政治のリアルと豊潤なオカルトのマーブル模様にぞくり 硬派な筆致で万人にお薦めなのだ〜
一冊だけ本当に人生変わるやつ混ざってて笑ったのだw
異端のパズラーラノベ『二年四組交換日記』に挑むのだ 問題児が集められたクラスで強制的に始められた交換日記 巻頭カラーにはクラス35名の顔、あだ名、派閥リストが付録。日記中のヒントから各々の本名を推測する、名前当てゲームのギミックが仕掛けられた珍品。群像劇としてもちゃんと面白いのだ〜
『愛人』は屈指の隠れた名作漫画なのだ 余命僅かのイクルと終末医療用の人造人間あい。死に向かう二人の生活と地球の危機。上位存在。最終戦争。そして溢れ出す呪い 反出生に反駁する苛烈な台詞と、絶望に塗れながら一筋の希望に手を伸ばす叛逆と祝祭の物語。エヴァや最終兵器彼女と並ぶべき大傑作!