「ペルディード・ストリート・ステーション」は高密度都市SFなのだ 蒸気機関と魔術が栄え、巨大駅の下、人と亜人が暮らす暗黒都市。奇妙な依頼を受けた科学者と謎の幼虫… 偏執狂的ディティールで描かれる怪奇スチームパンクな都市描写と、超次元蜘蛛、魔術改造人間などカオスな空気が最高なのだ〜!
世界一有名な”読めない”系奇書「フィネガンズ・ウェイク」にも触れとくのだ めくるめく造語、隠喩、言葉遊びの果て、英語圏の人すらまともに読めないジョイス語を柳瀬尚紀が入魂の邦訳。膨大な意味不明のことばが放つ鬼気は、一度食らっとくべき迫力なのだ! 集英社の抄訳版はやや読める訳なのだ〜
「シャドーハウス」よくある雰囲気系ほのぼの漫画か…と数話で止めてたの土下座して謝るのだ! シャドーと呼ばれる無貌の一族と、召使の自動人形が一組で生活する奇妙な館の物語 と思ったら、約束のネバーランド孤児院編やHUNTER×2ばりの緻密な駆け引き&謎が謎を呼ぶミステリに!続きが待てないのだ〜
いま読んでる本すごく面白くて人類学の名著だと思うのだが……みんなタイトルと著者の字面以外に注目してくれるだろうか……
佐藤春夫門下にして26歳で夭逝した幻の作家、富之澤麟太郎がKindle「木馬の馭者」で読めるのだ 映画的灰色の大正時代に、新感覚派の神経症めいた自意識が落とす影。死と詩の匂いに混じるポオの気配 月下のドッペルゲンガー「せれなあど」幻想的混濁「あめんちあ」等隠れた名品揃い!台詞も佳いのだ〜
アルスラーン戦記や銀英伝が次々コミック化されている今日この頃、『皇国の守護者』コミック版がいかに素晴らしかったかをいま一度思い出したいのだ……
か…完全な真空文庫版〜〜〜〜!!!(2020年最大の喜び)
幻の中国幻想文学「黄泥街」が復刊してるのだ! 降り続ける黒灰。溢れる塵芥。食物は腐り犬猫は気が狂う夢幻の街・黄泥街で、「王子光」という謎の言葉が囁かれてから、奇妙な事件と崩壊が始まる… 汚穢に塗れた幻想と、意味の網目をすり抜けて虚ろにゆらめく文体が蠱惑的な、美しい混沌文学なのだ〜
「ムントゥリャサ通りで」面白かったのだ 保安警察に連行された老人の、永遠に分岐し続けるエンドレス供述。地下室での失踪事件、巨大美女、奇術師…しかし話の進行と共に周囲は緊迫感が漂い… 神話的な語りの迷宮、怒涛のミステリ展開、印象的なラストと、短いながらも厄介で味わい深い作品なのだ〜
人類はそろそろ「ヌシ」と向き合うべきフェイズなのだ 奥地に棲み、ときに霊力を宿す怪物的存在、主。夜刀神を起点に伝承文学を周遊しつつ、水木しげるや特撮モノ、果てはヌシとの暮らし方や成り方までを説いたヌシ本決定版 妖怪とも神ともズレる概念の妙は民俗学好きほど唸るはず!良い本なのだ〜
ロシア宇宙主義……すげえのだ……
海外ミステリでよく遭遇する、冒頭に出てくるキャラが登場人物紹介にいない現象なんなのだ……
自由研究で大人気のゴーレム作り!でも案外難しい……なら「ゴーレムの生命論」に学ぶのだ イェツィラーの書はじめカバラ教典から、ホフマン、オーウェルに至るゴーレム像の変遷を追いつつ、人/亜人の境界を論ずる好著 ゴーレム専門書は世に2冊くらいで超貴重!メルキドに引っ越す貴方も必読なのだ〜
【サンリオSFピューロランド】 キティちゃん けろけろけろっぴ バッドばつ丸 キキララ
『紙の民』は奇書版百年の孤独と言いたい静かなる傑作 紙でできた登場人物たちと、上空から見下ろす土星(=作者)との戦争を軸に、無数のメタを内包した短いパラグラフが降り積もる幻想年代史 トリッキーなタイポグラフィが最高!難解すぎず上品な余韻を残す「ちゃんと面白い本」なので、寝物語にも👍
#あなたの推しちくま文庫をさらせ 怪奇探偵小説名作選&傑作選を復刊して欲しいのだ……愛してるのだ…… 新青年周辺の一番美味しい果実を捥いだ瘴気溢れるラインナップ。乱歩の向こうに広がる魔界の深さに打ち震えるのだ! 香山滋の最強に面白い魔境小説・人見十吉ものとか、もう一度世に……
うおお…「ゴクミ語録」凄いの発掘したのだ! いやもう何この怪文章?!アイドル時代の後藤久美子さんによる発言集なのだが、針の飛んだ語り&激つよワードの暴風雨で、アウトサイダー文学顔負けの面白さ。奥深そうで、そうでもないのが最高なのだw 写真・篠山紀信、序文・坂本龍一と脇も豪華なのだ〜
虚無への供物の中井英夫は「とらんぷ譚」も凄いのだ ♠︎♣︎❤︎♦︎の1〜13とjokerに擬えた54篇の短編集。特殊妄想が集う精神病院、謎めくサロンの夜会、人ならぬ精神の独白、過ぎる時代と3姉妹…圧倒的な怪奇幻想から匂い立つ薔薇の香しさたるや! 磨き抜かれた言葉のカードマジックに酔うのだ〜
ブックデザインは牛若丸出版が面白いのだ! アライさんの手に取った「ZERRO」は、宇宙文字やフリーメイソン暗号をライトに纏めた暗号符号カタログ。ポップな表紙にも暗号が施されてるのだ 他にも2001年宇宙の旅のモノリスと同じ比率の雑学本、600頁じゃばら本など、わくわくのオブジェ本が揃うのだ〜
ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット、真面目にどうかしててちょっとおすすめなのだ……
28日にswitchとPSで出る『Omno』っていう謎世界巡礼ゲーム、なかなかの奇景で良さそうなのだ……
チェンソーマン8巻マジ奇書だったのだ…アライさん的は「ウルトラヘヴン」を想わずにいられないのだ 見よこの幻覚描写!薬物使用が日常化した近未来でのめくるめくインナートリップ。唯我論や同一化へと哲学的思索を深めていく壮大な展開は、もはや精神AKIRA 読むドラッグと謳われる怪作なのだ 〜!
「獣儀式」は平山夢明もひれ伏す禁断のグロ文学なのだ 現世に溢れた鬼の群れが殺戮の限りを尽くす(だけ)の小説。人間串刺し、四肢破壊、人間農場、陵辱、虫…突き抜けた残虐性の暴風雨はもはやギャグかSF。虚ろな笑いが溢れるのだ アライさん残酷なやつ苦手なのだが、忘れさせてくれない作品なのだ〜
どうかしてる官能小説入荷してたのだww なぜ隠れキリシタン ……
『神使像図鑑』は神社の境内に置かれてる、狛犬などの神使獣の像をまとめた写真集なのだ 伏見稲荷の狛狐や御嶽神社の狛オオカミをはじめ、狛ゾウ、狛タコ、狛ナマズ、狛ハトと、やんごとなき石の動物園を設置神社と共に紹介 由来の記述も短文ながら硬派で良文献!珍像巡りの旅行とか楽しそうなのだ〜