ロックダウンで引き籠るなら、いっそひと部屋の究極を描いたグラフィックノベル「HERE」を読むのだ 窓と暖炉だけがある一室の、あらゆる時代の様子を描写した驚異のワンシチュエーション物語。はるか紀元前から22715年の未来まで、室内で起こる悠久の人類史 眺めても解釈も楽しい素敵アートなのだ〜
今日入荷してきた、河出書房の「失われたいくつかの物の目録」、めちゃくちゃ良さそうなのだ……直感が"これは刺さる"と告げてるのだ……
本日発売!「おむすびの転がる町」で自粛を乗り切るのだ 奇妙で緻密な背景とラフなキャラの対比で唯一無二の存在感を放つ、皆大好きpanpanya先生の最新作品集 つちのこ、筑波山観光、地下街探索など、夢のようでありながら根っこに散歩やエッセイの面白さを宿した物語群で、空想旅行に出かけるのだ〜
「針聞書」(はりききがき)は戦国時代の針治療秘伝を記した書物なのだ 腹の虫、脾臓の虫、張満など不調を起こす「体内の虫」63種類が、妙にポップな絵柄で描かれた愛され珍書 「『針聞書』虫の知らせ」のタイトルで本が出てる他、所蔵している九州国立博物館が謎に力の入ったグッズ展開をしてるのだ〜
外出を封じられ、SNSも灰色の重苦しさが漂う苦しい時世ですが、 こういう状況こそ、一冊の本や、好きなものの話をするときのバイブスが、小さな救いになるのではないかと信じています。 アレな本ばかりで恐縮ですが、引き続きたくさんの作品と話題を提供できたらと思います。 なのだ(^^)
奇才・せきしろと作家ブレイク前夜の又吉直樹による自由律俳句集「カキフライが無いなら来なかった」で心を緩めるのだ おもしろツイート集のようでいて、読み飛ばせないフックを秘めたハイセンスな短文の数々は、笑いと悲哀の比率が絶妙! 簡単に読めつつもゆっくりよく噛んで味わいたい一冊なのだ〜
珍しくビジネス書を開いたら、一行目から直死の魔眼の説明が始まったのだww
何件か問い合わせいただいたので、元本のリンク貼っとくのだ〜(^^) シンプルながら、楽しくできて基礎体力がつきそうな発想法が紹介されていて面白かったのだ〜 自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう 米光 一成 amazon.co.jp/dp/4532491053/… @AmazonJPより
「自粛中、家でヒマだし発狂でもしよっかな⭐︎」って人向けに、ドグラマグラ、虚無への供物、黒死館殺人事件の日本ミステリ三大奇書を雑に紹介してみたのだw アンチミステリが気になってた人や、 かつて挫折してしまった人。 この引きこもりライフで、ぜひ挑戦してみて欲しいのだ〜(^^)
「WOOL」は壮大な引きこもり小説なのだ 汚染された地上を逃れ、144階から成る地下都市"サイロ"を築いた人間たち。歪つな慣習、都市の真実、内紛…ネット発のビビッドなディストピアSF 魅力的な登場人物と、謎が謎を呼ぶ都市の物語は、テンポよく映画的。SFファン以外にも薦めたい読み易さなのだ〜!
自由国民社が70〜80年代に纏めた奇書カタログが熱いのだ! 何と言ってもおすすめは「世界の奇書101冊」 死海写本や魔女への鉄槌、トリストラムシャンディまで、データぎっちりのストイックな誌面。悪魔学などの項も充実してるのだ ちなみに日本は艶本多め、東洋は宗教説話+怪異艶笑て感じなのだ〜
「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」がヤバいのだ ソ連を思わせる全体主義国家が舞台の学園コメディは、暴走した一人称と、漫画2ch時代小説世界文学など狂ったチョイスのパロディで瓦解寸前 一方、通底する監視社会の重圧と、骨太な政治・文学的テーマは余りにも「小説」 多面的すぎる怪作なのだ〜!
いま欲しい絵本は「はらぺこクトゥルフむし」なのだ……
「憑き物耳袋」は、民俗学読み物の隠れた名作なのだ 狐、犬神、トウビョウ、外道など憑きもの信仰、憑物筋を中心に、天狗や一目一足にも言及した充実の内容 初出は大正11年の本なのでやや硬いが、採話と考察のバランスはエッセイ風で、日本の魔的原風景が広がる好著。小松和彦にも影響を与えたのだ〜
いま重い読書はちょっと…という人は「世界のへんな肉」で血を補うのだ アルパカステーキ、トナカイのカルパッチョ、ビーバー煮込み…世界一周旅行の各所で巡り合う奇食グルメの数々 ダチョウに襲撃されたりバリ島で心霊体験したりと、旅行エッセイとしても大充実。1時間程度でさらっと読めるのだ〜
気持ちが鬱々としてるときは、感情移入が必要な小説より、人文書や新書の方がハードルが低い&気晴らしになることもあると思うのだ〜 ふだん小説ばかりのひとも、たまには読む本のジャンルを変えてみると面白いと思うのだ(^^) ※画像はアライさんが最近買った非小説
「生まれてきたことが苦しいあなたに」は、敗北者の守護聖人と謳われる厭世哲学者・シオランの解説本なのだ 高貴な怠惰を説き、生を自殺の遅延と断じ、病こそ実存だと叫ぶペシミストの言葉は、カフカや太宰を軽く凌ぐ絶望強度 思想家としての挫折過程もいっそ魅力的な負の吸引力。どん底に効くのだ〜
「ハイン 地の果ての祭典」は心がざわざわする民俗本なのだ 南米最南端、フエゴ諸島に住み、西洋人との軋轢と伝染病で滅びた部族・セルクナム。彼らに伝わる秘祭・ハインの写真と研究を掲載し、神話等にも触れた貴重な書物 強烈で奇妙な衣装は精霊を象ったもの。喪失感を伴う読書体験も滲みるのだ〜
あまり知られてない気がするのだが、河出文庫や角川文庫、講談社現代新書など、kindleで目録を無料配布してるレーベルも多いのだ で、この目録が侮れない! 読んで楽しく選んで便利、紹介文の参考にもなって、時間が消し飛ぶ0円ライフハック。地味におすすめなのだ〜(^^) amazon.co.jp/dp/B01G1OSTII/…
栄養バランスが不安なひとは「世界魚類神話」で魚も補うのだ 各地の水性生物に纏わる神話をウナギやサケに至るまで広く蒐集。民俗誌、文学、俳句、民謡に登場する魚も網羅した、活(きのいい)字の水族館。図版もふんだんに海の神性が読み解けるのだ シリーズに世界昆虫神話や世界植物神話もあるのだ〜
虫太郎もうひとつの代表作「人外魔境」もバイブルなのだ 瘴気放つ密林「悪魔の尿溜」、死者の魂が集う「遊魂境」…ルビ吹き荒れるペダントリな作風はそのままに、幻魔怪奇で野趣溢れる異形の冒険譚 今や忘れられたジャンルだが、十蘭「地底獣国」や香山滋など、秘境探検小説はやべえ怪作揃いなのだ〜
むかし乱歩邸で撮った、夢野久作が江戸川乱歩に贈った博多人形!(首……)
「深淵を歩くもの」を復刊して欲しいのだ… クトゥルー、永久機関、デロ、人魚、異次元…90'sアングラ趣味と灰色の恐怖を、綺堂譲りの怪談マナーで料理する、珠玉のホラー短編集 lainに繋がるサイバーオカルト、稀人に続く幽霊の飼育、ティガの短編など、奇才・小中千昭のルーツが詰まってるのだ〜!
眠れぬ夜は「夜鳥」を紐解きたいのだ 乱歩、夢野らを熱狂させた切れ味鋭いフランス産グランギニョル短編の数々は、気品あふれる名訳も相乗して美酒の趣。怪奇趣味と心のひだを撫でる闇の後味に酔いしれるのだ 一篇数頁の短編ばかりで寝る前におすすめ。ちなみにマルセル・シュオッブの従兄弟なのだ〜
作者の性別問題というか……BLAME!の二瓶勉先生とか、なんかこういうのがペン持って描いてるイメージだったのだ……