低気圧でやる気出なくて写真集ばかり観ちゃうのだが「世界の秘密都市」はめちゃくちゃツボだったのだ! エリア51や九龍砦などの大手、核施設を擁する秘密都市、宗教特区、岩窟寺院、地下都市、水上都市など、世界各地に実在する謎めいた街を追う写真集 SFにしか見えない奇景の数々に酔いしれるのだ〜
セールで買った「アキタランドゴシック」良すぎたのだ! 秋田感と魔界感の混じる微妙に奇妙な街を舞台に、ツノっ娘を巡るほのぼのコメディ。ゾンビ、クトゥルー 、FPS、サイバーパンク、果てはウィンチェスターハウスやカフカと、カオスなネタが数奇者のそれw 誰が呼んだかきらら版諸星大二郎なのだ〜
「君が泣くとき」はオール回文で書かれた異形の小説なのだ 超限定条件で編まれた文章は、なぜか春夏秋冬、男女の機微をしっとり描くオトナの物語。前衛詩のようなアブストラクト不倫譚が噛み砕けない余韻を残すのだ 表題と著者名も繋げると回文になるこだわり様。後に平家物語とかも作ってるのだ〜
今日は乱歩の命日、石榴忌。怪作「電人M」で偲ぶのだ 東京各所に出没する火星人&メカ!月世界テーマパーク!密室消失!そして禁断の研究"遠藤粒子"!怪ロボットに挑む名探偵の運命や如何に! トリック?細えこたぁいいんだよと開き直ったケレン味爆発怪奇SFw 挿絵が最高なポプラ社版で是非なのだ〜
佐藤春夫門下にして26歳で夭逝した幻の作家、富之澤麟太郎がKindle「木馬の馭者」で読めるのだ 映画的灰色の大正時代に、新感覚派の神経症めいた自意識が落とす影。死と詩の匂いに混じるポオの気配 月下のドッペルゲンガー「せれなあど」幻想的混濁「あめんちあ」等隠れた名品揃い!台詞も佳いのだ〜
48年ぶりに蘇った「宇宙・肉体・悪魔」が凄いのだ 初出は1921年、僅か100頁のテクストながら、スペースコロニー、群体頭脳(シビュラシステム的な…)、シンギュラリティ等を幻視する異端の未来論。クラークに影響を与え、あらゆるSFの源となった幻の名著なのだ みすず書房らしい渋い装丁も粋なのだ〜
それにしても、単語3連発タイトルのかっこよさときたら……
竹本健治、皆川博子に発掘された知られざる魔書「柾它希家の人々」読んだのだ! 奇怪な住人が潜む荒廃した屋敷の、過去と現在が交錯する忌まわしき因縁譚。屋敷ホラーにも読めるが、どろりとした高熱の筆致で語られる妄執は、ドストエフスキーや埴谷の水子霊のよう "第五の奇書"ダークホースなのだ〜
チェンソーマン8巻マジ奇書だったのだ…アライさん的は「ウルトラヘヴン」を想わずにいられないのだ 見よこの幻覚描写!薬物使用が日常化した近未来でのめくるめくインナートリップ。唯我論や同一化へと哲学的思索を深めていく壮大な展開は、もはや精神AKIRA 読むドラッグと謳われる怪作なのだ 〜!
表紙が強いのだ……
30歳で自殺した函館の画家・深井克美の画集「オリオン」探してるのだ…… ベクシンスキにも通じるような生物的歪みの幻視。苦痛を塗り込めつつも昏く輝く圧倒的な奇景の数々が、心をざわつかせるのだ 未完の遺作は、北海道ロックバンドの至宝bloodthirsty butchersのジャケットにも使われてるのだ〜
猛暑は伝説のゲームブック「展覧会の絵」で凌ぐのだ ムソルグスキーの同曲を題に、記憶喪失の吟遊詩人が10枚の絵画世界を旅するクラシカルな幻想譚 異国情緒漂う淡い挿絵と、独特なシステムで巡る白昼夢の冒険の果ては、ほうと溜息が出るほど抒情的 ゲームブックに束の間見えた文学の可能性なのだ〜
あの大人気雑誌!「月刊下水道」連載の「下水道映画を探検する」が新書化してるのだ 映画の内容もそこそこに、登場下水道のセット/本物判定、雨水管と下水管、作りの甘い下水道への痛烈批判、果てはネズミの生態まで、別角度すぎる愉しさが詰まった59本の偏愛レビュー グエムルとか観直したいのだ〜
今日はラブクラフトの誕生日! 「クトゥルー神話ってどこから入っていいか分からない…」って話よく聞くが、今なら断然星海社「クトゥルーの呼び声」がおすすめなのだ〜 読み易くも雰囲気満点、安心の新訳で復活するコズミックホラー。そして「窓に!窓に!」とかは旧訳のまま!(真っ先に確認したw)
夏の食欲不振は、ダリが描いた異形の料理本「Die Diners mit Gala」で乗り切るのだ 一流レストラン監修!食べることの快楽を徹底的に追求した!と豪語するダリに「お、おう…」としか言えなくなるシュールレアリズムグルメの数々 洋書のみでお高いが、詳細なレシピ(?!)もついてお買得!欲しいのだ〜
ボルヘスと云えば、エリック・デマジエールというフランスの画家が「バベルの図書館」をモチーフに銅版画を描いてて最高なのだ!(本になってるのかな……)
琹もどうかしていたい貴方へーー
アンチ旅行ガイド「世界でいちばん虚無な場所」面白かったのだ! 「表現不能島」「孤独町」「悲惨」パンチライン炸裂の地名で紹介される忌まわしき由来の数々。捻りの効いた高い筆力で炙り出す暗黒世界地図は、上質な小説とドキュメントのいいとこ取り! 青木ヶ原も「自殺森」と紹介されてるのだ〜w
画像整理してたら、いつどこで拾ったか全く覚えてない、詳細がサッパリわからない絵画が出てきて気になるのだ……ゴーストかわいい……
アンジェラ・ディーンさんという方の作品だったのだ! 教えてくれた方々ありがとなのだ(^^) ほかの作品もめちゃくちゃ素敵!! numero.jp/interview180/
ソローキン「青い脂」は間違いなく当代最狂の奇書なのだ 7体の文体クローンが生む謎物質・青脂を巡るSF争奪戦。謎スラングが吹き荒れてさっぱり分からない会話!ドストエフスキーら文豪クローンが描くバグった作中作!スターリンとフルシチョフのホモセックス! まともな所が一つもない怪作なのだ〜
税率表示変更に伴うカバー掛け替えの費用が捻出できず、多くの本が絶版になってしまうのだ…… 本当に面白い本が絶版で読者の手に届かない哀しさ、読めない悔しさ。毎日のように向き合ってるけど、これ以上増やしたくないのだ〜😢 #出版物の総額表示義務化に反対します
瀬戸内寂聴の恋人でもあった小田仁二郎の「触手」が奇書いのだ 見よ、この柔肌の上をうねり這い回るような文体!強迫的にしつこい描写でねっとり語られるフェチズムの物語は、異様な皮膚感覚と祝詞の如き陶酔感を伴って、奇妙なラストへと誘うのだ 他作品もかなり独特、悔しい!でも読んじゃうのだ〜
「惑星クローゼット」は密かに薦めたい傑作百合SFホラーなのだ 愛海が眠るたびに夢で訪れる謎の惑星と少女。おかしくなる同級生、綻ぶ現実世界、怪物… 石黒正数にも通じるオフビートな絵柄にミスマッチなホラー描写が怖い!前半の謎が謎を呼ぶ不気味さから、全4巻で見事な展開。前作も良いのだ〜!
「ドグラマグラ程度で奇書とか言っちゃうんだww」 #実際に言われた衝撃的なクレーム