#あなたの推しちくま文庫をさらせ 怪奇探偵小説名作選&傑作選を復刊して欲しいのだ……愛してるのだ…… 新青年周辺の一番美味しい果実を捥いだ瘴気溢れるラインナップ。乱歩の向こうに広がる魔界の深さに打ち震えるのだ! 香山滋の最強に面白い魔境小説・人見十吉ものとか、もう一度世に……
ロシア宇宙主義……すげえのだ……
一行小説系の本も随分増えたが、98年刊「世界は蜜でみたされる」は再評価したい名作なのだ ダンサーでもある異色の著者が描く短文は、詩と死の気配が濃密な幻想文学的ビジョン。高熱に魘された夜の夢で出逢う絵画のように、魔的な引力を放っているのだ 一文物語集の名で新版も出たが両方絶版なのだ😢
お気に入りはこれw
山尾悠子新作の豆本「翼と宝冠」amazon予約できるのだ!?個展に買いに行けないから死のうと思ってたけど思い止まったのだw 本編「小鳥たち」も山尾作品入門に最適な掌篇集。あまりにも美しいことばが綾織る、可愛らしく閉じた幻想の強度たるや!一生ものの名品なのだ〜 amazon.co.jp/dp/4902916428/
「周ロック・ホームズ 雨の軽井沢殺人事件」読んだのだ! バーナード嬢曰くで一躍有名になった、周富徳が名探偵の珍ミステリ。人造湖を擁する軽井沢の別荘で起こる惨劇。トンポーローで毒殺!?に始まる連続殺人事件は……まあ普通ww 往年の火サス味あふれる台詞回しの登場人物達が味わい深いのだ〜
「人食いバラ」面白かったのだ 童謡や詩で有名な西條八十の知られざる少女小説を芦辺拓が再発掘。サイコパス少女との攻防、怪人青ガエル男、秘境探検、少女探偵もの…乱歩ばりのケレン味と戦後少女らの活躍が眩しい奇想ミステリを4編収録 行き当たりば…ドライブ感溢れる展開が激好みだったのだ〜!
サンリオSF文庫の名作「鳥の歌いまは絶え」が、東京創元社から4月に復刊するらしいのだ!!!ずっと読みたかったのだ〜
【サンリオSFピューロランド】 キティちゃん けろけろけろっぴ バッドばつ丸 キキララ
「ウイスキー奇譚集」は密かに愛したいベルギー幻想文学なのだ ウイスキーを主題にとろりとした酩酊の間隙に忍び寄る死者を描く掌篇集と、霧深い英国的怪談集の2本立て。クラシックな怪奇幻想が酒毒に冒されて、気持ちよく酔える恐怖に醸造されているのだ 少しずつ舐めるように読みたい佳作なのだ〜
「オイスター・ボーイの憂鬱な死」はナイトメア・ビフォア・クリスマスのティム・バートンによる大人向け絵本なのだ ロボットボーイ、ヴードゥーガールら怖かわいい子どもたちが奇妙な性質故に死んでしまう、トホホと哀しみの小話集 素敵な函入り装丁は贈り物にも👍ゴーリー好きも要チェックなのだ〜
「神鯨」超面白かったのだ! ディストピア都市や死滅した海を舞台に、上半身だけ男、食人大男、三葉虫メカ、人造戦士らが機械鯨を巡って大活劇 肉体の安さは早すぎたサイバーパンク。土着と超技術が混じるグロテスクな未来観も鮮やかに、幾人ものドラマが交錯する、尻尾まで奇想が詰まったSFなのだ〜
ベイカーやミルハウザーなど変な本ばかり翻訳している岸本佐知子氏は、エッセイ「気になる部分」も最高なのだ! 言葉への偏執狂的こだわりとナチュラルな奇想を滲ませながら綴られる日常は、まるで異次元さくらももこ 幼少期の妄想からOL時代の失敗談まで奇妙な味付けで供される、爆笑の逸品なのだ〜
「全2巻のSFマンガはすべて傑作」説を提唱したいのだ……! アバラ ぼくらのよあけ キヌ六 フリクリ(Qコちゃんも)
ニアアンダーセブン ロボ・サピエンス前史 百万畳ラビリンス メランコリア
奇書もいいけど奇所もいいのだ!となると「九龍城探訪」が挙がるのだ 違法増築を重ねに重ね、法の届かぬ暗黒迷宮と化した香港最大のスラム、九龍城。本書はこの狂った建物の写真もふんだんに、住む人々の暮らしをフィーチャーした伝説の写真集 内部に形成された独自の社会に迫る文章も超面白いのだ〜
「ラピッドコミューターアンダーグラウンド」は、サラリーマンが地下鉄東西線の通勤車内で描き上げた怪作なのだ 車両に乗り込む象、列車BARでの会話、謎の街…建築デッサン風の描線と海外ヴィンテージ雑誌のような彩色で描かれる地下鉄幻想は、ミニシアター的没入感 バンドデシネ好きも是非なのだ〜
「カンタン刑」は孤高のグロ鬼畜作家、式貴士を堪能できる名品なのだ 殺人犯が死刑にしてくれと泣き叫ぶ究極の刑罰(ゴ○ブリ独房とか…)、全ての水が血液となった世界、首だけで生きる夫婦…突き抜けた残酷さがときにギャグ、ときにSFと趣を変えながら詩情すら湛える不思議 平山夢明も絶賛なのだ〜
"薔薇と悪魔の詩人"と謳われ乱歩の影武者を務めた渡辺啓助も、必読の新青年作家なのだ 「義眼のマドンナ」など、悪魔的感情や猟奇を描きつつも洒脱でどこか聖性すら宿る物語群は、醒めたくない悪夢のような業の深い美しさ レアだがちくまの名作選がおすすめ。弟・渡辺温と読み比べるのも一興なのだ〜
「X雨」は角川ホラー随一の怪作なのだ 自殺を目撃した日から少年達だけに降る幻の雨の物語は、ホラー、ジュヴナイル、RPG、ミステリと趣を変えながら、疑惑の語り手と反転を重ねる虚実によって霧中に溶けるのだ 思春期の暗黒も強烈な、破綻すれすれのプロットが放つ異形の引力。kindle版もあるのだ〜
話題沸騰中の「有害無罪玩具」はド級の思考実験SF漫画なのだ 未来で禁止された奇妙なおもちゃ巡り、時間停止した世界の彷徨、理性なき人魚が見届ける人類と宇宙の終焉… 並行世界や時間へのディープな思弁を込めつつも、清廉な刹那さを纏う持ち味は唯一無二!実験的な表現技法の数々にも注目なのだ〜
電撃小説大賞の金賞受賞作、いいタイトルなのだ……
あ、霊符切らしちゃった!そんな時は「呪術・霊符の秘儀秘伝」が便利なのだ 日本の呪術を基礎から説明しつつ、縁結びから亡霊成仏まで日常で役立つ100の霊符を掲載 他にも折符、禹歩、印法など幅広く紹介していて読み物としても楽しい作り。著者の大宮氏はより本格的な呪術の本も多数書いてるのだ〜
(ワニ愛に目覚めたら、生物学三大奇書「平行植物」のレオ=レオニが描く絵本「コーネリアス」も激かわなのだ…… もはやワニなんだか猿なんだか小山田圭吾なんだかわからない名前だけど、おすすめなのだ……)
「狂人の太鼓」は全編木版画で描かれた"文字のない小説"なのだ 奴隷商人の父親が持ち帰った太鼓の呪いで災厄に遭う一家……強烈な鬼気を放つ絵と、言葉がない故に如何ようにも解釈できる物語が、呪いのような引力で心を縛るのだ 本自体がどこか呪具のような佇まい。森見登美彦も推薦の奇書なのだ〜!