怪談事典界期待のニューカマー「歴史人物怪異談事典」が発売されたのだ 崇徳院の昔から水木しげるまで、歴史上の500人に纏わる怪談を網羅。家康とぬっぺっぽう、怪樹・夜泣き蘇鉄にドン引く信長、西行が造ったホムンクルスなど日本伝奇の良ネタぎっしり 創作資料からFGOのお供まで使える一冊なのだ〜
変な本の定義をざっくり分類してみたのだ アライさんが取り上げる本、もはや奇書でもなんでもないけれど「以下のうちひとつないし複数満たしてるもの」くらいのゆるさで捉えていただけたら幸いなのだ〜w (あと単なる好み)
フランス版の水木しげる妖怪図鑑「A l'intérieur des yokaï」がエレガントなのだ! 見よこのポップでモダンなアートワーク! 原本は「ベアリング式目玉」「ぬらり脳」など、パワーワード盛りだくさんの解剖図が楽しい伝説の児童書「妖怪おもしろ大図解」 パリジェンヌもメロメロのオシャレ本なのだ~
【冬コミ12/30 南 ム 01a 猫魂書房】で「奇書が読みたいアライさん C97出張版レビュー集」を無料配布するのだ〜 未紹介の本を10冊分まとめた間に合わせのコピー本でお恥ずかしいが、手にとって貰えたら嬉しいのだ! ※アライさん本人はいないのだ…仕事ぇ😢 ※後日noteでも公開するのだ #C97
一番好きな奇書「醗酵人間」で2020年を始めるのだ 原本は古書価40万!アルコールを舐めると膨張する醗酵人間ヨーグルト・マンとなった男の奇想天外な復讐譚 謎の笑い声! もはや醗酵無関係な攻撃! 無茶苦茶な展開と論理! 全編突っ込みどころしかない怪作で、酷すぎて逆に有名な伝説の迷作なのだ〜
重箱のおせちも良いがコーネルの箱も最高なのだ! 不思議なコラージュを施した箱を製作し続けた芸術家ジョセフ・コーネル。骨董、実用品、おもちゃなどで作られた四角い小宇宙は、ときめきと郷愁でのたうつのだ シュヴァンクマイエル好きにも推薦。洋書だが「Master of Dreams」がおすすめなのだ〜
か…完全な真空文庫版〜〜〜〜!!!(2020年最大の喜び)
ローダン ……ハリーポッターみたいなロゴにしても巻数のハードルは下がらないのだ……
「Tree of Codes」は邦訳不可能な奇書なのだ 人様が書いた本に穴を開けまくり、単語を組み替えて新たな小説に仕立て直してしまった驚異の本!タイトルも原作「Streets of Crocodiles」のスペルを拾ってる徹底ぶりw 作者は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のフォア。芸術的造本なのだ〜
岩波が1984年に刊行したプトレマイオス「宇宙誌」は、たぶん日本で一番定価が高い本なのだ お値段なんと193万円!15世紀モンテフェルドロ家が所有し、後にバチカンに収められた豪奢な書物を精巧にレプリカ。古代ローマの英知と中世の気品が詰まってるのだ 今なら古書価70万円代でお買い得なのだ〜w
永らく稀覯書だった「八本脚の蝶」が来月6日に河出文庫で復刊するのだ! この本、ある種の人間には一生消えない痕を残す作品なので、そっと読み継がれてほしいのだ…… amazon.co.jp/%E5%85%AB%E6%9… twitter.com/SF70687131/sta…
「ハイク・ガイ」は読みながら句作が学べる新感覚ハイク・ノヴェルなのだ 小林一茶とその弟子デッパ(誰w)を中心に、寒村から江戸、ニューオーリンズ(⁉︎)を股にかける物語 謎の外人多数登場、忍殺感溢れる言葉遣いとゴキゲンな内容だが、句作心得は予想外に的確。あとなぜか親鸞への語気が強いのだw
文学賞の季節は芥川賞作家・吉村萬壱の「クチュクチュバーン」を読みたいのだ 人間がドラム缶やシマウマなどあらゆるものと融合、または手足10本生えたりとデタラメな進化が始まった世界。変体し破滅していく人々を描いたグロくも哀しい短編集 人類をくちゅくちゅ捏ねてバーンした強烈な作品なのだ〜
何言ってるか分からなすぎて最高なのだww
「四季の草花」は世界最小の本なのだ その尺僅か0.75ミリ!凸版印刷が技術の粋を注いで作り上げた、ごま一粒より小さな全22頁の草花図鑑 読めないからルーペと一回り大きな副読本付きw 文京区の印刷博物館に納められており、以前は3万円強で販売も。技術大国日本がそっと世界に誇るべき宝石なのだ〜
スレイヤーズの「あとがきで作者とキャラが対話」は90年代オタク文化の徒花として取り上げられるが、 ブギーポップの「あとがきで自己対話&洋楽BGM」もなかなか……なかなかなのだ(大好きだが)
「ソヴィエト・ファンタスチカの歴史」はマジ意味わかんないのだ ソ連の文学史をまとめたちゃんとした本…と思いきや、記述の大半が嘘!「上田秋成はソ連の要注意人物」「スターリンは月の支配に取り憑かれていた」など、本国で誤用もされた微妙にそれっぽい歴史の数々 どうしてこんなことするのだww
①世界一大きい本 (This the Prophet Mohamed/8.06m×5m) ②世界一小さい本 (四季の草花/0.75mm×0.75mm) ③世界一厚い本 (Das dickste Buch des Universums/50560頁) ④世界一高価い本 (レスター手稿/3080万ドル)
「昆虫物語図鑑」は偶然手にとってグッときたのだ 架空の昆虫造形を集めた本なのだが、素朴さと宗教感を併せ持った、異国のお守りのような虫たちの佇まいときたら! 添えられた物語も世界各地の民話調で、虫の言い伝えや不思議な力で右往左往する人の哀しさを描いており、蟲師のような上品さなのだ〜
「メイコの遊び場」はいびつな味わいの問題作なのだ 昭和の西成を舞台に、余所者の少女メイコと少年たちが懐かしの遊びに興じる人情譚…と思いきや、夜のメイコは心象世界に引きずり込んでヤクザを壊す、不思議な能力の殺し屋 昼の遊びと夜の精神破壊の対比や、めくるめく謎に不安感が膨張するのだ〜
「うわさのベーコン」は文学史に燦然と輝く野生の才能なのだ 結婚願望を持ちながら短大でフルートを学ぶ女の子の物語……のはずが、ブリザードのように吹き荒れる誤字、脱字、誤用の嵐に脳が掻き回される偶然のサイケデリア 高橋源一郎も絶賛の異次元的語り。アライさん的にはホラーだと思うのだ〜
妖神グルメ……
ずっと気になってた「SF宇宙生物図鑑」やっと読めたのだ〜 94年刊、ラブクラフト、ル=グィン、リングワールドなど古典SFに登場するクリーチャーを集めた本なのだが、見よこの大胆な造形美!レトロポップなデザインがツボ突きまくりなのだ! 生息環境や文明の仔細なデータも付いててたまらないのだ〜
映像研には「キヌ六」をアニメ化してもらいたいのだ 練りこまれたサイバーパンク設定、BLAME!やブレードランナーもかくやのクールなビジュアル、血みどろハイスピードバトルで送る、最強幼女・キヌ&サイボーグ少女・六のSFアクション逃避行 全2巻で得られる漫画体験では最高峰の隠れた名作なのだ〜!
作者の野村亮馬氏、たぶんアライさんのツイート見てくれてる方にはドンピシャの漫画家さんだと思うのだ。 「インコンニウスの城塞」もナウシカ×スチームパンク×ゴーレム×クトゥルーなお話で最高!絵面が刺さったら是非なのだ〜(^^)