皆大好きベクシンスキの作品集成にver.1.2と題した増補版が出たのだ 3回見たら死ぬ絵でおなじみポーランドが誇る幻想画家。死と退廃が蔓延る悪夢の終末世界は、一度見たら忘れられないインパクト!滅多刺しで殺害されたという最期もハマりすぎてて怖いのだ… いつか買おうと思ってた人は、今なのだ〜
ブックデザインは牛若丸出版が面白いのだ! アライさんの手に取った「ZERRO」は、宇宙文字やフリーメイソン暗号をライトに纏めた暗号符号カタログ。ポップな表紙にも暗号が施されてるのだ 他にも2001年宇宙の旅のモノリスと同じ比率の雑学本、600頁じゃばら本など、わくわくのオブジェ本が揃うのだ〜
ディアトロフ事件を扱った「死の山」が人気だが「死の海」も凄いのだ 昭和30年、女子中学生36人が溺死した中河原海岸水難事故。防災頭巾の幽霊に襲われたという証言から伝説的怪談となった事件の真相に迫るルポ 保身、好奇、蔑視が絡み合い事実が怪談として捻れていく様が哀しくもスリリングなのだ〜
けものフレンズ好きには「都市」がおすすめなのだ 遥か未来、地球に棲む犬たちに伝わる神話には「人間」という生き物が語られていた 人類を襲う広場恐怖症、失われた"究極の哲学"、木星移住、そして歴史の傍にいた犬とロボット…大興奮の未来史が失われた過去として語られる、牧歌的ワンコSFなのだ〜
【1万フォローありがとなのだ記念アンケート】 四大奇書で一番好きなのは?
「ムントゥリャサ通りで」面白かったのだ 保安警察に連行された老人の、永遠に分岐し続けるエンドレス供述。地下室での失踪事件、巨大美女、奇術師…しかし話の進行と共に周囲は緊迫感が漂い… 神話的な語りの迷宮、怒涛のミステリ展開、印象的なラストと、短いながらも厄介で味わい深い作品なのだ〜
キングやクトゥルーの人気を背にクライヴ・パーカーをそっと掘り起こしたいのだ 異形の殺戮者共が蠢く異次元の街・ミディアンを描いた「死都伝説」は、ギラギラした80'sホラーの愉しさたっぷり、血と恐怖に彩られた味付けの濃い暗黒幻想がイカすのだ 映画化作品「ミディアン」もどぎつい傑作なのだ〜
「まぼろしの奇想建築」は、実現しなかったが今日まで語り継がれてきた伝説の建築計画をまとめた本なのだ 球形の記念堂、528階建てのビル、ガラスの家、ゾウ型建造物、私有財産のない村… 物語のそれとは違い、奇想の根底に流れる確固たる信念やイデオロギーに胸を打たれる、想像力の人類史なのだ〜
発売したばかりの「信長名鑑」が歌舞いてるのだ アニメ&ゲーム585作品、703名に及ぶ織田信長だけを網羅した謎のデータブック。作中の役割まで記載した仔細な信長データや信長コラムも充実した究極のおやかたさま本 めくるめく、使い道が解らない本の楽しさw アライさんの推し長はへうげものなのだ〜
アライさん「もうひとつの街」でチェコ文学にハマったのだ 未知の言語で書かれた菫色の古書に誘われて迷い込む幻想プラハ。宙を泳ぐ魚、彫像の中のバー、ジャングル化した図書館 現実の薄皮一枚向こうに息づく夢幻の街の静謐な気配と、視覚的イメージの濁流に呑まれる、迷子系幻想文学の傑作なのだ〜
スウェーデンの気鋭ストーレンハーグの「エレクトリック・ステイト」は大好物のやつなのだ ドローン戦争で荒廃した1997年アメリカ。異形のメカや廃墟が広がる世界を旅する少女とロボットのグラフィックノベル レトロSFな超現実ディストピアの風景と蒼く静謐な空気、謎めいたストーリーが素敵なのだ〜
「千の脚を持つ男」はありそうで少ない怪物系ホラーアンソロジーなのだ 巨大スライム、殺人カー、大海獣、妖虫…腐葉土の化け物を描き別格の恐怖譚を魅せるスタージョン、ティンダロスの猟犬でおなじみロングのめちゃくちゃな表題作などアクの強いモンスターがズラリ まさに"読むウルトラQ"なのだ〜
今日はちょっぴり社会主義気分だなって日は「ソビエトデザイン」でキメたいのだ 低品質ながら実用性とデザイン性が同居するキッチュな製品の数々から、ソ連の生活を読み解く珍しい一冊 ソ連崩壊は思想的ユートピアが物質的豊かさに敗北したとも取れるが、グッズは意外にもときめきに溢れてるのだ〜!
現代文芸のコアを抉る電子書籍レーベル・惑星と口笛ブックスからは「人喰い☆頭の体操」を推したいのだ 笑点の映像だけがコンプされてる謎の屋敷で、異形の怪物に喰われ続ける男たちの物語 ちょっともう理解する気は失せるぶっ壊れた文体とイメージの荒波に、楽しくげっそりできる怪作短編なのだ〜w
「『グラップラー刃牙』はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ」 ……少し気になるのだw
なろう系奇書といえば「異自然世界の非常食」なのだ 2ちゃん○るだけが繋がる異世界で、何の力もなくDIYとサバイバルで生きる男の話 グロやバイオレンス、生物学的見地が混じりつつ静かに発狂していく作風は完全に奇想SFのそれ。著者はアヤワスカ等ドラッグ実践でも有名で、納得のリアリティなのだ〜
アナ雪のステマ依頼がこないので「デスニードラウンド」を紹介するのだ 借金返済の為傭兵となった女子高生のコンバットアクションなのだが、撃破するのはドナ○ド、ピー○くん、ミッ○ーら(に酷似した)人喰いマスコット 弁護士を傍らに書かれたギリギリの危険球。バトルから美食まで中身も濃いのだ〜
貴重な90年代やおい文化の文体を採集してテンション上がったのだ……
ヴォイニッチ、Codex Seraphinianusときたら「The Book of Miracles」も外せないのだ 1550年頃アウグスブルク、最後の審判の予兆を集めた超常現象カタログ。 奇怪な赤子や竜の大群など神話的で圧倒的なビジュアルはまさに幻視。美しくも謎めいた世界が口を開けてるのだ! 洋書のみ刊行されてるのだ〜
同人誌「テプラ短歌」面白かったのだ! 街を彷徨い詠んだ歌をテプラで印刷。道端のあちこちに貼って生まれた風景を写真に収めたZIN 変わりゆく都市の風景に固着した歌は、瞬間と永遠を内包してエモいのだ ワード×ガジェット×ストリートが手を取り合う新感覚のアート。通販やタコシェで手に入るのだ〜
「言語の夢想者」は人工言語に焦点を当てた珍しい本なのだ エスペラント語を始めデカルトらが夢見た普遍言語、リットンやオーウェルが描いた空想言語、神がかりで自然発声される異界言語など、胸踊る言語迷宮の数々を小説なども交えつつ紹介 ややとんがった内容だが、ここからバベルに挑むのだ〜!
ムーン・フーン氏という建築家が描く奇妙な街のドローイングに一目惚れしちゃったのだ…… どこか出版社様……何卒…本に……
「新蒸気波要点ガイド」は世にも奇妙な音楽ジャンル・ヴェイパーウェイヴ唯一の解説本なのだ 日本のアニメやCMの雑なコラージュに乗せた、レトロ資本主義なやっすいサンプリング音楽。誰ひとり実像が掴めないままにネットの一部で盛り上がっていたこの謎文化をついに総括! 音源も大体無料なのだ〜
妖気漂うナイトランド叢書からは「紫の雲」を選びたいのだ 南極探検から帰った男が目にしたのは、毒の雲により滅んだ世界。鬱々とした死の風景、身も凍る孤独に苛まれながら、男は自暴自棄に都市を焼き、理想宮の建設に憑かれる。そしてひとりの少女と出会い… 山尾悠子も推薦、伝説の終末SFなのだ〜
やべえSFといえば「ドクター・アダー」なのだ 娼婦に性倒錯者向け肉体欠損手術を施す技術でロス暗黒街に君臨する外科医アダーと、新興宗教団体の戦いを巡るグロテスクな物語 飛び交うSF造語と内蔵の山はまるでサイボーグのはらわた。元祖サイバーパンクながら過激すぎて刊行が10年遅れた劇薬なのだ〜