遅ればせながら「テスカトリポカ」最強徹夜本だったのだ! メキシコ麻薬カルテルから日本臓器密売ルートへと至る物語の過程に、あまりにも多くの死体が転がる。血塗れの運命を廻すのはアステカの旧き神── 現実的暴力と魔術的暴力が吹き荒れる未体験ノワール。物語にぶん殴られる修羅の筆致なのだ〜
悪魔図鑑も沢山あるが、永遠のクラシック「地獄の辞典」を紐解きたいのだ 1818年に蒐集された悪魔迷信伝承の数々(日本からも狐や天狗が登場)は、誤りも多いが胸キュン必至! そして本文以上に魅力的なのがブルトンによる銅版細密画の悪魔たち。後のレメゲトンにも採られた禍々しい御姿に惚れるのだ〜
1ページ目からカマしまくってるラノベ見つけて、宿難様になってるとこなのだw
「黒魔術がひそむ国」超面白かったのだ! ミャンマー政権の裏に蠢く黒魔術の世界に切り込むルポ。 魔術防御のため最高機密となる大統領の生年月日、極秘に行われた遷都の謎、反乱の傍証にされた呪詛人形など、政治のリアルと豊潤なオカルトのマーブル模様にぞくり 硬派な筆致で万人にお薦めなのだ〜
ゼロ年代にカルト人気を博したライター・荒川工の超短編集『こいにねがいし』が電子書籍刊行したのだ 恋と、願いと、死にまつわる100の超短編は、ホラーと恋愛要素多めの絶品揃い。どこか少女マンガ的でリリカルな切なさが宿る行間を凝視めてほしいのだ! 隙間時間で読めてお値段100円なのでぜひ〜
「闇の自己啓発」早速読んでるが面白いのだ ビジネス書ぽい題名とは裏腹に、ニックランド、伊藤計劃、沙耶の唄、海猫沢めろん、シオラン、ウェルベック、若おかみは小学生まで、ビビッドなカルチャーと尖った言論が交わる刺激的な読書会記録 思想的距離感はキープしててご安心。邪悪なWIREDなのだ〜
「裏面」は幻想都市小説の白眉なのだ ある富豪により築かれた<夢の国>ペルレ。外壁で遮断され、建築物は欧州各地の古い建物を移設。市民は半ば無軌道な生活を送るのだ 理想宮にじわじわ迫る破滅の気配と、眠り病、虫、獣、腐蝕が溢れ出す後半のカタストロフが圧巻!作者は画家で挿絵も素敵なのだ〜
今日はちょっぴり社会主義気分だなって日は「ソビエトデザイン」でキメたいのだ 低品質ながら実用性とデザイン性が同居するキッチュな製品の数々から、ソ連の生活を読み解く珍しい一冊 ソ連崩壊は思想的ユートピアが物質的豊かさに敗北したとも取れるが、グッズは意外にもときめきに溢れてるのだ〜!
鬼滅の刃読んでるのだ
変な本の定義をざっくり分類してみたのだ アライさんが取り上げる本、もはや奇書でもなんでもないけれど「以下のうちひとつないし複数満たしてるもの」くらいのゆるさで捉えていただけたら幸いなのだ〜w (あと単なる好み)
今日入荷してきた、河出書房の「失われたいくつかの物の目録」、めちゃくちゃ良さそうなのだ……直感が"これは刺さる"と告げてるのだ……
仙厓展に行ってきたのだが、牛若丸vs弁慶が良過ぎたので見てなのだw
モヤッとする帯文オブジイヤー
『愛人』は屈指の隠れた名作漫画なのだ 余命僅かのイクルと終末医療用の人造人間あい。死に向かう二人の生活と地球の危機。上位存在。最終戦争。そして溢れ出す呪い 反出生に反駁する苛烈な台詞と、絶望に塗れながら一筋の希望に手を伸ばす叛逆と祝祭の物語。エヴァや最終兵器彼女と並ぶべき大傑作!
夏の食欲不振は、ダリが描いた異形の料理本「Die Diners mit Gala」で乗り切るのだ 一流レストラン監修!食べることの快楽を徹底的に追求した!と豪語するダリに「お、おう…」としか言えなくなるシュールレアリズムグルメの数々 洋書のみでお高いが、詳細なレシピ(?!)もついてお買得!欲しいのだ〜
「偶然の聖地」は最先端の国産SFなのだ 地図にない山、世界をデバッグする"世界医"、宇宙エレベータを奏でる巨人…奇妙なトピックの数々がカオスに収束する圧倒的構成力のトラベルSF 加えて凄いのが、全篇に渡る300超の註釈。本文へのツッコミ、着想の経緯、小ネタまで、著者の脳内全部入りなのだww
「深淵を歩くもの」を復刊して欲しいのだ… クトゥルー、永久機関、デロ、人魚、異次元…90'sアングラ趣味と灰色の恐怖を、綺堂譲りの怪談マナーで料理する、珠玉のホラー短編集 lainに繋がるサイバーオカルト、稀人に続く幽霊の飼育、ティガの短編など、奇才・小中千昭のルーツが詰まってるのだ〜!
第8章……
ハロウィンのネタにしようかなと調べてた古代の仮面、めちゃくちゃ心がざわつくのだ……
異端のパズラーラノベ『二年四組交換日記』に挑むのだ 問題児が集められたクラスで強制的に始められた交換日記 巻頭カラーにはクラス35名の顔、あだ名、派閥リストが付録。日記中のヒントから各々の本名を推測する、名前当てゲームのギミックが仕掛けられた珍品。群像劇としてもちゃんと面白いのだ〜
ロックダウンで引き籠るなら、いっそひと部屋の究極を描いたグラフィックノベル「HERE」を読むのだ 窓と暖炉だけがある一室の、あらゆる時代の様子を描写した驚異のワンシチュエーション物語。はるか紀元前から22715年の未来まで、室内で起こる悠久の人類史 眺めても解釈も楽しい素敵アートなのだ〜
ボルヘスと云えば、エリック・デマジエールというフランスの画家が「バベルの図書館」をモチーフに銅版画を描いてて最高なのだ!(本になってるのかな……)
ねえムー民!『地球の歩き方 ムー』が入荷したのだ(^^) なんて手加減のない誌面……!! (明日店頭に並ぶところのほうが多いかも)
オカルト本も数多あるが、80年代多くの人々を魔道に堕とした「黒魔術の手帖」は色褪せないのだ 黒ミサ、錬金術、タロット…膨大な、あまりに膨大な澁澤の書物宇宙から開陳される魔の知識が、平易ながら美しい賢者の語り口を帯びて仄暗く輝く 実践本ではないが、読み物としての面白さが段違いなのだ〜
そういえばいまswitchでセールしてる「死印」ってホラーゲーム、今日び清々しいほどクラシカルなエログロ怪奇趣味全開で、アライさんが紹介するような本が好きな人には刺さるはず……よかったら是非なのだ(^^)