ムーン・フーン氏という建築家が描く奇妙な街のドローイングに一目惚れしちゃったのだ…… どこか出版社様……何卒…本に……
永らく稀覯書だった「八本脚の蝶」が来月6日に河出文庫で復刊するのだ! この本、ある種の人間には一生消えない痕を残す作品なので、そっと読み継がれてほしいのだ…… amazon.co.jp/%E5%85%AB%E6%9… twitter.com/SF70687131/sta…
サンリオSF文庫の名作「鳥の歌いまは絶え」が、東京創元社から4月に復刊するらしいのだ!!!ずっと読みたかったのだ〜
「生まれてきたことが苦しいあなたに」は、敗北者の守護聖人と謳われる厭世哲学者・シオランの解説本なのだ 高貴な怠惰を説き、生を自殺の遅延と断じ、病こそ実存だと叫ぶペシミストの言葉は、カフカや太宰を軽く凌ぐ絶望強度 思想家としての挫折過程もいっそ魅力的な負の吸引力。どん底に効くのだ〜
kindleに繰り返し登録されては削除されてる謎の本「ひきこもりの手記」がヤバいのだ! 虐待やいじめを経て病んだ殺人鬼による偏執狂的暗黒手記。酒鬼薔薇な前書き、高圧的だったり拙かったりドストエフスキー風だったり分裂気味の本文と、瘴気が凄い 殺人教唆を含むせいか長く残らなそうなのだ……
本日発売!「おむすびの転がる町」で自粛を乗り切るのだ 奇妙で緻密な背景とラフなキャラの対比で唯一無二の存在感を放つ、皆大好きpanpanya先生の最新作品集 つちのこ、筑波山観光、地下街探索など、夢のようでありながら根っこに散歩やエッセイの面白さを宿した物語群で、空想旅行に出かけるのだ〜
とにかく面白いホラー教えて!と言われたら「抒情的恐怖群」を挙げてるのだ 食人、妖怪、ゾンビ、座敷牢、忌み地…白黒に血の赤だけが映える、暗黒文学香る短編集。微かに塗した郷愁と、祝詞のようなリズム感の銘文が、ゴシック幻想の迷宮へ誘うのだ 流行とは真逆だが、怪談文芸の"芸"の極地なのだ〜
やべえSFといえば「ドクター・アダー」なのだ 娼婦に性倒錯者向け肉体欠損手術を施す技術でロス暗黒街に君臨する外科医アダーと、新興宗教団体の戦いを巡るグロテスクな物語 飛び交うSF造語と内蔵の山はまるでサイボーグのはらわた。元祖サイバーパンクながら過激すぎて刊行が10年遅れた劇薬なのだ〜
戦慄のパニックホラー『絶深海のソラリス』を再発見するのだ 深海活動を行うアカデミー候補生たちが海底施設で遭遇する謎の怪物群 次第にラノベ的余裕を失っていく文体が放つ凄まじい緊張感。魅力的なキャラを全否定する呆気ない死の連続 どんな美少女も血と臓物が詰まった袋に過ぎないんだなって…
月蝕の夜は『月面文字翻刻一例』を読むのだ 触れたら砂になってしまいそうほど精緻な言葉で紡がれる、月や夜や眠りの幻想。腐り堕ちた天使の眼球を探す「天屍節」異形の医者綺譚「蟲科病院」が特に絶品! 山尾悠子直系の"世界が言葉でできている"美しさ。1〜2枚の掌編が多いので、幻想文学入門にも〜
むかし乱歩邸で撮った、夢野久作が江戸川乱歩に贈った博多人形!(首……)
小林泰三先生ショックすぎる……ご冥福をお祈りします。 幅広くも独特な作風だが、「玩具修理者」は和製ホラー小説が生んだ最も見事なクトゥルー譚にして、どろりと薄気味悪い名作。 併録の「酔歩する男」も、哀しさと目眩の入り混じる時間SF奇譚の大傑作。 心よりお悔やみ申し上げます。 なのだ。
屍体愛好、何から始めていいか解らないよ〜(>_<)って人には「ネクロフィリア」がお薦めなのだ 美麗な黒函に封じられた手記は、屍体を掘り返しては崩れるまで愛する狂人の記録。嗅覚触覚にねっとり訴える描写は忌まわしくも美しく、募る背徳感はまさにゴシック なぜか世界七ヵ国で出版されてるのだ〜
岩波文庫がお堅いというイメージは「至福千年」で覆すのだ キリスト教の終末思想・千年王国(ミレニアム)を幕末日本に融合。革命を企てる隠れ切支丹の二派が闇に蠢き、妖術幻術入り乱れる大活劇を繰り広げるド級の伝奇エンタメ大作! 孤高の無頼派・石川淳の、歯切れよく歌舞いた文体にも注目なのだ〜
フランス版の水木しげる妖怪図鑑「A l'intérieur des yokaï」がエレガントなのだ! 見よこのポップでモダンなアートワーク! 原本は「ベアリング式目玉」「ぬらり脳」など、パワーワード盛りだくさんの解剖図が楽しい伝説の児童書「妖怪おもしろ大図解」 パリジェンヌもメロメロのオシャレ本なのだ~
和製クトゥルーのベストには「弧の増殖」を推したいのだ 巨石建造群とメガサーバ施設を擁する街、囁かれる都市伝説と連続殺人事件… カサカサと恐怖が忍び寄る前半の不気味さと、後半に顕現する圧巻の地獄絵図は、国産ホラー全体を見渡しても随一!重鎮・朝松健ならではの、貫禄と狂気の名作なのだ〜
【お知らせ】 『奇書が読みたいアライさんの空想図鑑文学ガイド』作ったのだ! 『虚数』『ロクスソルス』をはじめ、架空の本、架空の都市、果ては架空のカレーまで「架空の○○集」形式で書かれた怪作を27冊厳選レビュー 迷宮的読書でこのちんけなシャバから高飛びなのだ〜 kisyo-arai.booth.pm
SF論争が話題なので「スターシップと俳句」読むのだ 終末世界や鯨との異種間コンタクトを描いたSFだが、やたら死にたがる日本人観が超クール 金閣寺で自殺!歌舞伎見て自殺!ハラキリで自殺!ジェットコースターで自殺!このまま滅んでしまうのか日本?! SF警察の目を逃れて闇取引したい珍品なのだ〜w
「屍鬼二十五話」は妖気漂うインド古典奇書なのだ 背中に背負った死体に憑いた屍鬼が語る奇妙でパワフルな物語。首をすげ替えられた兄と夫、生贄にされる少年が見せた笑顔、性転換の秘薬、象への転生… 各話のラストに屍鬼が質問を投げかけ、答えられなかったら頭が爆散するという鬼畜ルールなのだww
和風ホラー最高峰って実は小松左京ではと思うのだ 戦時中の屋敷に棲む何か…伝説の怪談「くだんのはは」をはじめ、世にも奇妙な物語原作のSF奇譚「影が重なる時」、妖怪サトリの新解釈「さとる化け物」など、日本の闇とSFの未知を自在に往復する昏い恐怖 本的には「霧が晴れた時」がおすすめなのだ〜
『村の奇譚 里の遺風』は静かなる民俗学名著なのだ 目的不明の石室の秘密、贋金を作る山奥の村、サンカの現在、軒先に猿の手を吊るす地域、数千の墓が並ぶ町 考察のロマンと失われゆくものの哀しさを兼ね添えた極上エッセイは、小説を軽く凌駕する面白さ!足を使って集めた迫力の奇譚集。資料にも〜
「うわさのベーコン」は文学史に燦然と輝く野生の才能なのだ 結婚願望を持ちながら短大でフルートを学ぶ女の子の物語……のはずが、ブリザードのように吹き荒れる誤字、脱字、誤用の嵐に脳が掻き回される偶然のサイケデリア 高橋源一郎も絶賛の異次元的語り。アライさん的にはホラーだと思うのだ〜
ドグラマグラ関係でバズると「あのくらいで奇書とか(微苦笑)」と言う方が一定数いらっしゃるので、お守り代わりにソローキン貼っとくのだw どうかしてる本読みたい方、おすすめ! twitter.com/SF70687131/sta…
刺さる帯……!
シン・ウルトラマンが人気だが、宇宙的造形にときめくなら『スポメニック』もおすすめなのだ 旧ユーゴ圏で民族意識統一のため建てられまくったモニュメントの数々をカタログ化した写真集だが、強烈なデザインはどう見てもエヴァの使徒 由来が物語る戦禍の激しさもえぐい……世界観構築の資料にも〜!