アンチ旅行ガイド「世界でいちばん虚無な場所」面白かったのだ! 「表現不能島」「孤独町」「悲惨」パンチライン炸裂の地名で紹介される忌まわしき由来の数々。捻りの効いた高い筆力で炙り出す暗黒世界地図は、上質な小説とドキュメントのいいとこ取り! 青木ヶ原も「自殺森」と紹介されてるのだ〜w
「ハイン 地の果ての祭典」は心がざわざわする民俗本なのだ 南米最南端、フエゴ諸島に住み、西洋人との軋轢と伝染病で滅びた部族・セルクナム。彼らに伝わる秘祭・ハインの写真と研究を掲載し、神話等にも触れた貴重な書物 強烈で奇妙な衣装は精霊を象ったもの。喪失感を伴う読書体験も滲みるのだ〜
「世界文学における架空地名大事典」は物語の舞台だけを集めたるるぶ異世界なのだ ナルニア、ラピュタ、ムーミン谷、想像するしかない未邦訳作品まで、奇想溢れる設定と随所の地図がイマジネーション唆りまくり! 古い本だが攻略本好きや創作勢は是非〜。より詳細な完訳版もあるがどプレミアなのだ😢
ディアトロフ事件を扱った「死の山」が人気だが「死の海」も凄いのだ 昭和30年、女子中学生36人が溺死した中河原海岸水難事故。防災頭巾の幽霊に襲われたという証言から伝説的怪談となった事件の真相に迫るルポ 保身、好奇、蔑視が絡み合い事実が怪談として捻れていく様が哀しくもスリリングなのだ〜
「江川蘭子」は江戸川乱歩、横溝正史、甲賀三郎、大下宇陀児、夢野久作、森下雨村による夢のリレー小説なのだ 冒頭から血みどろのエログロ豪速球を投げる乱歩、愚痴から始まり超展開する甲賀など読みどころ満載だが、やっぱりあの狂った語り口で独り異次元にいる夢野久作の浮きっぷりが最高なのだ〜w
「アライさん」は『けものフレンズ』というアニメに登場する、なのだ口調が特徴のアライグマ。一時期Twitterで、このキャラのなりきりアカウントを作って遊ぶ流行があったのです って説明しないとそろそろ通じなくなってきてて、変な口調で変な本を紹介する痛い人になってるのだw長くやりすぎたww
「ハイク・ガイ」は読みながら句作が学べる新感覚ハイク・ノヴェルなのだ 小林一茶とその弟子デッパ(誰w)を中心に、寒村から江戸、ニューオーリンズ(⁉︎)を股にかける物語 謎の外人多数登場、忍殺感溢れる言葉遣いとゴキゲンな内容だが、句作心得は予想外に的確。あとなぜか親鸞への語気が強いのだw
48年ぶりに蘇った「宇宙・肉体・悪魔」が凄いのだ 初出は1921年、僅か100頁のテクストながら、スペースコロニー、群体頭脳(シビュラシステム的な…)、シンギュラリティ等を幻視する異端の未来論。クラークに影響を与え、あらゆるSFの源となった幻の名著なのだ みすず書房らしい渋い装丁も粋なのだ〜
話題沸騰中の「有害無罪玩具」はド級の思考実験SF漫画なのだ 未来で禁止された奇妙なおもちゃ巡り、時間停止した世界の彷徨、理性なき人魚が見届ける人類と宇宙の終焉… 並行世界や時間へのディープな思弁を込めつつも、清廉な刹那さを纏う持ち味は唯一無二!実験的な表現技法の数々にも注目なのだ〜
いがらしみきお「Sink」は、ぼのぼのの作者とは思えないほど強烈な不条理ホラーなのだ 郊外で起こる不思議な出来事、異様に首や手の長い人間、大量殺人、引きこもり……意味不明な事象がじわじわと現実を侵食していく様は圧倒的! 社会や個の在り方を問う嫌〜な読後感も、確かな傷を残してくるのだ〜
最近教えてもらった、 「もしも磯野波平がフランシス・ベーコンのコレクターだったら」 ってコンセプトの連作絵画『I氏コレクション』、異物感だらけの磯野家に脳がぐんにゃりして最高なのだww これ本にまとまってるのかな……ユアサエボシさんという方!
やべ、明日の朝礼お嬢様口調でスピーチだった!ビジネスマンによくあるピンチに「お嬢さま言葉速修講座」なのだ 語尾に「こと」「の」「て」をつける、省略の禁、ごきげんようの遊び心…謙譲語まで学べちゃうまさかの超実践的指導で、淑女から創作クラスタまで大推薦 いまprime reading無料なのだ〜
乙女な君にはとってもガーリーな『ずっとお城で暮らしてる』がおすすめ⭐︎ 家族全員が皆殺しにされた家に住む姉妹。村人の迫害に遭いながらも純真な妹メアリの語りは、いつしか騙りの疑惑が混じり── 有象無象底なしの悪意と行間豊かな文学の奥行き。タイトルの印象とは裏腹の静かなる魔書なのだ…
もうすぐ出る、ネコチャンになってサイバーパンク都市をうろつく『STRAY』ってゲーム、めっちゃやりたいのだ……
web漫画ゆえスルーしてたが、伝説の怪作「胎界主」こそ全人類必読なのだ… 分かり易さなどぶん投げた複雑な世界観と伏線、トリッキー極まるキャラ、無限の行間…粗筋など凡そまとめられないが、先に待つのは底無しの中毒性 作品まとめwikiはダンジョン飯の作者が作ってたりコアファンも多数なのだ〜
異世界言語学マンガ「ヘテロゲニア リンギスティコ」面白かったのだ! 若き言語学者が、ワーウルフ、スライム、ラミアら言語からボディランゲージまで異なる種族と体当たりでコミュニケーションしていく、ひと味違う異世界もの 異種間コンタクトの学術的面白さと難しさが良い塩梅で描かれてるのだ〜
今気になってるのは、あらすじの様子が徐々におかしくなっていく嫁姑マンガ。
「プリンタニア・ニッポン」侮れないSFコミックだったのだ! 生体プリンタから現れた謎生物すあまと青年の日常ものだが、丁寧に読むとガッチガチのAI監視社会!住民相互評価システムやbig brotherのパロディ等にもやつくのだw 「ディストピアでふつうに暮らす」面白み。次のブームを生みそうなのだ〜
"桜の樹の下には屍体が埋まっている"ってミームだけ有名な気がするが、 元ネタの梶井基次郎『桜の樹の下には』、3分くらいで読める短編で、白目剥くほどかっこいい狂人マニフェストなので、未読の方はぜひなのだ(^^) aozora.gr.jp/cards/000074/f…
石田彰さんの朗読する「人間椅子」、鳥肌が立つほど凄いのだ……語りだけで息苦しくなるほどの密室感と陶酔感…… 人間椅子 youtu.be/PA0oRfmNAZM @YouTubeより
映像研には「キヌ六」をアニメ化してもらいたいのだ 練りこまれたサイバーパンク設定、BLAME!やブレードランナーもかくやのクールなビジュアル、血みどろハイスピードバトルで送る、最強幼女・キヌ&サイボーグ少女・六のSFアクション逃避行 全2巻で得られる漫画体験では最高峰の隠れた名作なのだ〜!
古い翻訳SFやファンタジーの誘惑シーン、圧が怖くて泣いちゃいがちなのだ……
あまり知られてない気がするのだが、河出文庫や角川文庫、講談社現代新書など、kindleで目録を無料配布してるレーベルも多いのだ で、この目録が侮れない! 読んで楽しく選んで便利、紹介文の参考にもなって、時間が消し飛ぶ0円ライフハック。地味におすすめなのだ〜(^^) amazon.co.jp/dp/B01G1OSTII/…
古い児童書あるある。 情緒が急変。
アライさんとしては──三点リーダより、ダッシュ多用のほうが気になるのだ── ルーツは京極夏彦──? 否──奈須きのこ?? それとも──