スウェーデンの気鋭ストーレンハーグの「エレクトリック・ステイト」は大好物のやつなのだ ドローン戦争で荒廃した1997年アメリカ。異形のメカや廃墟が広がる世界を旅する少女とロボットのグラフィックノベル レトロSFな超現実ディストピアの風景と蒼く静謐な空気、謎めいたストーリーが素敵なのだ〜
「Tree of Codes」は邦訳不可能な奇書なのだ 人様が書いた本に穴を開けまくり、単語を組み替えて新たな小説に仕立て直してしまった驚異の本!タイトルも原作「Streets of Crocodiles」のスペルを拾ってる徹底ぶりw 作者は「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」のフォア。芸術的造本なのだ〜
今日のタイトル買い(^^)
書店員やってて「お得なのにあんまり知られてないな……」と思うのが謝恩図書カード。 5000円で買えて5250円分使えるので、定価の高い本買うときや、月に1万円以上本を買うひとは、積み重ねるとけっこう節約できると思うのだ……! 東京で(しか売ってない)、リアル書店を利用する方は是非(^^)
たまにはガチ奇書、「ギガス写本」は知ってるのだ? 戒律を破り監禁された修道僧が、魂と引き換えにルシファーの手助けを得て一晩で書きあげたとされる"悪魔の聖書"。(実際の執筆期間は推定20年w) なかでも魔物の絵が描かれた頁は、発火現象を招いたなど因縁も色々… そしてでかい!現物見たいのだ〜
note連載の実話怪談「土地遣い」凄かったのだ! 5年で火災や泥棒が相次いだ故郷の忌み地を調べる著者。家主の黒い噂、奇妙な地鎮祭、住民への違和感、全てが繋がるとき現れる真実は… 怪談上級者も唸る慄然のオチまで一気読み必死!地方の息遣いと闇が溶ける筆致はルポ/ミステリとしても絶品なのだ〜 twitter.com/SF70687131/sta…
ソローキン「青い脂」は間違いなく当代最狂の奇書なのだ 7体の文体クローンが生む謎物質・青脂を巡るSF争奪戦。謎スラングが吹き荒れてさっぱり分からない会話!ドストエフスキーら文豪クローンが描くバグった作中作!スターリンとフルシチョフのホモセックス! まともな所が一つもない怪作なのだ〜
同人誌「テプラ短歌」面白かったのだ! 街を彷徨い詠んだ歌をテプラで印刷。道端のあちこちに貼って生まれた風景を写真に収めたZIN 変わりゆく都市の風景に固着した歌は、瞬間と永遠を内包してエモいのだ ワード×ガジェット×ストリートが手を取り合う新感覚のアート。通販やタコシェで手に入るのだ〜
今年の夏ホラーは『火喰鳥を、喰う』がおすすめ! 戦死した大伯父の日記が届けられてから頻発する怪異。削られた墓石、狂死する関係者。ヒクイドリヲ クウ ビミ ナリ── じわじわ変質する世界に戸惑う「時空の歪み」系恐怖と、終盤の地獄絵図が圧巻!癖のある展開を良いスピード感で味わえる良作!
アンジェラ・ディーンさんという方の作品だったのだ! 教えてくれた方々ありがとなのだ(^^) ほかの作品もめちゃくちゃ素敵!! numero.jp/interview180/
クレイジージャーニーでおなじみ、吉田悠軌「一行怪談」は、その名の通り一文で完結する怪談なのだ 広大な行間からじわじわ迫ってくる恐怖は、じめつく雨の季節をより嫌〜な気分にさせてくれるのだw 吉田会長の本は、怪談の現場にフォーカスした同人誌「怪処」や禁足地帯の本など、皆興味深いのだ〜
今年最強ゴシック小説は『感応グラン=ギニョル』一択なのだ 人体欠損少女らの破滅を描くダーク大正ロマン、半人半蛇の生成りと化した娘同士の恋、ゾンビ化する少女たちの女学校が舞台の「花物語」 とろりと甘美な痛みの感覚はまるで読む自傷。美醜を揺さぶりつつも濃厚な百合描写に性癖が!性癖が!
先月発売した世界初の「南米妖怪図鑑」、児童書ながら凄いのだ 人骨コレクター、吸血生物、スパイおじさんなど、およそ聞いたこともない妖怪がズラリ40種。オリジナリティ溢れるイラストと、文化や対処法にまで言及した詳細な解説で、丁寧に取り上げられているのだ! 自由研究はこれで決まりなのだ〜
「まぼろしの奇想建築」は、実現しなかったが今日まで語り継がれてきた伝説の建築計画をまとめた本なのだ 球形の記念堂、528階建てのビル、ガラスの家、ゾウ型建造物、私有財産のない村… 物語のそれとは違い、奇想の根底に流れる確固たる信念やイデオロギーに胸を打たれる、想像力の人類史なのだ〜
ステキなブックカバーを扱うお店見つけて震えてるのだ……
岡本太郎読んでたら、スポーツ観戦全否定してて太陽の塔生えたのだww
ラノベ奇書あつめたブックガイド作ろうとしてるのだが、完成する前に発狂しそうなのだ……
「昭和の向精神薬広告デザインが最高」ってメジャーなサブカル知識だと思うのだが、あんがい本にまとまってなくて悲しいのだ……😢
「タコの教科書」は狂気すら感じるほど仔細に集められたタコ情報のバイブルなのだ 生物学、文化、漁、歴史、料理、果ては触手責めに至るまで、無限のタコ宇宙を網羅。 タコ型宇宙人やクトゥルーのルーツに北斎の絵がある話や、西洋で大失敗したタコ午餐会の話など、強エピソードの数々にぬめるのだ〜
狂った館と言えばウィンチェスターハウスが有名だが、日本にも二笑亭があったのだ 明治に「狂人が建てた化け物屋敷」と噂され、内部は、鋼鉄の床、五寸しかない押入、宙に伸びる梯子、和洋合体風呂など想像を絶する怪構造(主人は最後精神病院へ) 「定本二笑亭綺譚」はこの館に迫る数少ない本なのだ〜
猛暑日にスーツで外出るたびに募る、マスターキートンへの不信感……
けものフレンズ好きには「都市」がおすすめなのだ 遥か未来、地球に棲む犬たちに伝わる神話には「人間」という生き物が語られていた 人類を襲う広場恐怖症、失われた"究極の哲学"、木星移住、そして歴史の傍にいた犬とロボット…大興奮の未来史が失われた過去として語られる、牧歌的ワンコSFなのだ〜
ビアスは悪魔の辞典ばかり有名だが、短編こそ凄いのだ 芥川「藪の中」に天啓を与えた「月明かりの小道」、黒い笑いがこみ上げる「犬油」など怪奇幻想皮肉悪意に満ちた切れ味鋭い名品ばかり そして何より"行き止まりのはずの洞窟に入ったきり失踪"という作者自身の最期が、作品以上にミステリなのだ…
生物学3大奇書の一角「平行植物」もお薦めなのだ 他2冊より難解な印象だが、幻想文学としての完成度は随一! 空想図鑑としての面白みは勿論、異次元植物を巡る学会史や神話が淡々と記されるテキストは、どこか麻薬的陶酔感を纏い、知識に淫する白昼夢の気怠い愉悦 スイミーの作者乱心の名作なのだ〜w
三浦しをんの小説の書き方講座、ゆけどもゆけどもHIGH &LOWの話しかでてこないのだが、とりあげるべきなのだ……? (残りわずかの紙幅でためになること書いてるからズルいw)