奇書界最大の事件『サラゴサ手稿』完訳版が岩波文庫で刊行開始なのだ! 人肉喰いのジプシーが徘徊すると囁かれる荒涼たる山中で、盗賊、密輸入者、悪魔つきらが語る61日間の物語集 入れ子と脱線を繰り返す物語構造は『琥珀獲り』や『黄金時代』好きも!散逸原稿が見つかり叶った奇跡の出版なのだ~
「ベルゼバブの孫への話」は読めない系奇書のエベレストなのだ 宇宙横断船カルナックで異空間へ赴く道中、謎の男が語る万象の秘密。大天使ハリトンの方式、三脳生物、オルボグメック友愛団…無限の造語に溺れる2段組700頁超の大山脈 読書鬼・松岡正剛をして「手に負えない」と言わしめた怪作なのだ〜
新青年随一のトンデモ名探偵、帆村荘六の活躍は「獏鸚」「蠅男」で堪能するのだ 赤外線男や振動魔ら奇人怪人、怪建築、秘密結社、サイボーグまで飛び出す珍事件を相手に、無茶な論理を振りかざし大活劇を演じる、愛するしかない名探偵w これぞ昭和SF、化学が幻魔怪奇だった時代のケレン味なのだ〜!
28日にswitchとPSで出る『Omno』っていう謎世界巡礼ゲーム、なかなかの奇景で良さそうなのだ……
イスラエルSFアンソロジー「シオンズ・フィクション」ゲット(^^) こんな狂った内容紹介、絶対面白いのだww
「人食いバラ」面白かったのだ 童謡や詩で有名な西條八十の知られざる少女小説を芦辺拓が再発掘。サイコパス少女との攻防、怪人青ガエル男、秘境探検、少女探偵もの…乱歩ばりのケレン味と戦後少女らの活躍が眩しい奇想ミステリを4編収録 行き当たりば…ドライブ感溢れる展開が激好みだったのだ〜!
「連射王」は死滅した2D縦スクロールシューティングが題材の小説なのだ 少年がSTGに出逢い己を賭ける物語は、シューターの生き様通りにストイック。苦難の果てに光を見出す完全無欠の青春譚なのだ! かつて修行僧のように向き合うゲーム文化があったこと、東方や押切蓮介に添えて思い出したいのだ〜
「大東京三十五区 冥都七事件」は隠れた名作ミステリなのだ 昭和六年の暗闇残る東京、血を吐く松や幽霊電車の怪事件を取材に走る書生と、"縁側探偵"玄翁先生 レトロモダンの香り高い講談調の名調子は、十蘭の魔都や鏡花を思わせる小気味良さ。作者の物集高音は6冊を残し消えた覆面作家。何者なのだ…
つげ義春と云えば、一昨年文庫化した『つげ義春日記』も妙味なのだ 淡々とした只の日記なのだが、不安神経症と絶望、貧しさが滲む乾いた文章は、なぜか心が鎮まり癒されるアンビエント効果有。『無能の人』まんまのカメラ修理話や、唐十郎、水木しげるの名も 人の日記って何でこんなに面白いのだ……
隙あらば紹介していきたいショーン・タンの中でも『遠い町から来た話』はバラエティ豊かな沼作品 記憶の砂に埋もれた宝箱みたいな、可愛らしくも寂しげな絵は勿論、ちょっとした掌編小説集くらいの活字量&奇妙度高めな物語群に本読み大歓喜 千と千尋の踏切シーンの良さみを抽出したような味なのだ〜
トロワ×ヒイロのWガンダムBLにコジコジが乱入する謎同人誌『コジコジと一緒』、なんかもう、何なのだこれ……w コジコジに嫉妬するヒイロ! コジコジに塗れ場を見られるヒイロ! コジコジに顔を赤らめ銃を向けるヒイロ! 原作を上手く捉えたコジ力高めな台詞も軽妙な迷作、安心の全年齢向けなのだ~
以前紹介したとき好評もらいながらも、プレミアで入手難だった高原英理先生の「抒情的恐怖群」、7月15日に全作+α収録の完全版が出るのだ……!! 併録「闇の司」も呪言の如き禍々しさで最強!楽しみなのだ〜(^^) 高原英理恐怖譚集成|国書刊行会 kokusho.co.jp/np/isbn/978433… twitter.com/SF70687131/sta…
電撃小説大賞の金賞受賞作、いいタイトルなのだ……
戯言シリーズ、フリッカー式、煙か土か食い物、ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ、GOTHで育った皆~w
ちなみにアライさんが今いちばん楽しみにしてるホラーは、秋にようやく各機種で日本語版が出る『恐怖の世界』ってゲーム。 伊藤潤二とクトゥルーに影響を受けたときめき白黒アドベンチャー!
「植物忌」面白かったのだ! 想像力で繁殖変体可能になった人類、身体から草花を生やす新ファッション・スキンプランツ、植物転換手術、反乱植物鎮圧戦、崩壊する言語… 奇想天外な着想がみずみずしい言葉で調理される様は、まるで文学meets奇想SF!コロナ禍に呼応する箇所も。いま刺さる本なのだ〜
どうかしてる官能小説入荷してたのだww なぜ隠れキリシタン ……
同人誌に入れそびれたのだが、孤高のミイラアーティスト、江本創の幻獣標本シリーズも最高なのだ 「秘密の動物誌」の系譜にありつつも圧倒的な存在感を放つ異形の標本たちは、蒐集のロマンと不思議なノスタルジーが薫る枯淡の趣 「幻海灘」などの造語や、やたら味に言及しがちな解説文も楽しいのだ〜
最近の新刊本、衝撃のラスト!的な帯ばかりなのだが、『内宇宙への旅』くらいやってから言うのだ バカミスとかどんでん返し以前に「なんでわざわざこんなことするのだ!?」と頭を抱える驚天動地の迷仕掛け! 200頁弱の短さも良いので復刊希望!ちなみに表紙のイケメン多分どこにも出てこないのだww
竹本健治、皆川博子に発掘された知られざる魔書「柾它希家の人々」読んだのだ! 奇怪な住人が潜む荒廃した屋敷の、過去と現在が交錯する忌まわしき因縁譚。屋敷ホラーにも読めるが、どろりとした高熱の筆致で語られる妄執は、ドストエフスキーや埴谷の水子霊のよう "第五の奇書"ダークホースなのだ〜
謎解きゲームブームの今こそ「マイアミ沖殺人事件」の出番なのだ 豪華ヨット上で起きた密室殺人事件の、捜査資料そのものが丸々収録。証拠品(実写!)、鑑識データ、供述調書、手紙、間取りなどから犯人を推理し、袋とじの解決編に向かうのだ 探偵気分は抜群、古き良きアメリカの雰囲気も痺れるのだ〜
クトゥルー重要文献ながら稀覯本の『黄衣の王』は電書版がおすすめ 精神を蝕む魔書を縦糸に、病んだ軍人のキ◯ガイ主観ワールド、石化剤をめぐる悲劇、地獄のオルガン弾き、黄の印と、ゴシック薫る品の良い狂気がずらり コズミックホラー前夜に生まれた出色の大傑作!異次元からのサインに慄くのだ〜
「梅田地下オデッセイ」バリヤバイ!スターリング「巣」ばりの超名作SF短編なのだ 制御システムの暴走で迷宮と化した梅田地下街に閉じ込められた人々…奇妙な嬰児を抱え彷徨う男が辿り着く真実は 81年作にして現実都市ダンジョン+ハードSF!引用される理論から余韻を残す結末まで完璧な一篇なのだ〜
『チ。』はどんな小説より台詞が良いので、言葉に食らいたい方は是非なのだ……
「ある旧家に、廊下の曲がり角でふいに姿を消す女性の幽霊が出る。 その幽霊に恋してしまった男が、廊下をロの字型に改築して、終わらない鬼ごっこを愉しんでいる」 みたいな話を何かの実話怪談本で読んで印象的だったのだが、出典が思い出せないのだ……どなたか知ってたら教えて欲しいのだ……