「言壺」面白過ぎて泡吹いたのだ! たった1行で世界を変容させる文章、匂いで書かれた小説、超階層都市の住人と太古の紙の本、言葉を培養するポッド… ことば、小説、本についての深甚なる思弁が血管のように流れるソリッドな短編群は、配管剥き出しのメカのよう。創作者必読、言語SFの極北なのだ〜
世界一有名な”読めない”系奇書「フィネガンズ・ウェイク」にも触れとくのだ めくるめく造語、隠喩、言葉遊びの果て、英語圏の人すらまともに読めないジョイス語を柳瀬尚紀が入魂の邦訳。膨大な意味不明のことばが放つ鬼気は、一度食らっとくべき迫力なのだ! 集英社の抄訳版はやや読める訳なのだ〜
山中現の版画いいのだ…… え……めちゃくちゃいい……
「戯言シリーズの新刊を買って喫茶店に駆け込む」体験が令和に出来るとは思わなかったのだ……
一話数秒!アライさん的・超短編小説おすすめ4選 一行怪談 挫折を経て、猫は丸くなった。 100文字SF 世界は蜜でみたされる (解説はツリーで)
両親も年だしそろそろ防御力が心配……そんなときは「西洋護符大全」なのだ アンク、タリスマン、魔法円…あらゆる神話伝承を自在に採りながらヨーロッパ圏を中心としたお守りを総括する驚異の書 白黒ながらほぼ全ページに写真ぎっしり。文章はかなり硬いが、インスピレーションに満ちた書物なのだ〜
「葬儀のあとの寝室」は気持ち悪さ200%のじっとり奇書なのだ 作者のガチ血痕が塗られた表紙と奇妙な絵が施された本に収まる歪んだ愛欲の物語。○○を珈琲に入れ合う夫婦、時計に括られ時刻が巡るたび体の部位を切り落とされる女性、人体改造、写真ぺろぺろ… アライさんはけっこうムリだったのだ〜w
表紙が強いのだ……
眠れぬ夜は「夜鳥」を紐解きたいのだ 乱歩、夢野らを熱狂させた切れ味鋭いフランス産グランギニョル短編の数々は、気品あふれる名訳も相乗して美酒の趣。怪奇趣味と心のひだを撫でる闇の後味に酔いしれるのだ 一篇数頁の短編ばかりで寝る前におすすめ。ちなみにマルセル・シュオッブの従兄弟なのだ〜
本日発売!「定本バブリング創世記」は筒井康隆の実験作なのだ アライさん的には何と言っても表題作。創世記をジャズのリズムに置き換え時折アクセントを加えた言語解体ショーは、字面がもう凄いのだw 他にもトリッキーな名作ホラー「鍵」や皮肉の効いた「ヒノマル酒場」など粒揃いの短編集なのだ〜
伝説の奇所雑誌が「ワンダーJAPON」と名を変えて再開なのだ 廃墟、巨大建造物、遊具、ラブホ、海底(?!)まで、極限DEEPな東京異空間案内。打ち捨てられたものへの愛に溢れる写真と、QRコードによるアクセス案内など丁寧な紙面に感動! 前の会社辞めてまで本誌を創った編集さんの心意気にも涙なのだ〜
ロシア宇宙主義……すげえのだ……
低気圧でやる気出なくて写真集ばかり観ちゃうのだが「世界の秘密都市」はめちゃくちゃツボだったのだ! エリア51や九龍砦などの大手、核施設を擁する秘密都市、宗教特区、岩窟寺院、地下都市、水上都市など、世界各地に実在する謎めいた街を追う写真集 SFにしか見えない奇景の数々に酔いしれるのだ〜
ぜんぜん関係ないけど、お昼に角煮定食頼んだら出てきた乱暴な肉塊も見てなのだ……
来月文庫化!「コルヌトピア」は密かにイチ推しの都市SFなのだ 植物による演算システム<フロラ>の発達で、都市部の中心に森林地帯を擁する未来の情報都市・東京 東大院生の著者が込める、庭園の思想と怜悧な都市論。物語に漂う「理系の爽やかさ」も心地良い!短い内容で都市もの入門にも👍なのだ〜
呪術廻戦買ったのだ〜(^^)
つくみず新作「シメジシミュレーション」まだなら今すぐ読むのだ! 頭にきのこが生えた引きこもり少女しじまと、なぜか目玉焼きを乗せた少女まじめのぎこちない友情を描くほのぼほ4コマ… で済むはずもなく、徐々に姿を現す世界の謎と圧倒的幻視の風景!灰羽連盟を再構築してるようにも見えるのだ〜
#あなたの推しちくま文庫をさらせ 怪奇探偵小説名作選&傑作選を復刊して欲しいのだ……愛してるのだ…… 新青年周辺の一番美味しい果実を捥いだ瘴気溢れるラインナップ。乱歩の向こうに広がる魔界の深さに打ち震えるのだ! 香山滋の最強に面白い魔境小説・人見十吉ものとか、もう一度世に……
花見酒には早いが倉橋由美子晩年の傑作『酔郷譚』で幻に酔うのだ 人外の気配漂うバーテンダー・九鬼さんが供する魔酒に誘われ巡るは、幻の桜、死者の集う月舟、回廊の果ての鬼、石中の美女 とろり琥珀色に煌めく稀代の美文で描かれる酩酊幻想と昼行燈めいたキャラ。平易&短いので幻想文学入門にも〜
海外ミステリでよく遭遇する、冒頭に出てくるキャラが登場人物紹介にいない現象なんなのだ……
台風の夜は「キルヒャーの世界図鑑」で空想世界にぶっ飛ぶのだ 17世紀、科学魔術音楽地質学など博覧強記の異能で幻想科学の翼を広げたキルヒャー。本書は地下世界の描写から小鳥の囀りの楽譜まで、ときめき図版の数々を軸に奇想の曼荼羅を読み解くのだ 澁澤、荒俣、中野美代子らの解説も豪華なのだ〜
「人魚の石」良かったのだ 故郷の寺に帰った青年と、池で眠っていた人魚・うお太郎。山に埋まる奇妙な石を巡る少し不思議なファンタジー と思ったら術中! 薄く漂うじっとりした不安、人と妖を隔てる薄皮一枚の異物感が膨らんで、気つけば怪奇譚の濃霧ど真ん中。心に厄介な影を落とす読後感なのだ〜
文学賞の季節は芥川賞作家・吉村萬壱の「クチュクチュバーン」を読みたいのだ 人間がドラム缶やシマウマなどあらゆるものと融合、または手足10本生えたりとデタラメな進化が始まった世界。変体し破滅していく人々を描いたグロくも哀しい短編集 人類をくちゅくちゅ捏ねてバーンした強烈な作品なのだ〜
乱歩は多賀新で、 少年探偵団は柳瀬茂で、 横溝は杉本一文で、 夢野は米倉斉加年で、 それぞれ集めて欲しい気がするのだ……
一冊だけ本当に人生変わるやつ混ざってて笑ったのだw