架空都市小説を集めたブックガイドを作りたいのだが、忙しい毎日に溺れて素直になれぬ中で一生着手できないので、書いた分からnoteで小出しにしたいのだ 月4冊紹介(目標)で有料100円🙏 1冊分無料公開&最終的に同人誌化予定 モチベ維持に生温く見守ってくれたら嬉しいのだ〜 note.com/kisyo_arai/n/n…
「樹海考」は自殺の名所・青木ヶ原樹海の実像に迫る本なのだ 歴史や観光にも触れつつ、宗教施設、住人、死体、ヤクザ、マニアなど、樹海に集う人々のリアルを紹介 死体を眺めながらパンを食べるのが趣味の男(引くのだ)や、Slipknotのクラウンを案内した話など、凄いエピソードばかりで興味深いのだ〜
それにしても、単語3連発タイトルのかっこよさときたら……
物寂しい秋の夜には『東京日記』をおすすめしたいのだ ビート文学を代表するもピストル自殺したブローディガンが、東京で過ごした日々を綴った晩年の詩集 短文ながら寂しさとおかしさが結晶したぼやきの数々は、しんと静かな場所へ連れて行ってくれるチルな読書体験。超読み易くて超良い本なのだ〜!
「ピダハン」は驚きの民族レポートなのだ アマゾン奥地の少数民族ピダハン。彼らの言語は左右、色、過去未来、数の概念がなく、神もいない…言葉の特異さは勿論、宣教師の著者が彼らに出逢い価値観を転換する様も感動的 経験したことのみを語り、究極の今を生きる彼らに、幸せの意味を問われるのだ〜
荒削りでも気骨のあるホラーとぶつかりたいなら「二階の王」が中々なのだ 引きこもりの兄に悩む妹と、異端の考古学者が示した「悪因」なる現象を追う6人の男女。虫や獣に異形化する人々、悪魔を哀れむ歌、街がカタストロフに遭うとき、兄は── 独自のホラー体系を構築せんとする意気やよしなのだ〜
これは約束された勝利の奇書『腿太郎伝説』……冒頭から絶好調で偏頭痛ww(読み終えたら紹介します)
コア層に話題騒然の「インディゴ」凄かったのだ! 謎多き奇病・インディゴ症候群の子供達に何が起きていたのか── 解雇された教師とその足跡を追う元生徒の記録 膨大な虚実のコラージュと、ナイーヴな思考。奇妙な齟齬と仄かしに膨れ上がる不安…凝ったCHIPSも楽しい、ポストモダン到達点なのだ〜!
これは江戸時代の雪国奇譚集『北越雪譜』に描かれたトキメキ雪の結晶カタログ
(ワニ愛に目覚めたら、生物学三大奇書「平行植物」のレオ=レオニが描く絵本「コーネリアス」も激かわなのだ…… もはやワニなんだか猿なんだか小山田圭吾なんだかわからない名前だけど、おすすめなのだ……)
日本印度化計画ネタが話題だが、ティーンな君も大槻ケンヂ「ステーシー」は必読なのだ ゾンビ化する15〜17歳の少女たちを、165の肉片に切り刻み殺し直す再殺部隊。異能の畸形児たち ノイローゼで病んだ魂が吐いた、精神を突き刺す悪夢の風景。破綻したストーリーに宿る血塗れの切なさ。怪作なのだ〜
夏のホラーは「闇の司」で決まりなのだ 映画撮影中に起きた殺人事件を追ううち、秘された敷地、謎の屋敷で目覚める私…テーマは鬼。呪術的銘文と混濁した記憶の果てに辿り着く、幻想的残酷美の風景の見事さたるや! 幻想文学の旗手にして現代の澁澤龍彦、高原英理(本作は変名)ならではの銘品なのだ〜
「山の人魚と虚ろの王」最高……最高だったのだ 駅舎ホテル、宮殿、降霊会、葬儀──溶けた時系列に彷徨う秘密めいた新婚旅行は、濃密な夜と物語の香気を纏って素敵 過去作やボルヘス好きはニヤリとする場面も!あと今回、浮いたり光ったり鞄にパンを溜め込む癖がある若奥さんが謎かわいいのだ〜(^^)
何言ってるか分からなすぎて最高なのだww
①世界一大きい本 (This the Prophet Mohamed/8.06m×5m) ②世界一小さい本 (四季の草花/0.75mm×0.75mm) ③世界一厚い本 (Das dickste Buch des Universums/50560頁) ④世界一高価い本 (レスター手稿/3080万ドル)
封印されたオカルト禁書「完本 黒衣伝説」を紐解くのだ 失踪した編集者の手記から感染する狂気&怪現象。黄金の夜明け団、モスマン、バネ足男、十字軍…膨大なオカルト知識の読解と、異次元の啓示に撫でられる感覚は、読者にまで侵食する危険度 真実は何処に。キールや稲生平太郎ファンも必読なのだ〜
1/4は夢野久作のハピバ!『空を飛ぶパラソル』でひとつ上の久サカーになるのだ 報道倫理を主題に唯一無二のビジョンを描く表題作、ユーモアだが妖気が濃すぎて何だかもうな『いなか、の、じけん』、ぷちドグラ『キチガイ地獄』、エヘヘオホホな暗黒夢十夜『怪夢』と佳品揃い 東雅夫の新解説も必読!
#もっと高く評価してほしい映画 『も〜っと!おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ』 笑う月の夜は山に入ってはならない― 里に残る悲恋伝説、数え歌の秘密、面。柳田風の民俗ミステリを軸に、親子関係の困難とひと夏の冒険を多層的に描き切った究極の26分! 冒頭から能面が真ッ二つに割れるなどする!
「プリンセス・ブライド」は森見登美彦も絶賛の奇書なのだ 「これはわたしが世界一気に入っている本だ。いっぺんも読んだことはないが」─かつて父が読んでくれた本が実は微妙な歴史書で、再び面白く再構成するという厄介仕様 2色刷りで「わたしだ」とシャシャる著者と、冗談の暴風雨が最高なのだ〜w
自由研究で大人気のゴーレム作り!でも案外難しい……なら「ゴーレムの生命論」に学ぶのだ イェツィラーの書はじめカバラ教典から、ホフマン、オーウェルに至るゴーレム像の変遷を追いつつ、人/亜人の境界を論ずる好著 ゴーレム専門書は世に2冊くらいで超貴重!メルキドに引っ越す貴方も必読なのだ〜
「魔法少女インタビュー」凄かったのだ 各地の魔法少女vs敵組織の全面戦争から数年、生き抜いた少女らへのインタビューで送る物語。国営/民営2つの統治局、トラウマ、魔法、仕事……語られるごとに肉付けされる人生の重さに圧死! 知識量、構成、超展開と全て最高、WORLD WAR Zの見事な変奏なのだ〜 twitter.com/SF70687131/sta…
「ハリー・スミスは語る」ヤバい本だったのだ! 映像作家/音楽学者/人類学者/魔術師/錬金術師/あやとり研究家/イースターエッグ蒐集家…無限の肩書を持つ奇人の対話集。ギンズバーグと共振しディランに影響を与えた野生の思考が大爆発 ラリって縦横に飛ぶ宇宙的会話はエリアーデの小説みたいなのだw
『鴨居玲展 人間とは何か?』行ってきたのだ! 40点ほどの小規模展示ながら、首吊りの襖や赤い自画像、苦悩が塗り込められた作品群に息が詰まる…!ことばの虚しさを感じさせる『紙風船』(3枚目)とか最高なのだ 鴨居玲、出版物どれもプレミアなので新規図録が嬉しい!中村屋サロン美術館で12/4まで〜
ニアアンダーセブン ロボ・サピエンス前史 百万畳ラビリンス メランコリア